2004年03月13日(土) 無駄に長い話


ネタがないので(?)、ポーランドで盗難にあった時のことを書いてみます。
これからポーランドに行く人(いるのか)は参考にしてみて下さい。

朝6時:プラハ→クラクフの夜行列車のコンパートメントで熟睡していたところを車掌にたたき起こされる。どうやらクラクフについたらしい。
あわてて飛び起きると、ショルダーバックから、色々なもの(レンズ付きフィルム、切符、ペンその他)が落ちる。なんで?と思いながらショルダーバックを見ると、底が切り裂かれている。この時点では「どこかに引っ掛けて切ったのかしら?」としか思わなかったのんきな私。しかし、ショルダーバックに入っていたはずの携帯がなくなっていることに気付き、青くなる。

朝6時10分:プライベートルームやユースホステルの客引きを振り切って(そんな場合じゃない!)、駅のポリスに駆け込む。警察官はご飯を食べながら、うざそうに私を見てポーランド語で何かを話す。当然のごとくさっぱり何を言ってるかわからない。すると、ちょっと前に私に声をかけてきた客引きのおっさんが警察署に入ってきて、警察官が言ってることを通訳してくれる。どうやら警察が開くのは8時だから、8時にまた来いと言ってるらしい。
警察が開くのが8時ってなんじゃい・・。つーかご飯食ってるヒマがあるなら仕事してくれー!

朝6時20分:とぼとぼと警察署を出て、キオスクでテレフォンカードを買う。とりあえず携帯を止めてもらわねば!公衆電話から携帯レンタル会社に電話して、盗難にあったとの旨を伝えて携帯を止めてもらう。

朝6時30分:警察で通訳をしてくれた客引きのおっちゃんが「うちのプライベートルームに来い」と言うので、親切にしてもらった恩もあって断りきれずについていく。

朝8時:プライベートルームに荷物を置いて、警察に行く。警察官に「あんた英語話せるの?」と聞かれ、「ちょっとだけ・・」と言うと「じゃあドイツ語は?フランス語は?」と言われる。"Japanese!”と言ってみるも"No!"と言われる(なきたい)。
30分くらい待った後、警察官に呼ばれて奥の部屋に連れて行かれ、電話の受話器を渡される。どうやら電話の向こうの人は英語が話せるらしい。電話で盗難の状況を聞かれるままに話す。これから警察署に行くから、会ってその時の話を聞こうと言われる。
電話を切った後、警察官にポーランド語で何かを言われる。困った顔をしてみると(ポーランド語さっぱりわかりませんというアピール)、時計を指差しながら、紙に「11:00」と書く警察官。どーやら11時にまた来いということらしい。

朝9時ごろ:警察署を出た後、喫茶店に入りご飯を食べる。こんな時でもおなかは空くのです。そして喫茶店の公衆電話から保険会社の緊急連絡先に電話をする。日本語だー!嬉しい。
盗難に遭ったというと「こちらフリーダイヤルではありませんのでお客様の電話代が高くなってしまいます。こちらからおかけ直しいたします」と言っていただく。ジャパンサービスは素晴らしいね!いったん電話を切って、喫茶店のウエイトレスにこの電話の番号を教えてもらい、保険会社にかけなおしてもらう。
とりあえず今すべきことは、警察に盗難証明書を書いてもらうことと、切られたバックを写真に撮ることだと言われる。

昼11時ごろ:喫茶店を後にし、警察署に行く。また30分くらい待った後に、通訳のおじさん登場。英語ぺらぺらだー。おじさんと共に奥の部屋に連れて行かれる。そこにはたくさんの警察官たちがテレビでスキーのジャンプを見ながら談笑していた。待合室にいっぱい人が待っていると言うのに!仕事せんかい!
通訳のおじさんと共に、今度は2階の部屋に連れて行かれる。警察官の妻子らしき写真や、アーティストのポスターが飾ってある個人の家のような部屋だった。警察官らしき人も私服やし。大丈夫か、ちゃんと盗難証明書書いてくれるのか、といきなり不安になる。

まずパスポートとプラハ→クラクフ間の切符を提示させられ、親の名前と国籍、住所を聞かれる。そして盗まれた携帯の機種と値段を聞かれる。値段と言われてもレンタルしたものなので・・・と思って「レンタル!レント!」と叫ぶが首をかしげられる・・・。しょうがないので、レンタル料金を言うと、それはズロチ(ポーランドの通貨)でいうといくらだ、と聞かれる。「地球の歩き方」でレートを確認して、ズロチに直して答える。

他には、盗まれた時の状況(いつ盗まれたのか、列車の座席はコンパートメントか寝台車か、いつから寝てしまったのか、いつ盗まれたことに気付いたのか)などを聞かれる。

質問が終わると、私服の警察官(?)はパソコンに何かを打ち込み始める。そしてそれをタイプライターのような、アナログな機械で印刷する。何枚も印刷するのは時間がかかるのか、カーボン紙を重ねてまとめて印刷していた。

印刷が終わると、その紙に何箇所かサインをさせられた。通訳のおじさんもサインをしていた。そしてまた待合室で30分くらい待たされ、(その待合室には、私が8時に警察署に来た時にそこにいた人が、まだ待っていた。恐るべしポーランド警察)やっとこさ盗難証明書を貰う。しかし案の定、ポーランド語で書いてあるのでさっぱりわからない。

通訳のおじさんにお礼を言って、握手をして別れる。このときすでに2時くらい。あー疲れた・・・。

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大して面白くも無いのに無駄に長くなってしまってごめんなさい。
とりあえず、「寝ていて盗難に遭うなんて情けない」「つーか人のもの盗むなよ」「ああなぜ鍵のかかる寝台列車に乗らなかったのか!」と色々な思いがうずまき興奮状態だったのに、日本語で愚痴を言える相手がいなかったので鬱憤がたまりました。

その日の夜、駅の切符売り場で会った日本人の女性に話を聞いてもらってちょっとすっきりしました。うざかっただろうに。ごめんなさい・・。


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