V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
3月末に50代前半の部長職の人が相次いで会社を辞めた。別に早期退職優遇制度があったわけでもなく、趣味は豊富だが次の仕事に当てがあるわけでもないという。アグレッシブな彼らに何があったかは推察するしかないが、このまま官僚化し、クリエイティブさを失いそうな環境に納得できなかったのではないか。「大切なものは何か」に気がついたとき、人はイチからやり直せるのだろう。
仙台駅の構内に「伊達菜ジュース」という野菜ジュースの店がある。一杯300~400円で豆乳と野菜のミックスジュースをジューサーで出してくれる店だ。そこのPOPは『血が沸き肉が踊らない、貧血気味な方へ-豆乳&小松菜 特別栽培 94cal ¥400』『メロンにロマンを感じる貴方に-豆乳&メロン メキシコ 95kcal ¥400』。表現が上手くてそそられる。店も明るく珈琲店以上の人気だった。
人に好かれるには、人間の3大欲求である性欲・食欲・睡眠欲のどれでもいい、共通体験することだという。この欲求は本能であるがゆえに、人間の一番汚い面が出る。SEXはお互いの汚さ・恥ずかしさを認める行為だし、食べることも意地汚いことだし、寝ているときはいびきをかいたり寝相が悪くて人に迷惑をかける。だからこそ、これを共有することができれば親しみを感じるようになるのだ。
東京の辣腕営業マンと語らう。彼の流儀は「私という人間を知って欲しいので、今日はとことん私の趣味に付き合ってください」と客を誘うこと。彼が誘う先は、東京・上野にある温泉。ここでお客と風呂に入り、浴衣に着替えて一緒に食事をする。「胸襟を分かつ」状況を作らないと親しくなれないというのだ。泥臭いが、人は好きな人からしかモノを買わない。これは永遠の真実だ。
大学時代の友人と飲んだ後にスナックでカラオケを楽しんだ。歌った曲は当時の思い出のサザンオールスターズ。懐かしいメロディに乗せて、忘れていた思い出があれやこれやフラッシュバックする。それを楽しんでいると隣に座っていた女の子が一言。「引き出しもたまには開けないと開かなくなってしまいますもんね」。けだし名言。自分を取り戻すためには懐かしい友と語らうことが一番だ。
イチローが「試合前に久しぶりに野球をやっているんだ」という気分になったというWBCの日韓戦。日韓の戦いは、大学の早慶戦、プロ野球の巨神戦のように、野球でも選手をいつも以上に奮い立たせる何かがあるのだろう。そんなライバル国と、ハラハラする試合が見られることはをありがたいと思う。難をいえば殿下よりもサッカーのように若い人を巻き込んだイベントにできたらいいのに。 |