白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
一昨日遊びに来てくれたFは身体を壊して、ずっと薬を飲んでいる。 Fが服用している薬の中に「食事の後に食べなければいけないゼリー」があって、それがとてもマズくて食べ辛いとのこと。一昨日「ちょっと味見してみてよ」とFが言うので、ひとくち味見させてもらった。ちょっと大きめのプチゼリーくらいの大きさ(ちょうど蒟蒻畑くらい)のゼリーなのだけど、なんと言うか……不味いなんてものじゃなかった。粘土を食べているような感じで、私は味見しただけだったのだけど、あれを1個食べるのは苦痛だろうってことは簡単に想像がついた。 「こんなに食べにくいゼリーを食べるのはキツイね。粉薬は無いの?」と聞いてみたところ、粉薬もあるらしいのだけど、粉薬はゼリー以上に飲み辛く、しかもけっこうな容量を飲まなくてはならないとのこと。食べ辛くても、ゼリーの方がマシらしい。 Fはずっと薬を飲み続けなくてはならず、これは大変なことだなぁ……としみじみ思った。 「ずっと薬を飲み続けなければならない」ことを不幸と思うか、それとも「ずっと薬を飲み続けることで生命を維持できる」ことを幸せと思うか、難しいところだ。どう捉えるかは人それぞれだろう。 私の周囲にはFだけでなく「ずっと薬を飲まなければいけない人」が何人もいる。実家の母もそうだし、F以外の友人の中にもずっと薬を飲んでいる人がいる。薬を手放せないって辛いことだろうと思う。 だけど、好きな人には長生きして欲しい。単純にそう思う。 薬に頼ることの是非はあると思うけれど、それで元気に暮らせるのなら嬉しいことだなぁ……と思ってしまう。もっとも、それは私が当人では無いからそう言えることなのかも知れないけれど。そんなこんなで、あふと「薬の恩恵」について色々と考え込んでしまった。色々と思うところはあるけれど、やっぱり好きな人には長生きして欲しいと思ってしまうなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。 |