すず子さんのボヤキ。
モクジ|カコ|ミライ
フトンに潜り込んだものの・・・
泣いた後遺症は意外に大きく、
アタマが痛くてしばらく寝付けず。
するとまた、色んなことが頭に浮かんできて
なかなか寝付けなかった。
すず太郎への申し訳なさと、
なんで隣にいるのが涼野くんじゃないんだろうっていう
なかばバチ当たりな未練のカタマリと、
でも、ぬくもりを感じていられる居心地の良さと・・・
気がつくと、すず太郎の腕が巻きついてて、
暑くて汗かいてた。
「すず太郎、暑いよ」
そう言って、起き上がる。
・・・!
時計を見たら、1時間寝坊。
「すず太郎~!寝坊した~っっ!!!」
あわててシャワーを浴びる。
シャワーから戻ったらすず太郎はまだ爆睡中。。。
「すず太郎~~っっ!!!」
「・・・。
まだ大丈夫だよ。間に合うから・・・。」
「いーから起きなさいっ!!!!」
フトンをはがす。
まだモゾモゾしているすず太郎を横目に、
髪の毛を乾かす。
着替えを準備して、化粧して、頭セットして・・・。
そか。
男の子は化粧しないか・・・。
もともとすず太郎は私より1時間遅く起きるつもりだったらしい。
「どうせ向こうで着替えるんだろ?化粧も車の中ですれば?」
「ん~・・・。」
どうやら、そうするしかないらしい。
バタバタと着替えを用意して、化粧道具持って家を出る。
車の中での化粧は・・・結構恥ずかしかった。
すず太郎が隣で運転してるからじゃなくて、
隣に並んだ車から丸見えだから。
けど、おかげでゆうべの気まずさはどこかへ吹っ飛んでしまった。
「あ~っっ!!!」
「なになに?どーした?!」
「・・・スピーチのあんちょこ、置いてきちゃった・・・」
何かやらかすと思ってた。
仕方ないので、車の中で思い出しながら、一生懸命暗誦する。
バタバタだヮ。。。
せっかくの日なのに。
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