答えなんか欲しくなかった |
ねぇ、そこから見える? 崩壊の始まりと、そこで立ちすくむ人間たち。 引き裂くような叫びが響いて、 真っ赤に染まった自分の手を思わずスカートの端で拭う。
意味なんてなかった。 僕が生きてるのに、意味なんてなかった。 それが答え。 僕はたくさんたくさん愛されたいけど、 愛されたら、きっとどっちも疲れてしまう。 それが答え。 高熱放射線が僕たちを包んだら、 大気中に混ざってやっとひとつ。
不純物のない想いなどないんだよ。 頭のいい人間は、僕のことなんて見向きもしない。 人間は、人間を求める。 同じ価値の人間。 同じ価値観。
全部つぶれちまえ。
誰とも幸せになれない。 誰となら幸せになれるの? 僕が幸せを精製するんだとしたら僕には幸福は来ないの? 許してあげられないよ、こんな自分。
知りたくなんてなかったよ。 誰も、誰も、僕なんて見てなかった。 こんなに心が曖昧だって気付きたくなかった。 誰も僕を安心させる要素を持ってない。
最低、一人の女を幸せに出来るやつだけが僕に反論してよ。 一人も幸せに出来ないやつが何人も女を囲ってんじゃないよ。
全部つぶれちまえ。 あいつが持ってるもん全部。 俺が、こんなこと願った俺が後悔するところまで、 全部つぶれちまえ。
じゃないと、 傷ついた人たちに頭あがんねぇよ。
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2006年09月30日(土)
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