V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
横浜が阪神に16連敗だ。同じプロなのになぜそんなに負け続けるのか。前回、サヨナラ負けで3連敗したときに某選手が涙を流したと報じられたが、今回の3連戦を見る限り、私の目には「今度こそ勝つぞ!なにくそ」という気迫と、そのために念入りに準備してきたという自信が見られなかった。プロならば秘策を考え、死地に赴くつもりで挑んで欲しい。かつての強い横浜をもう一度観たい。
米国経験の長かった経営者から届いたメール。そこには「武士道の精神をもった会社を目指します」とあった。何事におもねることなく「己の誇り」に忠実に精勤するということだ。デフレ時代を生き残る方法は、突き詰めれば①やる気づくりシステムの大胆な導入 ②凄い新商品を出す ③全く新しい販売構造を作る に尽きる。その実現を根底で支えるのは経営者と社員の誇りである。
60歳近い上司が富士山に登頂した。同行したのは山岳会の友人。登山中、上司はその人から心拍計を着けるように言われたという。心拍数が160を超えて長時間いると心筋梗塞を起こす可能性があるというのだ。その人は登山中「心拍数は今いくつですか?」聞き「163です」と答えると、「ではペースを落としましょう」と進行を緩めてくれたそうだ。この話に強くて優しい人は何かを知った。
講演会で値引きに強い見積書について講義する。<一式>と書くと値引きにあうが、細かく書けば値引きに抵抗できる…と話をしているのだが、それを聞いた社長からお礼を言われた。社長はこの話を逆手にとり、納入業者に「自分が詳細に積算するとこのくらいの値段でできるはずだ」と逆提案して、見事値引きを成功させたと言う。見積書の書き方ひとつで、10%も業績を改善できるのだ。
消費税引き上げ要求が首相に出された。赤字国債を30兆円に抑えるというが、これを消費税で補おうとすると、消費税1%で2.5兆円の税収があるため、12%アップが必要となる。現在5%だから合計で消費税17%!たまらなく高い数字だが、自分の子供や孫の代に借金を残さないようにするには、これしか方法はあるまい。国家破産を防ぐためにも勇気ある政治家に出てきて欲しい。
父の日は母の日に比べてギフト市場が盛り上がらない。ギフトの基本は「贈る相手が何を望んでいるか、あるいは贈る相手に何が似合うのかを贈る側が知っていること」。お父さんには何を贈っていいのかわからないというが、それは父を知らない=父親と他の家族の関係が、極めて希薄ということだ。働きすぎて家族と正面向いてこなかった。父の日はそうしたツケを反省する日なのだ。
「世界に一つだけの花」や「しあわせになろうよ」がヒットし、有線でよく聞く。他人を癒すための歌のようだが、それがミエミエで、押し付けがましく感じるのは私だけか。癒しとはそよ風が頬をなでるように、さりげないから癒されるのである。日本人は全身を包む歌を求めるほど自信を喪失していない。「夜空ノムコウ」のようなちょっとだけ後押ししてくれる歌があれば前進できるのだ。
昨日の続きでプロ野球解説者への質問。「チームが○連勝しているときと、3連戦を2勝1敗で勝ち越し続けているときと、どっちが望ましいのか?」には後者だという。勝ち続けると「次は負けるんじゃないか」と思うものだそう。140試合で84勝すればまず優勝だがこれは5分の3に当る。「3歩進んで2歩下がる」でいいのだ。それに比べたら阪神は勝ち過ぎ。落ちてくれないと困る。
Yデンキでエアコンを買ったW氏。取り付けに来たのは茶髪の兄ちゃんだったが、この人が実に気持ちの良い挨拶をする。感心して「貴方は本当に礼儀正しいし、気持ちの良い挨拶をするねえ」と言うと「はいっ!お客様と長くお付き合いしたいからです」との返事。W氏はこれに「しびれました」と語る。どこもモノは一緒の時代、人はどんな人から買うかに関心が移っている。
出演しているTV番組で、62歳のハリキリおばさんが紹介された。地元CATV のレポータで、100歳までやりたいと意欲満々だった。そのおばさんに「自分に期待している人ですね」とコメントしたところ、それを見た元社長(息子に会社を譲って楽隠居の72歳)が「もう一度事業をやる!」と決意し、翌日には米国に飛んでしまった。残り30年の自分に期待して、即行動。そのバイタリティに恐れ入る。 |