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■ どうして彼女でなければならなかったのか。
私がその時まで考えていたことは どうして相手が彼女でなければならなかったのか ということだ。 他にもたくさんの人と出会ったし 共通事項を見出すことは、少なからずあったはず それなのに、どうして。 どうして彼女でなければならなかったのか。
考えてみればおかしな話なのだ。 今になって思い出せることといえば 彼女の長い髪とソフトクリームについての考察。 それからすりきれたカセットテープについてくらいで、 どんなにがんばっても 互いの遺書を記したフロッピーディスクがどこにあって どの文書ファイルにそれが記されているのかも わからない。 ただ、遺書を書いたことや、道を一緒に歩いたことや、 泣きながら笑ったことや、 事実を羅列するばかり。 カタチとして残っているものの方が不確かであることに 驚かざるをえない。
2001年10月21日(日)
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