徒然駄文
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2003年03月01日(土) 寄り道 ;The Others と Twins

 プラタナス・ダンスはあっさり諦めてMonthlyに他の曲をアップ。お昼にいきなり思い立ってtsutayaに駆け込みDVDを借りてくる。(そんなことしてる前に確定申告書を書かんといかんのではないか、と、心の隅で思いながら(^^;)つい‥)

 最近ターミネーターに凝っている息子共に「かわいいシュワちゃんを見せてあげよう!」とTwins を借りる。ついでに以前からちょっと気になっていたThe Othersも借りてくる。

 Twins はずいぶん前にテレビかなんかで見て、それまでシュワルツネッガーと言えばコナン・ザ・グレートのイメージしかなくタダのキン肉マン(失礼(^^;))と思っていたシュワ氏がかなりの役者だった!とびっくりした映画で、でも、内容は見事と言うほど忘れ去っていたので、とっても楽しめました(笑)。いや、笑った笑った(^^;)

 The Others は可もなく不可もなく、と言ったところかなあ。雰囲気は良いし音楽も好きだけど、どうも途中からちょっとなあ、と思ってしまって。変に思わせぶりなことを使用人に喋らすより、最初の雰囲気で最後まで押し通してくれた方が良かったなあ、と思います。おかげさまで途中でネタはばれてしまうし、最後まで見ても、やっぱりね、と言った感じなのでもう一度最初から見てみたいとはあまり思わない。シックスセンスの時は、思わず二度見てしまいましたが。伏線の張り方とかはシックス・センスの方が一枚上手。
 でも、あの屋敷とか風景とかとても暗い画面とか、雰囲気の作りは良かったなあ。思わずブロンテの嵐が丘なんかを思い出してしまったり。あと、秘密の花園とか。ヨーロッパの石造りの建物文化って怖いなあ。本当に何世代もの幽霊達が住み着いていそうだ。

 何が怖いって、家の中に何かが居る、気配だけがする、でも見えない、そう言うのが一番怖いんですね、私は(^^;)。使われていない部屋の隅、かすかに揺れる、重いカーテンの向こう、ほんの少し開いた扉、階段の下の暗がり。
 小説で一番怖かったのが、シャーリー・ジャクスンだったか、「山荘の怪事件(山荘奇譚?)」。小学生の頃に読んでもう、怖くて怖くて。子供用に訳されたものでしたが、なかなかの名訳だったと思います。近年の映画化(ホーンティング、ですね。アレは今ひとつでございましたなあ)に伴って、新訳版が文庫で出ましたが(「たたり」ですね)、それよりずっと怖い文章でした。怖くて切なくてなんともやりきれない。だれか「山荘の怪事件」をThe Othersのような雰囲気で映画化してくれないかしらねえ(…大昔にモノクロ映画でありましたが、あれは今ひとつだったなあ、私は。小説の印象が強すぎたのかもしれない)。


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