加藤のメモ的日記
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2017年04月26日(水) |
がんの8割は手術をしないほうがいい ① |
医者はいつでも切りたがる
「兄は昨年84歳で亡くなりました。胃がんでした。2年前に胃の調子が悪いかたといって検査をしたらかなり進行しているとのことで、医者からは全摘しましょうと勧められました。このまま放置しておけば症状が悪化し、腹水がたまり、死を待つしないと。年齢が年齢だし、体力的なことが心配だったのですが医者は『90代の患者さんだって全摘しますよ』と言う。その言葉を信じて、手術に踏み切ることにしたんです」こう語るのは都内在住の浅田幹夫氏(75歳・仮名)
医師の勧めに従って、兄を手術させたことを今では後悔しているという。「開腹してみると、他の部位にもがんが広がっていることがわかった。医者には 『あとは抗がん剤で抑えるしかない。これは開けてみないとわからないことですから、仕方ないですね』と言われた。手術後の兄は、生気を奪われるように衰弱し、4ヵ月後で亡くなりました。今でも入院前日に一緒にステーキを食べたことを思い出します。兄が最後に食べておきたいと言ったのです。年齢のことを考えれば兄の死の諦めはつく。でも、切らないで好きなものを食べて死ぬという選択肢もあったんじゃないか。安易に医者の言葉に従った自分を責める気持ちは消えません」
がんの治療法は多様化している。開腹手術のほかに抗がん剤、放射線治療など最適な治療法はどれかを探るチーム医療も浸透してきた。だがそれでも、すべての医者が「患者の人生にとって、どの治療法がベストなのか」を知っているわけではない。患者が全力でがんを退治したいのか、限られた余命を静かに暮らしたいのか、最終的に判断するのは患者とその家族だ。
「がんの治療で一番大切なのは、何のために治療するのかという目的です。もちろんがんがなかったことにする完治や治療と呼ばれる状況が一番望ましいわけですが、常に治療を目指すのがいいとは限りません。治癒が望めない状況もあるからです。「治癒が不可能であるのに、無理に治癒を目指そうとすると、とんでもないことになってしまうこともあるあるのです」こう語るのは外科医でがんに関する著作も多い平岩正樹氏だ。状況の応じて治癒を目指すべきかどうか、手術をするべきかどうかを判断するのが最も大切だという。
「古い話になりますが、アナウンサーの逸見政孝さんが進行がんにかかり、臓器をほとんど取ってしまい、退院できずに亡くなりました。あのように治癒する可能性が極めて少ないのに手術をすると、結果的に患者さんの寿命を縮めてしまう場合も多いのです」胃や大腸のがんは初期に見つかった場合、開腹手術で切除することが多い。それが唯一の「がんと戦う方法」だと考えられていた時代もあった。「とりわけ2007年にがん対策基本法ができるまで、日本では外科手術偏重で、抗がん剤治療は存在しないといってもいい状況でした」(平岩氏)
『週刊現代』7.2 P43
2017年04月08日(土) |
北朝鮮情勢軍事的選択肢の支持やめよ |
東アジアの平和と安全に深刻な脅威を及ぼす北朝鮮の核・ミサイル開発。これに対しトランプ政権が圧力と威嚇を強めている。このような中、問われているのが安倍政権の姿勢である。
小池書記長が安倍政権の対米姿勢を批判
安倍晋三首相は4月24日、トランプ米大統領と電話会談。北朝鮮に「軍事力行使を含むすべての選択肢がテーブルの上にあることを言葉と行動で示すトランプ氏の姿勢を高く評価」すると述べた。
これに先立ち海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」とイージス護衛艦「あしがら」が23日、フイリッピン沖で米海軍原子力空母カールビンソンを中心とする空母打撃群との共同訓練を開始し東シナ海を北上した。これについて安倍首相は4月24日、「米国と緊密に連携」した「高度な監視体制」だと述べた。こうした動きについて日本共産党の小池書記長は、重大な事態になるのが明らかな軍事的選択肢をとるべきではないと、安倍首相は米国にはっきり言うべきだ、と指摘した。「少なくとも支持・歓迎するという態度は改めるべきだ。軍事的選択肢を結構だとすれば、万が一米軍が軍事力行使に踏み切ろうとする際に、日本の手足を縛ることになってしまう」(24日の記者会見)
小池氏は日米艦船の挙動訓練についても批判した。「こういう状況のもとでの共同訓練は、北朝鮮の威嚇に日本も加担するという政治的な意思表示になる。緊張を高めることにしかならない」(同)朝鮮人民軍創設85周年の25日、北朝鮮は東部.元山(ウォンサン)で過去最大規模の砲撃訓練を実施し、挑発的な宣伝を繰り返している。このような北朝鮮に対し、外交解決を求める声が高まっている。
『週刊朝日』5.7
藤原正彦氏は、数学者の目玉で複眼的に観察し、匂いを嗅ぎわけ解剖して。パズルを解くように示してくれる。明快である。格闘技を修練して。屁理屈をこねる者を退治し、日本人差別をする税関には勇猛の精神で突貫する。日本は世界に類がない平和愛好国で、争い事を嫌う。太平洋戦争でコテンパンにやられて、争いを避けることが国是となった。尖閣、竹島、従軍慰安婦、南京虐殺に関しても、こちらの見解を明示せずにぶつぶつと意義を唱えるだけだ。日本人として生まれた宿命で、真実は一つだから、世界はいつかわかってくれるだろうと思っているか、そうはいかない。
隣国の広報宣伝やロビー活動により、アメリカをはじめ世界はそれらの言い分に大きく傾き、史実になりそうな勢いだ。世界各国を旅して、会った人々と激しい議論を交わし、すんでのところでケンカにならないのは、ユーモアの技術にたけているためだ。ユーモアは、場数を踏まないと使えない武器で、あんまり若い連中がやると嫌味になる。
代数学者の岡潔先生は、パリで多変数関数論の研究にとりかかる前、蕉門の俳諧をすべて調べ、『奥の細道』『更級日記』『笈の小文』などの研究に没頭したという。俳句は藤原家のお家芸で、祖父は杣人(そまびと)という俳号を持っていた。父(小説家の新田次郎)は満州気象庁にいた、「秋雨や家なき人の集まりて」と父の句が残されていたという。
藤原氏がアメリカにいたころ、毎週のように母(藤原てい)から航空便が届き、最後は父の俳句で締めてあった。3月の初めに貰ったものに「紅梅の色に滲ませて春の雪」があった。この1行の俳句で故郷をもい出した。この1行の俳句で故郷を思い出した。で、ご本人は、芭蕉の「山路来てなにやらゆかしすみれ草」のような品格高い句を目指して「山路来てなにやら怖しスズメバチ」と読みました。
『グローバル化の憂鬱』藤原正彦著
『週刊現代』1.13
2017年04月03日(月) |
船越英一郎の離婚問題 |
「よくあの爆弾を抱えることをNHKも決断しましたね」(スポーツ紙記者)平日お昼の「視聴率戦争」がますます激化する。NHKは22年間続いた長寿番組『スタジオパークからこんにちは』を打ち切り、4月から新情報ナマ番組『ごごマナ』をスタートさせる。先頃、そのキャストが発表され、MCを俳優の船越英一郎(56歳)と美保純(56歳)同級生コンビが務めることが明らかになった。放送時間は月~金曜の13時05分~16時。
「現在、平日の昼帯は、日本テレビの『ミヤネ屋』が視聴率8%。TBSの『ひるおび』が7%、フジテレビの『バイキング』3%と情報番組がシノギを削っている。そこでNHKは『ごごナマ』を主婦の脱力『井戸端トーク』番組にして、ゴシップに嫌気がさした視聴者を取り込む狙いのようです」(NHK関係者)NHKは勝算ありと踏んでいるようだが、この新番組にはある「爆弾」が潜んでいる。
ずばりそれは、船越英一郎の離婚問題だ。「松居一代との不仲説がや別居報道がたびたび報じられるなどプライベートで激変が起こる可能性は十分ある。もし離婚となれば、裏番組で散々取り上げられるのは目に見えている。その最中に、船越さんはNHKの生放送に出演することになりますが...」(前出のスポーツ記者)「自爆」は避けたい。
週刊テレビオヤジ
『週刊現代』3.11
東芝崩壊のきっかけを作ったのは、証券取引等監視委員会が「粉飾の刑事責任を問うべし!」と指摘した、西田、佐々木、田中の歴代三元社長である。四半期ごとにパソコン事業で利益を調整、粉飾を体質化させた。だが、「病根」は3人にとどまらなかった。原発部門で粉飾を生んだ「隠蔽メール」の存在が発覚したのだ。
2011年の福島原発事故以降、原発の安全基準は厳しくなった。そんな中、工事遅延で原価が見積もりを大幅に上回る状態にあることを知りながら、米原発子会社ウエスチングハウス社(WH)の社長が「財務部からE&Y(米監査法人)へプレッシャーをお願いします」という旨のメールを本社経営陣に出していた。
発信者は、当時WH社長を務めていた志賀前会長で、日付は2013年3月28日、その時すでに、東芝が受注した4基の米原発の建設コストは、見積価格を大幅に上回っておりE&Yはコスト増を盛り込むことを要求したものの、経営陣は先のメールに従ってこれを拒否した。
このコスト増に目をつぶったことが、WH社の原発工事会社買収につながり、7000億円もの巨額負債を生んだ。米原発事故の赤字を隠蔽しようとしたメールが、転落の始まりだったのだ。19万人の従業員は報われない。
事情通
『週刊現代』3.11
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