加藤のメモ的日記
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2020年03月29日(日) 渡鬼といえば「嫁姑戦争」女同士の激しい戦い ①

「嫁という漢字は、家の外に女が出ているでしょ。いくら結婚して形の上では家に入っても、嫁は『よそ者』ということです」こう語るのは1990年から続くドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS、通称『渡鬼』のプロデューサーを務める石井ふく子氏(93歳)だ。

岡倉大吉(遠藤卓也)だ。岡倉大吉(藤岡琢也)、節子(山岡久乃)夫婦には娘ばかり5人の子供がいる。嫁いだ娘たちは、それぞれの家庭で問題を抱えている。脚本を手掛けるのは『おんな太閤記』(81年)や『おしん』(83年)で知られる橋田壽賀子氏(95歳)

物語のメインとなるのが、泉ピン子を演じる次女・五月と姑・キミ(赤城春江)との嫁姑バトルだ。姑が嫌味を言うと、嫁も負けじと反論する。「ことわざとして使われるのは『渡る世間に鬼はなし』ですが、あえて鬼ばかりにしたのは、誰もが鬼になる可能性があるから。周りが鬼に見えるのは、自分がすでに鬼になっている証拠なのです。ここに家族の本質がある」(前出・石井氏)


『週刊現代』5.23


2020年03月23日(月) 高齢者が今すぐやるべき5か条 ②

2 家庭内の衛生管理
ダイヤモンドプリンセス号の集団感染は、船内の手すりなどを介したとみられている。「船内の全客室にトイレが設置されているわけではなく、共用トイレなども接触感染の温床となった可能性が考えられます」(同前)接触感染の危険は家庭でも同様。衛生面には今後一層、敏感になるべきだ。「高齢者や慢性疾患のある『ハイリスク者』がいる家庭では、ウィルスを外から持ち込まないよう、玄関先にアルコールを置いて、家族みんなが帰宅時の手指衛生を徹底してください。アルコールがなければおしぼりでも、ないよりはいい。

同居する家族に風邪などの症状が出た場合。ハイリスク者と接触しないよう、家庭内で隔離する。部屋から出るときはマスクを着用し、アルコールで手指衛。手に鼻汁などがついているので、トイレに行った後は触った場所をアルコールで拭う。お風呂も蛇口などを触るので、少しでもリスクを軽減するため、症状のある人が最後に入ります。また、タオルは絶対に共用しないこと」(同前)

3 免疫を高める”腸活”
新型コロナウィルスの重症化を防ぐために必要なのが免疫力だが、その7割は腸内で作られているという。理化学研究所の吉野義男特別研究員が語る。「年を取ると腸内環境も老化し、『老人性糞便』といってウンチの形状が異常に細くなる傾向がある。便秘気味になり、臭いもきつくなります。腸内運動が低下してきた現れで、免疫力にも影響が出ます」

 どうすればいいのか。 
「まずは自分の排便を毎日チェックし、もしウンチが細かったら何を食べたのか、きちんと考えるのが大事。野菜など食物繊維をしっかり摂ることで便が滑らかになり、かさも大きくなる。

腸内環境を整えるのに有用な菌を、腸に直接届けるのがヨーグルト、乳酸飲料です。例えば『ヤクルト1000』という製品がありますが、これは乳酸菌が1本に1千億個入っているという意味。菌数の多いものの方が、より効果が期待できます。ビフィズス菌をカプセル状にした『正菌製剤』も効果があります。(同前)一方、菓子類の間食は糖質が腸内の悪玉菌のエサとなるため控えた方がいいという。加えて、腸の動きを活性化させるため、適度な運動をすることも大事だ。

4 筋肉を鍛える運動
新型肺炎に克つ運動とは、具体的にどんなものか。ナビタスクリニック院長の久住英二医師が語る。「まず”呼吸菌”を鍛える。これが弱まると、咳で痰や汚物をうまく出すことができない。咳をするときに胸部を引き上げる肩の筋肉も補助筋として重要です」


週刊文春 2.27


2020年03月22日(日) 高齢者が今すぐやるべき5か条 ①

① 病院に行くタイミングを把握しておく

「熱が出た。新型肺炎かもしれない…」。そう不安になったとき、どう行動すべき。今はインフルエンザなど感染症の病気が蔓延している時期。みだりに病院に行くと他の患者から病気をもらうリスクもあるし、病院も混乱する。とはいえ新型肺炎の重症化の恐れが強いとされる高齢者にとって不安なのも当然。「」病院に行くべき症状」をどう見わけ、どこに行けばいいのだろう。

「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている」「強いだるさや息苦しさがある」厚労省は2月17日、新型肺炎の「受診の目安」を公表。さらに高齢者や持病のある人には2日程度での相談を呼びかけている。沖縄県立中部病院感染症内科の高山医師は「新型コロナウィルス感染症の臨床像がおおむねわかってきた」として推測する。

「風邪の症状が一週間ほど続き、体がむくんだり下痢が重なる人もいるようです。こうした経過は高齢者や基礎疾患のある方に多い。潜伏期間は1-11日くらいで、重症化するのはそれからさらに10日ほど後とみられています」ほかにも見分ける目安がある。池袋クリニックの大谷医師が語る。「「痰の色が黄色や緑の場合は、細菌性の疾患のことが多く、新型コロナウィルスではない可能性が高い」厚労省は前記の症状があった場合「帰国者・接触者相談センター」への相談を呼びかけているが、今後の流行期には病院の救急外来に行くことにもなるだろう。と高山医師は指摘する。

「受診の目安は、4,5日症状が続いて、なおかつ悪化したと感じた場合。それ以前に息苦しくなったりしたらもちろん病院へ。この際事前に病院や相談センターに連絡するか、直接、医療機関に行くかは、各自治体で電話対応の態勢が拡充されるかどうかなどによっても変わってきます。病院を訪ねる際はマスクを着用しましょう


『週刊文春』 2.27


2020年03月10日(火) 新型肺炎は人災だ ③

マスク使いまわしの大学病院、抱き合わせ商法薬局チェーンの実名

「全国でマスク不足が深刻になっていますが、大学病院ですら例外ではありません」そう声を潜めて話すのは、ある大学病院の関係者だ。2月上旬、その病院で「手術室をご利用の皆様へ」というという紙が張り出されたという。そこにはなんとこう書かれていたのである。〈マスクは血液の飛散時以外、使いまわしでお願いします。一日に何枚も使用しないでください数日使いまわしにせよ。と病院から言われています。(ぼろぼろになるまで)〉

そんなお達しを出したのは、大阪府枚方市にある関西医科大学付属病院。がん診療連携拠点病院や高度救命救急センターの指定も受けている。地域の中核病院である。前出の関係者が語る。「オペ室の前にマスクが置かれているのですが、在庫が少なくなってきたからか、使いまわせと張り出された。絶対的な清潔さが求められるオペ室であってはならないことです」そのほかの場所ではこんな通達もあった。〈マスクと口の間にガーゼを挟んで使用してください〉

内科医の名取博氏が言う。「WHOのガイドラインでは『マスクは再利用しない』となっており、使いまわしは衛生上問題があります。病院も苦肉の策なのでしょう」関西医科大学に聞いた。―マスクの使いまわしをしているのか。「付属病院ではピンク色のサージカルマスクを、一般用と、それ以外の手術部門など清潔域に必要とされるマスクに分けて管理しております。通達したマスクの件は一般用とのことです。」

―手術室の張り紙は?「そのような報告は受けていません。手術部門等で使用するマスクは制限していません。従来の使用状況では一般用は約5日分しか在庫がない状態でした。緊急事態として、できるだけマスクを長く使える方策を検討しました。現在できる次善の策として、自衛手段として対応しております」街中ではマスク不足につけこんだ商法も。薬局チェーン関係者が明かす。

「外国からの観光客の多い店舗で、マスクを買い求める中国人客を対象に『栄養ドリンクを買ったら売ってやる』などといって、500円程度のマスクを強壮剤や化粧品などと合わせて9000円前後で販売していました。地区の責任者が各店舗に提案したようです」そんな抱き合わせ商法をしていたのは、1935年創業で大阪を中心に全国で192店舗を展開しているコクミンドラッグだ。ところがトラブルが起こった。

「ある店舗で、日本人のお客さんに抱き合わせ販売をしてしまい、クレーム騒動に発展。それで取りやめることになった」運営会社であるコクミンの経営企画室に聞いた。―中国人客に対して抱き合わせ販売をしていたか。「マスクの需要が高まる時期においては、マスクや風邪薬をお買い求めのお客様に、早期治療のために栄養ドリンクをお勧めするよう、会議の場で督励しております。一部の店舗で販売の工夫というレベルで、ご指摘を頂いたような、誤解を招く恐れのある販売をしていたことは事実です」―日本に客とのトラブルはあったか。「販売方法について指摘を受けた事実はございます」―上層部の指示は。「具体的に指示をしていたという事実を把握しておりません。引き続き調査を行い、再発防止に努めて参ります。深刻なマスク不足が次々と新たな問題を生んでいる。

『週刊文春』2020 2.27


2020年03月09日(月) 新型肺炎は人災だ ②

春節後に削除されたメッセージ

「渡航禁止にしないのは、日中経済の停滞を避けるためです。多くの日本企業が中国に生産拠点を持っておりストップすると、中国以外の需要にも対応できなくなる。自動車メーカーは17日から工場の再開しています」(経済部記者)
もう一つの理由は、インパウンド(訪日外国人旅行客)需要だ。

春節が始まる前日の1月24日、安倍晋三首相の春節祝賀メッセージが、北京の日本大使館のホームページにアップされた。〈春節に際して、そしてまた、オリンピック・パラリンピック等の機会を通じて、更に多くの中国の皆様が来日されることを楽しみにしています〉外務省は、中国で春節の休みが終わる1月30日、この―ページを削除した。

前出の経済部記者が解説する。「安倍政権の成長戦略で唯一好調なのがインパウンド政策で、今年は4000万人、消費額8兆円を目標に掲げていますが、昨夏以降韓国人客は半減。それゆえ、昨年959万人が訪れ消費額は1兆7000億円超の中国に期待していた」

安倍首相のメッセージでも触れているが、〈桜の咲く頃に〉習近平・中国国家主席を国賓待遇で招く予定だ「3月の全国人民代表大会を延期するほどで、訪日どころではないはずですが、外務省は準備を進めています。渡航禁止などで友好ムードを壊したくないのです」(外務省担当記者)だが中国は訪日をさほど重要視していないという。「2月7日、周氏はトランプ大統領と電話会談をして、アメリカの厳しい入国・渡航制限にクレームをつけた。

しかし安倍首相とは話していない。習氏の露払いとして2月下旬に訪日して事前調整するはずの中国外交担当トップの楊潔籠・中国共産党政治局員とは連絡が取れず、13日にようやく訪日を伝えてきました「(同前)前出の上氏が指摘する。「クルーズ船への杓子定規の水際対策は、中国に厳しい措置をとっていない批判から目をそらすパフォーマンスのようにも見えます」各社の世論調査で安倍内閣の支持率は軒並み下落した。政府関係者の話。

「新型肺炎の対応で、安倍シンパも逃してしまった。感染症のみならず、安倍政権も新局面を迎えているのです」春節の前に手を打っておくべきだったのだ。

『週刊文春』2.27


2020年03月08日(日) dsふぁおいws:あf

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2020年03月07日(土) がんになりやすい食品実名100 ③

「加工でんぷん」に要注意

次に紹介したいのが、ハムやソーセージに使われる増量剤だ。まず、増量剤について理解するために、ハムなどの加工食肉が生成される過程を先に知っておきたい。日本で市販されている多くの安価なハムには基本的に肉をもともとの量より増やす工程がある。具体的に言うと、熱を加えると固まるゼリー液を、豚肉のかたまりに一斉に注入する。これにより、ぶよぶよに膨らんだ肉を成型して加熱することでハムの形になる。この時ゼリーの原料として使われるのが、増量剤なのだ。

食品表示アドバイザーの垣田起成氏はこう解説する。「一般的に、増量剤という添加物名はありません。増量するために使われる大豆たんぱくや卵たんぱく、加工でん粉など『つなぎ』としての働きを持つものを総称してそう呼びます」

確かに、身近に売っているハムの原材料名を見てみると本来は豚肉だけで作られるはずなのに、「大豆たんぱく」に「卵白」「乳たんぱく」といった単語が並べられていることが多い。その中でも、加工でんぷんと記載されている場合は、、発がん性物質が含まれている可能性があります。というのも、加工でんぷんはなんしゅるいもあるのです。発がん性がないもののあるのですが、食品表示を見ても、どの加工でんぷんを使っているかはわからない。そこまでは表示する義務はないからです」(垣田氏)

発がん性があるものもないものも一緒くたにされてしまうとは恐ろしい話だが注意すべき点は他にもある。増量剤が肉に使われるとき、ほとんどの場合でリン酸塩という添加物も一緒に使われている。スーパーで売っているハムやソーセージの裏を見れば、たいがい原材料名にリン酸塩の名前が記載されているはずだ。本誌も含めて、すでに危険性が指摘されているリン酸塩だが、あらためて説明しよう、

本誌も含めて、すでに危険性が指摘されているリン酸塩だが、改めて説明しよう。この添加物は、増量で水膨れした肉の形を維持し、歯触りを保つために粘着剤、保水材して使われる。つまり、私たちが普段食べているハムやソーセージの食感は、実は肉本来のものではなく、リン酸塩によって人工的に生み出されているのだ。こうした働きを持つことから「魔法の添加物」とも言われるリン酸塩によって人工的に生み出されているのだ。

こうした働きを持つことから、「魔法の添加物」とも言われるリン酸塩について、前出の大西はこう警告する。「リン酸塩を過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害し、骨がもろくなり骨粗しょう症の原因になります。


『週刊現代』2.16


2020年03月03日(火) 新型肺炎は人災だ ①

「加藤勝信厚労大臣や厚労省の責任は重い。船内の乗客乗員の感染者数は450人を超え、大混乱に陥っています。善乗客のウィルス検査を早く行うべきでした。もはや一刻の猶予はなく下船させてほしい。私は70代。もし感染したらと思うと不安で仕方がない。政府は大失敗を認めるべきです」そう憤るのは、横浜港に停泊していたダイヤモンド・プリンセス号の乗客である千田忠氏だ。千田氏らは2月16日、政府に対して〈船長のアナウンスと厚労省の発表内容が食い違い、その状態が一日放置されるなど、対策本部連係が極めて不十分〉などとする緊急要望書を提出している。

3700人を乗せたクルーズ船は、2月4日に乗客を降ろす予定だったが、感染者が見つかったため厚労省はWHOが定める15日間という健康観察期間を守り、19日まで船内に乗客らを隔離すると決めた。ところが、船内感染が拡大し、海外メディアから中国・武漢市に次ぐ「第二の震源地」と指摘される事態に発展。アメリカは自国の乗客をチャーター機で”奪還”した。「こうした感染拡大は完全な人災です」そう断じるのは、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏だ。

抜かなかった「伝家の宝刀」

「船の場合、病人も乗員も下船させるのが、世界中のコンセンサス。船内感染が始まれば、発症した人を降ろしても、潜伏期の感染者もいるため、また広がってしまうからです。実際今回のコロナウィルスで、一月末にイタリアの港で大型クルーズ船の乗客乗員6000人が足止めされた時、イタリア政府は二人の感染者を処置して、12時間で開放していますし、香港は4日かで下船させています」(同前)

日本政府は19日をめどに下船時に一斉に検査するつもりだったが、13日に80歳以上で陰性なら下船させると方針転換し、19日には全員を検査すると発表。そして17日、99人もの感染者が発覚した。厚労省担当記者が話す。「加藤厚労相はリーダーシップを取る気が全くないのです。日本国内で初めて死亡者が出た13日の会見で『国内で流行していると判断するに足る情報が集まっていない』と言い放ったほど『前の時点の状況とは異なっている』と認めたのはその2日後です

大阪府などが感染者の入院先や移動経路を公表していることを引き合いに、周囲からもっと情報公開すべきだと迫られた際も、加藤厚労相は『自治体に強制するわけにはいかない』。その結果国民の不安を煽っているのです』

対応の遅れを招いたもう一人の”戦犯”森雅子法務大臣である。「出入国管理法を所管する法相は『日本国の利益または公安を害する行為を行う恐れ』がある場合に入国拒否できる。その『伝家の宝刀』と呼ばれる権限を、今こそ抜くべきだったのだのに、森氏は判断を官邸に丸投げした」(官邸担当記者)

入国規制に日本政府の腰は重かった。中国が集計した1月末までに入国制限措置を導入した国は62。日本が湖北省に滞在していた外国人の入国拒否を始めたのは2月1日のことだ。アメリカは中国全土からの外国人の入国、中国全土への渡航禁止を勧告している。4000キロにわたって中国と国境を接するロシアは、全検問所を封鎖している。日本が中国への渡航中止勧告を湖北省と浙江省温収市に限っているのとは雲泥の雲泥の差だ。なぜ日本政府の対応は遅れたのか。


週刊文春 2.27


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