鼻くそ駄文日記
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自分では 明るい性格 まわりには おとなしくて つまらない人間
本当の自分は 本当の 本当の 本当の自分は
できるはずなのに まわりには ろくに何も できないと思われてる だから何もできない
クラスで目立つ グループに 入りたい みんなに 憧れてほしい 尊敬されたい
わたしには それができるんだ
本当の自分は 本当の 本当の 本当の自分は
顔を洗う猫の仕草が かわいいからと 携帯のカメラ メモリの中には ぼくの写真が いっぱいだね
今日も空は 雨を降らす 霧のような 細い雨 空は泣いてる 今日も泣いてる ぼくらだけでも 笑ってようね
ニュースキャスター しかめつら 元大臣が 逮捕された 自分よりラクしてる他人 許せない心の狭さ
今夜の雨に 傘を忘れた サラリーマンが 濡れている 空は泣いてる 人の心は もろいけれど 笑ってようね
ぐったりして ソファーにもたれる 紅茶の砂糖を 多めに入れて 絵本を開いた
痛みがわかりすぎる 今日だから おしゃれな絵本で 涙を流した
胸の奥の 小石が 息を吸うたびに ノドにつまる 臆病だから 人を裏切れなかった
枝毛がずいぶん 増えた気がする 自分をいじらしいと 思ってしまえば 負けなんだ
鈍い苦痛が 人を愛することを 教えてくれる 簡単には潰れない
ぎりぎりの ところで がんばろう めげそうになるけど 裏切らないで 人を愛したい
ゴミ箱に 捨てられたシャンプー 君の匂い いますぐに会いたい
風を閉ざした部屋 ひとりぼっち 蒸し暑さに クーラーを入れた
記憶の中で 君の顔を 忘れかけてるよ あんなに 好きだったのに
彼氏が できたんだとぼくに メールをくれた 遠くて近い三月のこと
友達以上に なれないから携帯持って 泣いたけれど いますぐに会いたい
記憶の中で 君の顔を 忘れかけてるよ プリクラまで 捨てちゃったから
話したい 君の顔を 見ていたい いますぐに 会ってくれないか
星空の街を 君と歩く 今日が 土曜日だったら
夜光虫の 光る海 今日が 土曜日だったら
土曜の夜を 待ち続けてる 社会人になるとは そういうこと
ジントニックの 匂いで酔った 今日が 土曜日だったら
争いたくて 争ってるんじゃない
だけど……
あの人には 昔世話になった
だけど……
我が身がかわいいから おれは牙を剥く
梅雨に入った夜 部屋にカギをかけ 大の男が ひとりで泣いた
何が悔しいのか わからない 何が不安なのか わからない ただただ 季節が 涙を誘って
自立してやると 叫んでも そりの合わない 他人ばかりで 何もできない
この仕事 今度こそは まじめに やりたいんだが
タンク臭い 水道水を 飲みながら 空腹にまいった 梅雨の夜
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