Diary
沙希



 


久々に聞いた君の声に安心した。
あたしの精神状態はそこまで落ち込んでいたのだと
そのとき初めて気づいた。

ご飯ものどを通らないって表現がぴったりくるほどに
あたしの体は食べ物を受け付けなかったし
下手すりゃ水まで吐き出していた。

なにが一体どうなってこんなことになったのか
頭の中でぐるぐると考えつづけても
なんの結論もでず
病院で点滴の液が一つ一つ落ちていくとき
頭の中を真っ白にすることに集中した。

それでもさまざまな記憶の断片が
浮かび上がってはまた消えていったのだけれど。

情けないなぁなんて普通に考えながら
眠りをむさぼりつづけた。
体を休めることに集中しようとすればするほど
自分自身の思考で自分自身の精神を傷つけたくて。

なんてだめなやつなんだ。
って責めてる。延々と。

「大丈夫??」
って聞かれるたびに
「死にはしないから平気。笑」
って答える。
だって、ほんっとに死んだりなんてしないんだもん。
あたし元気なんだもん。

でも、あまりにも体調は悪いし
頼れる人なんて誰もいない事実を確認するたびに
ちょこっとだけネガティブな心模様。

まぁいっかぁ。
死にはしない。



2005年10月17日(月)
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