白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
ただ今、乙女な母は「ある人物」に夢中です。 乙女な母と私は、あまり似ていない母娘なのですが 「思い込んだら体質」な所は似ていて 「その人」への入れ込みっぷりは、我が母ながらスゴイです。 一途と言うか、ひた向きと言うか……まぁ、悪い事ぢゃないんですけど。 ちなみに乙女な母の心を鷲掴みにしているのは 向いの長屋に住んでいる一人暮らしの婆様です。 ↑娘としては婆様よりも、新しい夫でも捜して欲しいと願っているのに。 私の住んでいる長屋の一帯では 昔ながらの隣組的なご近所付き合いが残っていて しかも乙女な母は、典型的な「大阪の世話焼きオカン」だったりして その婆様も、明るくサッパリした気性の人なので 乙女な母と婆様は、日々親睦を深めているようなのです。 最初の頃は、戴き物をお裾分けしたりする程度だったのが 今では夕食のオカズまで我が家から運んでいたりなんかして ↑流石に毎日って訳ぢゃありませんが。 婆様の家は我が家の別荘。または第二邸宅…といったノリなのです。 婆様は82歳というお歳にしてはハイカラな方で カレーやグラタンといった洋風オカズも喜んで食べてくれるので 作り手としては、まぁ、料理のし甲斐があるってものです。 婆様と我が家の「ご近所付き合い」は進化の道を爆走中で 近頃では、ケーキや、お菓子を買って帰る時は 家族の人数分プラス1個が定着しちゃってたりします。 で……先日、乙女な母が私と愚弟に「ある発表」をしました。 婆様は、もしも緊急事態に陥った時のために 「ボタン1つで電話が掛かるお守りペンダント」を購入したのだそうです。 電話番号は3件登録できるらしく 遠くで暮らす娘さんと、近くにいる親戚の電話番号を登録したのだとか。 私は1人暮らしのお年寄りには心強いアイテムだと思いました。 しかし乙女な母の話は、それで終わった訳ではありませんでした。 「おばあちゃんが倒れたら、1番に電話掛かってくるから、よろしく」 確かに「もしも」の事が起こった時は すぐに駆け付ける事ができる人間は必要です。 親子でも親戚でも遠くに住んでいたら間に合わない時だってあるでしょう。 どうやら、私達一家は、婆様からSOS電話が掛かってきたら 救急車や、警察や、消防車ほ手配する役目を担ってしまったようです。 でも、それって、ちょっと……なんか違うような気も。 しかし、愚弟も私も、取り立てて反対する理由などありませんでしたから 乙女な母の話は、それだけでアッサリと終わりました。 愚弟 「ところで、姉よ。婆様とは、いつから親類縁者になったんだい?」 姉 「たぶん一昨日くらい……だと思う。まぁ、気にせんときぃ」 愚弟 「うん……ぢゃぁ、気にせんとく」 愚弟の美点は大雑把で、物事にコダワラナイところだと思いました。 乙女な母の美点は、馬鹿みたいにお節介なところだと思いました。 向いの婆様と、私達家族は、一滴たりとも血の繋がりはありませんが 「お守りペンダント」と「電話」で繋がってしまったようです。 乙女な母も、婆様も、いたくご機嫌な様子なので、まっ、いいか♪ それにしても、奇妙な繋がりですねぇ(笑) そんなこんなを書いてみたところで 今日の日記はこれにてオシマイ。 |