サッカー観戦日記

2024年11月09日(土) 高校女子選手権大阪府決勝リーグ 大商学園-大阪桐蔭 高校選手権大阪府大会決勝 履正社-阪南大高

高校女子選手権は今年度から1県1代表制になる。移行措置として5県は2代表制であり、その決定法は成績等を数値化して偏差値評価で決めるとか。で、大阪府は2代表なのである。(ほかに宮城県・東京都・静岡県と開催県として兵庫県)2枠ならば最も公平な決定法は決勝リーグ形式である。で、予選は本来10月開催だったが、その時期開催のU-17女子ワールドカップに大商学園の選手が選出されたため、予選が11月にずれたというわけである。男子でもよくあることだ。

大阪ベスト4は全国高校総体準優勝の大商学園、前年度夏冬全国の大阪学芸、今年度シード落ちから勝ち上がった大阪桐蔭、近年コンスタントにベスト4だがそこから上に行けない追手門学院という面々である。初戦は午前中の1試合観戦する。堺では観客の多いゲームに適したピッチがいくつかある。S8やS11、S15やS16などである。しかしそのどれでもなかった。

高校女子選手権大阪大会決勝リーグ第1日
大商学園-大阪桐蔭
11月9日 9時30分 人工芝 晴

大商学園
九番十一
十四五番六番七番
二番四番十番八番
一番

大阪桐蔭
九番
十一六番十三十番
八番
四番五番二番三番
一番

大商学園はポゼッション。この高校はいつも一番うまい選手をセンターバック起用して10番を付ける。キャプテン。高さもあり、裏へのボールは判断よくカバーしてがっちり身体を入れてマイボールにする。パスも確実。ビルドアップも素晴らしい。相方の4番はレフティで、左足フィードがよい。中距離パスならば10番をもしのぐ。この二人から下がり目のボランチ5番に預けるのがビルドアップの形だ。キーパーも含めビルドアップするが、大阪桐蔭が前から追わないのでセンターバック二人で十分だ。5番は身体が強く守備に持ち味があるが、組み立てもそれなりにできる。展開力もある。で、サイドバックに出た時だが、大商学園はサイドバックとサイドハーフが同じレーンにいてまっすぐタテのパスなので受けにくくミスが散見される。角度を付けたパスにならない。2番はレフティ。ロングフリーキック担当。6番も堅実なプレーを好み、なかなか思い切った攻撃にならない。深い切り返しが特徴。7番はカットインが好き。14番も仕掛けたい。9番は代表選手。裏を狙うし、足元もうまい。ただしエースは恐らく上級生の11番だ。何でもできる。アイディアもある。つまりトップ脇11番から9番へパスを出したい。
大阪桐蔭は4-5-1でがちがちに守る。左センターバック5番がキャプテンで甲高い声で指示を出す。が、ほかの選手については地味だ。個性を出してこない。なんというか、まじめに守っている。
さて11分、大阪桐蔭、左からダイレクトミドルがループになってキーパーの上を襲う。これを大商学園キーパー取れず0-1。ちょっと難しいシュートだった。まぐれではあるが、こういうゴールが出ると大きい。このままゲームは進み、前半0-1。
後半も大商学園が回し続けるが得点にならない後半アディショナルタイム、コーナーから反吐が決まり、1-1で引き分けた。大阪桐蔭としては大きな勝機を逃したし、大商学園としては救われた。

なお、試合後の順位決定の参考のためのPK戦は大商学園が勝利した。

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高校女子選手権から移動して13時前に長居に着いたが、長い待機列ができている。人があまりに多くて入場できない。私の場合、日本サッカー協会の後援会で入るので、提示時に書かなきゃいけないことがある。ということで並ばずに待つが延々と列が続く。30分近く待って列に並び、入場するとバック側は超満員。なんとか履正社側上部に席を見つけたが、あまりに密でコロナ感染が怖い。前半30分過ぎに着席してゴールは入っていない。ハーフタイムに空いているゴール裏方面に移動した。


高校選手権大阪府大会決勝
履正社高校-阪南大学高校
11月9日 13時 長居陸 ピッチ良 晴

履正社 監督:平野直樹
GK  1 新宮尋大  
DF 19 三崎竜太郎
    3 寺澤宏太郎 3年 ヴィッセル神戸伊丹
    2 堀江純之介
   22 高屋敷永輝
MF  8 大重健二朗  
   16 相澤怜実
   20 小池聡一郎
   11 木村有磨  3年 高槻FC
FW 14 井上太智  3年 FC B 2
   29 季将輝



阪南大高 監督:濱田豪
GK  1 沖見駿介  3年 千里丘FC
DF  2 藤本瞬   3年 大阪市ジュネッス
    5 上田蒼太  3年 ガンバ大阪堺
    4 弥榮琉   3年 奈良YMCA
    3 梅原翔久
MF  8 木村宗太郎 3年 千里丘FC
   13 柏大輝   3年 Er Sele United FC
   14 伊藤成?
    6 福本一太  3年 アイリスFC住吉
FW 18 岡田翔太郎
    7 碇冬真   3年 ガンバ大阪門真

履正社
二九十四
十一八番十六二十
十九三番二番二二
十二

阪南大高
七番
十四十八十三
六番八番
三番四番五番二番
一番



さて後半は阪南大高サイドなのだが、阪南大高が一方的に攻めて、しかも100メートル以上彼方の履正社ゴールは日陰で見えない。だからほぼゴールの様子は見えない。結局後半5得点で0-5で阪南大高が勝利した。試合を観に行ったというより、雰囲気を味わいに行った。⑦碇の圧倒的なキレは気に入った。履正社の⑪木村は準決勝で大したケガじゃなくてよかった。


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T.K. [MAIL]