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暗闇の中で

2003年08月30日(土) 昨夜。

3時間は短すぎ。。

30分の延長は彼の終電ギリギリ。

私よりもずっと近いくせに、どうしてそんなに終電が早いの?
もっと終電の時間が遅い所に引っ越してくれたらよかったのに・・。
せっかく引っ越したのに・・・。
と、心の叫び。

慌しく服を着て、とりあえず口紅だけを塗り、暗闇を後にする。
ゆっくり言葉を交わすことも、キスすることも、彼の顔を
見ることもできずに駅へと急ぐ。

切符を買わなくちゃいけない私は「先に行って。」と彼に言い、
お腹の前で小さく小さく手を振った。


ふぅ。。 小さくため息をつく。


また今日も ぎゅ~! ってしてもらえなかった。。。
不完全燃焼な私。
んー。。
やっぱり彼はHだけすれば満足なのかな。

それでもいいの と思う私と、それでいいの? と思う私。


切符を買っていた私の真後ろで男性二人の喧嘩が始まった。
よろけた一人がもう少しで私にぶつかるところだった。
いつもなら彼と一緒なのに、こういう時に限ってひとり。

〝ビックリ!っていうか、怖かったよぅ(泣き顔)〟と、
ホームに上がってから彼にメールした。

暫くして 〝楽しそう!あはは♪〟 という返信が。

ふぅ。

彼はこんな人。
またもや力が抜ける。



2003年08月29日(金) それがウソでも。

前向きすぎるくらい前向きで、
冷たすぎない?と思えるくらいクールな彼。
『オレは単純』 と自分で言う。

私のことを 『複雑』 という。
『難しく考えすぎー』 とよく言われる。


Hは好き。
H無しのデートは有り得ない という彼。

Hはできない という私。
もともと好きじゃなかったし、しなくても生きていける。
というか、しなくても生きていた。
もう6年くらいセックスレスだった。
ある出来事から、怖くてできなくなってしまっていた。


  そんな、接点なんてないようなふたりが、、、今はこんな関係。


彼とはHなしのデートをしたことがない。

「普通のデートがしたいよー。」 と言えば
『Hに飽きたらそういうデートをしよう。』 だし。

「結局はそれだけなんだよね・・・。」 と言えば
『会ったら触れたいと思うでしょ? Hは究極じゃん。』 だし。

「・・・・・。」

最初の頃はいつも こんなことやめよう・・ って思っていた。
体だけなのよね・・ それだけなのよね・・ などと
いつも一人でぐちゃぐちゃと考えていた。


観念(?!)したのは、
『Hしたいだけなら○○○としないよ。』 と言われた時。
なんだか笑ってしまった。
ふっと力が抜けた。

そうよね、、。
もっと若くて、もっとキレイで、もっとスタイルよくて、そしてそして
もっとHが好きな人とした方が ずーーーっと楽しいよね。

それがウソでもいいや。
彼になら騙されててもいいと思った。



2003年08月27日(水) 居場所。

自分の居場所が欲しかった。

どこかに行ってしまいたくなる時があった。
死にたいという感覚ではなく、ふっと消えてしまいたくなるような。

愛情のない結婚生活。

母としての私はいつも肩肘張って、必要以上に頑張ってしまっていた。
泣きたくなったり、どこかに行ってしまいたくなったりしても
そうするわけにはいかなかった。

私の居場所がどこにもなくて、言いようのない寂しさに襲われていた。

いつの間にか泣きたい時にも泣けなくなっていた。

後ろを向くしかなかった。
結婚前に遠く離れてしまった人のことをいつも想っていた。
夜空の星を見ながら、その人の名前を心の中で呼んでいた。
後ろ向きな毎日。

このまま別れた人のことを想いながら、ただ年を取って死んでいくだけ
なんだろうな・・と思っていた。



2003年08月25日(月) 嫉妬。

彼と出会って、自分がこんなにも嫉妬心が強かったのだということを知った。

彼は出会った日のメッセで、「妻を愛している」と言い切った。
その時も、それから暫くの間も、奥様に対しては何の感情もなかった。
彼は少しも家庭を感じさせない人だったし。
私はむしろ奥様以外の女性のことの方が気になっていた。
それは嫉妬というよりも、他の女性と比べられていたらイヤだな・・
というような感情。

それが今は、、、奥様に対してとても嫉妬している。
自分でもかなり愚かだと思うほどに。
彼の家庭を壊したいとか、彼と一緒になりたいなんてこれっぽっちも
思ってはいないけれど。

時々彼が話す、彼の家庭の話。
奥様は本当に彼のことが好きなんだろうと思う。
そう言った私に彼は、「オレは○○○のことが好き」と私の名前を言った。
何故だかとても悲しくなった。
素直に喜べない。



2003年08月24日(日) 愛している。

時々、彼は私に 「愛している」 と言うけれど、私は言わない。
どうしても言えない。

彼は少しご不満な様子。
「無理して思ってないこと言わなくてもいいよ」って言うけれど、
そういう意味でもないんだけどな。。

彼のことが大好き。 本当に彼だけが大好き。

「大好き」 「一番好き」 が、私の中では最上級。
『愛している』 が、その上にくる言葉ではないように思うのだけど、
それは私が 愛している という意味をわかっていないからなのかな。

彼にだけではなく、過去にもその言葉を口にしたことがないのだけれど。



昨夜のメッセでも、また上手に気持ちが伝えられなかった。
今日のメールにも。

言われて嬉しくない言葉ではないけれど、でもこんな関係での
愛している は、ただの錯覚か現実逃避なのではないかとも思えたりして
またひとり、勝手に悲しくなったりする。

そんなことを話すとまた、「マイナス思考だなー」と笑うんだろうな。
錯覚と逃避の世界にどっぷり浸って酔えばいいのかな。
そうできないから、まだ時々迷ったり悩んだり切なくなったりする。

クールな人にはなりきれないなぁ。



2003年08月23日(土) あの日。

あの日、私はちょっと酔っていた。
誰かと話がしたいなー なんて思って、久々にチャットに入った。

「Hello」なんて話しかけてきた人がいた。
英語は嫌いなんだけどなー なんて密かに思ったりしながら
「こんばんは」とか返したんだったかな?
その人は なんだか傷心だった。
「どうしたの?」って聞いたら、「聞いてくれるの?嬉しい!」なんて言った。
この人も私と同じで、誰かと話をしたいだけなのかな?って思った。
暫く、彼の話を聞いていた。

少しすると「メッセに登録して!」と、その人は自分のアドレスを教えてきた。
「早く、早く」とか言って、なんだか強引。
きっといつもこんなことしてる人なんだろうなー なんて思いながら
すっかりその人のペースに嵌ってしまっていた。

出会いはそんなだった。



2003年08月22日(金) 支え。

不倫なんて絶対しないと思ってた。
若かった頃、親友の泥沼を見た。
未来なんてないし、誰も幸せになんかなれないと思ってた。

なのに今、こんなことをしている。

最初の頃は自分のしていることが信じられなかった。
さまざまな思いが渦巻いて、気持ちがぐちゃぐちゃだった。
罪悪感でいっぱいだった。

勿論、今も良いことをしているとは思っていないけど、
彼の存在が今の私には大きな支え。

彼との未来が欲しいとは思っていない。
彼に幸せにしてもらいたいとも思わない。
心の隙間に時々いてくれたらいい。

後ろ向きで、マイナス思考な私とは正反対な人。
お陰で私は少し違う考え方ができるようになってきた。



2003年08月21日(木) 彼の笑顔に会いたくて。

暗闇の中で体をかさねるだけ。それだけの関係。
何かを望んではいけない。
何も求めない。
期待したらいけない。
会える時に会うだけ。

例え体だけの関係であったとしても
私が存在する意味があればいい。

今はそんなふうに思っている。
というか、無理矢理自分にそう言い聞かせる。

ホントはいつも悲しくて切なくて。
そして辛くて。



 ♪永遠は何処にもない
  誰も触れることはない
  でも君が笑うとその先を
  信じてみたくなる手を伸ばしたくなる

  答えなど何処にもない
  誰も教えてくれない
  でも君を想うとこの胸は
  痛みを抱きしめるそれだけが真実♪



彼のはにかんだ笑顔が好き。
だけど暗闇で、、、あまり見えない。



2003年08月20日(水) はじめまして。

電気は消してね。明るいのは絶対にイヤ。
彼と一緒に過ごす時間のほとんどが暗闇の中。
ホテルのお部屋の中で体をかさねるだけのそんな関係。

彼と出会って1年が経ちました。
記念というわけではないけれど、そんな区切りの日なので
今日から日記を書いてみようかと思います。


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