V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
カルテをクラウドに入れて、異なる病院間で共有しよう、という動きがあることを新聞で知った。非常によい話だと思った。私はつい先日まで名古屋の会社に勤務していたから自分の健康診断の結果などは名古屋の病院にある。辞めた今でも検査になるとその病院まで足を運ぶ。そこにいかないと過去の数値と今を比較できないからだ。しかし、もっと遠い所に移り住んだらそれもできなくなる。僕の情報なのに、僕を診断した病院の持ち物になっているためだ。が、クラウドは僕の情報を、僕が自分で取り出したり、見てほしい人に見たりしてもらえる情報に変えてくれるのだ。それを思いながら、クラウドの本質的な価値は、「情報を必要とする者同士で共有できるようにすること。情報の所有者が好きなときに取り出せるようにすること」だと知った。チームでお客様をサポートするときは、チームメンバーがお客様情報をクラウドで共有する。クラウドは、チームでのサポート力を高めるツールなのだ。
北海道の東神楽町を訪ねた。同町は、人口が増えている稀有な町である。旭川空港があり、国内線より国際線が好調で、台湾に週5便で搭乗率は80%。他に韓国、上海、香港、ベトナム便のある空港の町だ。この町で人が増えている理由が「安心して子育てができる町」。①医療費の無料化 ②予防接種の拡大 ③病児預かり支援 ④学童保育 ⑤発達障害支援(6%→10%に増加、ただしサポートして治っていく人も多数)⑥待機児童0。それを聞きながら、どんな子供も援ける仕組みなんだな…と思った。体の問題だけでなく、家庭の問題で「家族と一緒にいられない時間が多い子」は存在するし、増えている。そうした子をなんとか救おうとする「思いやり」がこのような制度を生んだのだろう。親は子育てのしやすさを比較し、住む町を選択する。子供への思いやりの強い町が、人を集める。 |