日記
vaio

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 オーラパワー

JR大阪駅構内

男「あのぉ…、すいません。」
私「はい?」
男「地元の方ですか?」
私「いや、違いますけど。」
男「関西圏の方ですか?」
私「はぁ、まあ、一応。」
男「怪しいもんじゃないんでぇ、」
私「はぁ。」
男「話し聞くだけでもいいんで、ちょっといいですか?」
私「はぁ。」
私(勧誘か?)
男「あのー、私ですねぇ、関東のほうから来てましてぇ、」
私「はぁ。」
男「今日、こっちの友達の家に遊びに来たんですけどぉ、」
私「はぁ。」
私(道がわからんのか?)
男「ほんと、恥ずかしい話なんですけどぉ、」
私「はぁ。」
男「同じ年の人に話し掛けれなくて、
  年下の人にしか話し掛けれないんですよぉ」
私「はぁ。」
男「いや、ほんと、恥ずかしい話なんですけどぉ、」
私「…」
男「ほんと、笑われても仕方がないんですけど、」
私「…」
男「住所とか書くんでぇ、」
私「…」
男「信用してもらえないなら、
  身分証明書とかコピーしてもらっても構わないんでぇ、」
私「…」
私(はぁー、早く用件に入ってもらえんかなー。)
男「ほんっと、笑われるようなことなんですけどぉ、」
私「…」
男「もうこの時間、電車で帰ろうとしてもないんですよぉ、」
私「…」
私(金か?さては、金か?)
男「高速バスに乗れば帰れるんですけどぉ、」
私「…」
男「ほんとね、身分証明書とか
  コピーしてもらって構わないんでぇ、」
私(身分証明書をコピーとか言ってるしなー。
  やっぱ、金かな。)
私「あっ、金ならないですよ。」
私(マジで。あっても貸さんけど)
男「…」
私:とりあえず財布でも見せとく。
男「…」
私(終了?終了?)
私:去る
男:悲しそうな目で俺を追う
私(警察にでも連れて行ってやれば良かったかな?
  それにしても、金貸してって言うだけに時間かけ過ぎ。
  頭弱そうな人やったなー。知恵足らずな人か?)

                              終わり

2002年07月19日(金)
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