インコの巣の観察日記
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最近、スペインリーグの試合や、トルコリーグの試合のことも、 すっかり頭から抜け落ちていることが多々あります(苦笑) それを話すと「すっかり、視界が狭まってますね!!(笑)」とKさんに言われた(^^;)
確かにそうかもしれないなぁ...。 ここ最近、ずっとPochettinoモード全開だったもの(*^^*) でも、仕方ないでしょ??だって、Pochetのこと大好きなんだもん!!
私がPochettinoを好きになってもう、7年以上の月日が経ちます。 でも、その“好き”と言うのは、“お気に入りの選手のうちの1人”と言った感覚で、 AlfonsoやKarpinやMostovoi、あるいはRaulやMorientesと同列ってな感じだったんです。
そんな私が「Pochettinoって特別な選手だったんだ」と気づいたのは、今から2年ほど前のことです。 私ってバカなんですよ、いつも気づくの遅すぎるんです(苦笑) そうです、PochettinoだってEspanyolからPSGへ移籍して、初めて判ったんだもん(爆)
今まで、側に居すぎたってわけではありませんが(^^;)、 Parisへ、私の理解できない言葉が話される国へと行ってしまって、 無性に哀しくて、寂しくて、Espanyolの試合を見ながらずっと泣いていました。 「私ってバカだよなぁ...なんでもっとEspanyolにいるときにちゃんと応援しなかったんだろう?? どうしてBarcelonaへ行かなかったんだろう...意地張らずにEspanyolの試合見に行けば良かった...」 後悔先に立たず。失ってみて、その本当の価値が判るって...私バカすぎる。
Parisへ行ったPochet...私は彼を追いかけることが出来ませんでした。 フランスと言う国にも、フランス語にも嫌悪感を (恐らく、コンプレックスからくる嫌悪感だと思います) 持っている私は、彼を追いかけることが出来ませんでした。 そのまま...イベリア半島に残ったまま、ピレネー山脈を越えることはありませんでした。
「Pochet元気にしてるかなぁ...」 「パリで幸せに暮らしているかなぁ...」
LigaでEspanyolの試合を見たり、newsを聞いたり読んだりする度に思ったものでした。 PSGの試合も、アルゼンチン代表の南米予選も、見られる環境にあったにも関わらず、 相変わらず私の優先順位はReal Madrid・Redondo・Baljic...変わることはなかった。
果たして、これで私はPochetのファンだと言えるのか?? 自分でも判らなくなっていました。 Pochetのために時間を割きたくても、どうしても出来ない。 自分ではそう思っていました。でも... 出来ないんじゃなくて、やろうとする気がないのでは??
事実、私はアルゼンチン代表のTSTを買いませんでした。 どうせ仕事があるから全試合見に行けるわけはないと思ったし、 国内移動や国内での宿泊にお金をかけるのはバカらしく思えたし... (そのお金はRedondoやBaljicに会いに行くために残しておこうと思った)
結局のところ、私の愛情なんてその程度のものだったのかもしれない。 そこまでお金を注ぎ込むことなのか??それほど価値のあることなのか?? 私は、だから手を引いた。アルゼンチンを追いかけることはしなかった。
相変わらずバカな私。 宮城でPochetたちがスウェーデンと闘っているとき、 私は長居にいた。イングランドの試合を見ていた。 Pochettinoが涙を流しているとき、私はその場にいることが出来なかった。 「私、なんでこんな所にいるんだろう...」 「どうして、アルゼンチンを追いかけなかったんだろう...」 後悔先に立たず。失ってみて、その本当の価値が判るって...私バカすぎる。
結局のところ、私なんて都合の良いファンなのかもしれない。 いつもいつもPochetのことを応援し続けている人から見れば、 気が向いたときだけ応援している、都合の良いファンなのかもしれない。
このサイトだって、結局のところ贖罪の意味で始めたのですから。 W杯で精一杯応援することが出来なかった自分を嘆き呪う気持ちを、 Pochetへの声援と愛情へと変えたかったから...。
でも、これだけは本当のことです。 私はずっとPochettinoが好きだった。 気づくのが遅かっただけで、初めてその存在を知ったときから、 私はきっとPochetのことが好きだった。
私がEspanyolの試合を見るのが楽しみだったのは、 それはPochetのプレーを見ることが出来たから。 Espanyolのことを応援していたのはPochetの笑顔が見たかったから。
ピレネーを越えて後、彼との距離が離れていても、私の“心が離れる”ことは一度もなかった。 これだけは、自信を持って答えることが出来ます。
先日、日本戦のために再び日本へとやって来てくれたPochet。 私は、もう二度と後悔したくなかったから、 後先考えずに“のぞみ”に飛び乗りました。 “気づくのが遅かった”なんて絶対に言いたくなかったから。 自分の気持ちに気づいてしまったら...溢れる思いを封じ込めることなど出来やしない。
心配で眠ることも出来ず、緊張で食べることも出来ず、 吐き気がしても、胃の中は空っぽだから何も吐けなくて、 死ぬほど苦しい思いをしたのは、やっぱり好きだから。
溢れた思いに神さまは気づいて下さったのでしょう。 私にチャンスを下さったのですから...。
こんな都合の良いファンが、これほどの幸運に恵まれて良いのか?? 不安が一瞬胸を過ぎったけれど...この気持ちを思いっきりぶつけてみよう!! あの時、泣いたことも、後悔したことも、私の思いの全てをぶつけてみよう!! 私は、とびっきりの笑顔と共に自分の思いを言葉にしてPochetに贈りました。
その私の思いを、Mauricio Pochettinoは正面から受け止めてくれました。 私の拙いスペイン語にも、丁寧に付き合ってくれました。
だから...私は彼の笑顔に誓いました。 もう、二度と後悔するような応援の仕方はするまいと...。 ありったけの思いを、いつだってぶつけてみようと。 そうすれば、きっと...またその思いを受け止めてくれるだろうから...。
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