まつや清の日記

2004年04月30日(金) 国民年金未納「兄弟」へのあきれ、県議会議員は大丈夫か?




 国民年金法案が国会で野党欠席のまま可決。
 国民負担は、13,58%から18,30%増。
 
 一方で国民年金ポスターモデルの江角マキコさんが年金未納者、に端を発する内閣官房長官の福田さんはじめ小泉内閣の何人もの閣僚の未納、だけでなく菅民主党代表まで、しかも、厚生大臣の時。

 この問題を街頭演説でどう批判するか。
 未納の閣僚、菅代表批判は当然として、この法案がこのまま可決されることへの反対世論はどうつくりだせるのか。
 普通、未納であると必ず徴収があるのですが、いきさつもきちんと調べる必要があります。

 連合のメーデーで笹森会長は苦言を呈しながらも、菅代表にメーデー出席を求め説明責任を求め、更に国会議員全員の調査を要求しました。どうして菅代表の辞任を求める報道はあるのに、福田官房長官の罷免要求が出ないのか、不思議です。

 同時に、自分自身の年金の納付状況を知りたいと思い、駅南口のサウス・スポットの2階にある年金相談所にいき、資料を貰いました。加入以来、途中の12ヶ月間の免除期間がありますが、今日まで納付の空白期間はなくきちんと納付されていることが確認できました。

 今日もある集まりで、国会議員はいうまでもないが、県議会議員についても調査を行うべきであるとの厳しい批判をいただきました。

 この問題をどう参議院選挙に結び付けるべきか。ご意見をお寄せください。

※ 写真は、安東川の土手に咲くネモヒラリナリア。



2004年04月29日(木) イラクへの自衛隊派遣違憲訴訟原告募集




 今日、労政会館にて60名くらいの方々の参加でイラクへの自衛隊派遣違憲訴訟原告団の準備会が発足しました。

 日本の憲法では、自衛隊派遣の違憲確認訴訟は、無理とのことで、派遣の差し止め・1万円の慰謝料の請求訴訟を起こす事が確認されました。

 代表は、キリスト者の中川弘さん。
 現在130名ほど原告で300人が目標との事です。
 参加の会費は年3000円。

 弁護団も大型になりそうで、小林達美弁護士、河村正史弁護士、中村順英弁護士など8人のよびかけで5月8日には弁護団を結成とのことです。
 
 5月中旬くらいまでに原告の委任状を集め、5月下旬に提訴との事です。
 連絡は、054-263-0989 森さんまで。

 それにしてもファルージャでの戦闘の激化が、気になります。

※ 写真は、私の住む町内会の緑化委員の皆さんが管理する安東川土手の花壇。
 



2004年04月28日(水) 政務調査費の領収書含め自主公開




 今日は、1ヶ月45万円の政務調査費1年間の収支報告の締め切り日です。
 新人議員ですので、調査費は11か月分で495万円。
 利子が3円ありました。
 63万円余を返還します。

 報告は、総額と項目別総額のみで、領収書など証拠書類の添付義務がないので、実際に何に使ったかは情報公開条例では、何も明らかになりません。

 静岡県では、県警のカラ出張、知事部局のプール金、みんな内部調査で証拠書類がほとんどありません。議会としては全容解明を求めながらも実体は、チェック機能を果たしているとはいいがたい状態です。

 私は、できる限りの客観的で透明性の高い全容解明を求める立場から領収書など証拠書類の公開を求めてきました。私が所属した常任委員会の農業水産部では、プール金管理の預金通帳が開示されています。

 ということから、政務調査費については、議会の襟を正す意味でまずは、自らの会派の情報公開が必要と自主公開に踏みきりました。連休明けの5月6日から地球ハウスにて公開します。現段階では、閲覧公開の範囲です。閲覧者の名簿は作らせていただきます。

 政務調査費の78人の議員の総額は4億2120万円です。何に使われているか、議会の説明責任が問われていると思いますが、いかがでしょうか。

 議長には、現条例の枠内での01年、02年、03年の政務調査費の監査に実施と閲覧公開制度実施のための検討を始めること、を申し入れしました。

※ 写真は、地球ハウスでの「市民の風」資料閲覧コーナーでの政務調査費関係の資料棚です。

 

 



2004年04月27日(火) 農水産物の海外戦略と静岡空港シンポジウムに参加




 静岡空港を活用した農水産物の海外戦略についてのシンポジウムに参加しました。石川知事が何と言うのか、チェックしたいがための参加でした。

 知事は、意外にも静岡空港との関連で「夢物語」は語らず、それでも「静岡空港に悲観的な意見を持っている方々が広がっている」ことは認めて、そして農水省で海外輸出を専門に担当する部局が作られて、国際化に見合う農水産業の新しい展開について語っていました。
 大丈夫ですか?石川さん?

 シンポジウムは、
1、静岡県のマーケッティング室長・西宮寿和さんの「海外テストマーケティング事業」の報告
2、空路を活用した農業実践事業について東海園芸株式会社の山本勝さんが報告
3、国際航空輸送と生鮮貨物について日通総合研究所の三浦正史さんの講演

でした。

 この企画・予算については、私は静岡空港建設を作らんがための国際戦略で、発想が逆転している、農水産物の国際化という下からの積み重ねでの議論でない、という意味において3月議会では反対討論しました。

 実際、山本さんにしても、三浦さんにしても、議会で討論した内容とは違って、きわめて具体的な実践事例の紹介のシンポジウムで、私が懸念した静岡空港推進の企画というより冷静な日本の農業の実体についての提案と報告であったと思います。

 その意味で、農業水産部は、静岡空港に振りまわされることなく、静岡県の農業の発展についての具体策を提案してほしいものです。 



2004年04月26日(月) 県知事交際費の開示決定連絡

 




 今日、知事秘書室から連絡がありました。
 4月末までに知事交際費の開示決定通知書を送りたいので、スケジュール調整をさせていただきたいとの連絡がありました。

 連休と私自身の都合もあり、5月12日の午前10:00ということに。
 開示されるのは、最高裁判決の開示決定が出た71件と高裁判決の16件分の87件。

 自主的全面公開はないとのことです。

 どこまでいっても、非公開体質を変更する姿勢はないようです。

 宮城県の浅野史郎知事は、県警と捜査報償費の公開をめぐって悪戦苦闘をされています。石川知事は、自らがこのような対応では、とても宮城県のレベルに到達するのはまだまだという感じです。

 「情報公開日本一」の公約の実現は知事の交代しかないのでしょうか。 

※ 写真は臨済寺。知人の葬儀で中に。荘厳な感じで、歴史の重みを感じた日でもありました。



2004年04月25日(日) 今日は新潟県人会の総会でした




 今日は新潟県人会の総会でした。
 新しい方の参加もあり、とても元気が出ました。

 ただ、若い方々にとって、交通・情報網など飛躍的な発展という背景の中で県人会としてのアイデンティティがどれくらい意識されているか、さっぱりわかりません。

 ともかく、宣伝が必要です。
 今回、静岡新聞での紹介記事もあり、9名もの新しいメンバーがが増えました。
 今年も広がりが実感できる県人会活動にしていきたいものです。

※ 七間町商店街のみどり。



2004年04月24日(土) 今日は太鼓の練習




 2週間に1回ペースの和太鼓の練習。
 今日は、先輩格太鼓サークルから2人の方が指導に来て下さいました。

 私自身は、リズム感もいいとはいえませんが、練習量不足でメンバーの方々にいつも迷惑のかけっぱなし。とにかく足を引っ張ることだけは避けようと、一生懸命ですが、なかなかです。

 11月の他サークルとの合同演奏会の計画があり、それに向けての曲と新曲の練習です。最初始めた時に、太鼓の曲に楽譜があることに驚きました。実際は、「ドドンコ、ドドンコ、ドドンコドン」というように楽譜読みをして覚えます。

 2人の方はさすがにうまく、模範演奏を見せてくれるのですが、同じようにはやれず一苦労。今日も2時間集中しましたが、メンバーからは、「どうしてできないの」の厳しい言葉。とにかく練習、練習以外にありません。
 
 でも終ったあとの爽快感、その時だけ毎日練習しようと思うのです。

 ※ 写真は太鼓の練習場。 



2004年04月23日(金) 16万回分のインフルエンザワクチンの返還




 日本経済新聞・本日付夕刊「現場にあったワクチン」の中で厚生労働省が16万回分のインフルエンザワクチンの返還発表との報道。
 予測はしていたがやっぱり。

 鳥インフルエンザの人間への感染―蔓延の可能性論とサーズとインフルエンザ初期症状似ているのでワクチン接収が必要論、そしてワクチン不足キャンペーンによって、世界の何千万にも人々の死ぬというパニックをあおるような報道から3ヶ月。

 キャンペーンによって、ワクチンを買い占め、あるいは高価格化、「石油パニックでのトイレットペーパーさわぎ」にも似ていたとの評価もあります。

 そもそも、ワクチンによる軽症化論の免疫学的根拠もしめせないにもかかわらず、とにかく接種を。無論、扇動した方々の立場にたてば「接種によって流行を食い止めることが出来た」ということになるのでしょうが、実際の追跡調査がきちんとやられるべきです。

 実際、厚生労働省は、読売新聞によると小中学生の昨年の感染者は49万3000人、今年は29万8000人。「大流行のあった翌シーズンは、ウイルス感染を防ぐ抗体を体内に持つ人が増え、小規模な流行にとどまるとされるが、今年、流行が拡大しなかった詳しい理由は不明」と言う報道です。

 まずは、県内医師会の実態調査からになります。感染症対策室にさっそくの問い合わせです。

※ 写真は呉服町・呉六商店街の新緑。アクセサリーショップ・ちぐさの山本耕三さんのまちづくり哲学によるみどり多い街並みです。



2004年04月22日(木) 圏央道、土地収用取り消し訴訟で原告の勝訴




 東京都の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)建設をめぐる土地の強制収用取り消し訴訟で、原告が勝訴しました。

 実際には工事が進展しており、この判決がどのくらい有効であるのか、危ぶむ声もあります。収用が始まった時、執行停止の仮処分停止の訴訟は1審勝訴するも高裁で逆転判決、最高裁で確定の判決で敗訴。

 今回も、再度、執行停止を求める仮処分申請が出されておりますが、高裁で否決されることが予想されています。
 
 静岡空港を抱える私たちにとってこの裁判は大変参考になります。
 県知事は事業認定手続きのタイムリミットを今年の11月と定めています。
 11月というのは、土地収用の事業認定手続きを申請して22ヶ月後に収用裁定が行われることを知りながらのアドバルーンです。

 22ヶ月は18ヶ月くらいまでに短縮できるというのが、11月に収用申請という読みです。私たちは、申請をさせない戦いをまず行いますが、知事自身は、2007年3月開港をあきらめているのではないか予測しています。

 その意味で事業認定取り消し訴訟は、法制度上の新しい闘いの分野です。
 事業認定をめぐり、そして訴訟でも、県は、再再度の事業再評価などの審議をもう一度やらなくてはいけません。

 さて、参議院選挙を目前に、静岡空港を止めるための橋頭堡があることを有権者にどう説明することができるか、大きな課題です。

※ 写真は、ぽかぽか天気に散りかけているツツジの花。ちょっとわびしい感じです。
 



2004年04月21日(水) 週刊現代・『垂直の情熱』について・を読む

 




 今日は、民主党・金田誠一さんのパーティ、みどりの会議・中村敦夫さんの事務所開きがあり、東京へ出かけました。

 スウエーデンをモデルとした民主党・年金法案をつくった金田さんのその哲学についての語りはなかなかでした。

 みどりの会議を背負う中村敦夫さんの参議院選挙に向けての事務所開き、現在のみどりの会議のあるビルの2階で、いよいよ闘いの始まりです。

 帰りに週刊現代・5月1日号の「解放された人質家族への罵声―醜悪すぎるパッシング、どうせ共産党でしょう、自作自演だろ、何様のつもり」の見出しに即購入。

 パッシング記事に行く前に目にとまった「週刊現代」創刊45周年記念特別企画―『垂直の情熱』について―なぜ人は山を登るのか」の特集。

 登山家の山野井泰史さん、妙子さんのネパール・チベットの国境―ギャチュン・カンの北壁の登頂についての沢木耕太郎さんとの対談に、驚きと感動。
 
 雪崩による遭難時の極限状況での隣り合わせの生と死。
 人間、ここまでできるのか。
 凍傷の二人が屈託なく「好きなことをやったんだだから泣きごとなんか言う気になれない」。

 拘束の3人だって、同じような経験。
 高遠さんの「(武装グループに)嫌なこともされたけどイラク人を嫌いになれない」発言にそのすごさ。

 小泉首相が家族と会わなかった理由の一つに「自作自演説」とは。
 山野井さんの記事に感動し、3人の記事に滅入った読後感。



2004年04月20日(火) きのうは大雨、今日は真夏日




 きのうの夜は大雨、今日は真夏日。
 どうなっているんだろう、一体。
 「穀雨にしては多すぎる雨」と天気予報欄。

 1年を24節に区切る季節をあらわす言葉が「穀雨」。
 「春雨のけむるかごとく降る日が多くなり、田畑を潤し穀物などの種子の成長を助ける」4月20日ころとのこと。
 立春も24節気のひとつ。

 それにしてもおかしな天候。
 温暖化の影響としたり顔というわけにはいかない。
 NHKだったか、静岡市小布杉分校に1年生入学で生徒4人に、という番組で老人が「何がいいって、景色や水が昔と同じだ」

 農業を捨て遠くに来てしまった私としては、この心境を味わうことはできないが、日記コーナーの写真は家の近くに咲く花が中心。
 無論、浜名湖花博に対抗できるわけもなく6000種は空の彼方。

 花に舞う蝶、ミツバチ、天道虫、自然の姿。
 蘇る記憶。
 何とかデジカメデ撮りたいのだが・・・、欲張りかな。

※ マラソンコースの田んぼのあぜ道に咲く野菊
 



2004年04月19日(月) 徳島県の視察





 4月15日徳島県庁を訪ねました。
 スゴイ建物で、一面煉瓦造り。
 調査テーマは①吉野川可動堰、②財政再建化計画、③自然エネルギーの3点です。

 吉野川が徳島県だけでなく四国全体に関わっていること、地方交付税措置が大きな位置を占める県とそうでない県では財政健全化の考え方が違う、自然エネルギーについて徳島県知事が2010年地球温暖化防止に全国平均の6%に替わる10%を掲げている、など3テーマへの突っ込んだお話を聞けました。
 財政再建の中で、指定管理者精度やPFIなど一連の課題については検討・研究途中、新たに加わった南海地震対策に対しては、知事は「死者ゼロ作戦で臨む」とのこと。

※ ちょうど徳島市長選挙の真っ只中。事務所の雰囲気はかなりの盛り上がり。
 私は徳島入りしてから4回タクシーを活用させてもらいましたが、3人の運転手が、盛り上がらない選挙・姫野氏危ない説を説いていました。実際、徳島市長選挙は1万以上の大差をつけられての敗北です。エースを登場させての敗北、いろんなことが考えさせられます。

※ 県内の御前崎市長選挙、残念な結果です。前議長が当選しました。反原発住民団体の皆さんの総括議論に期待したいと思います。

※ 写真は、花を咲かせたさやえんどう。



2004年04月18日(日) 静岡県警「裏金」調査報告を傍聴して




 遅まきながらの16日の県警「裏金」調査報告の傍聴感想です

1、捻出方法及び使途を公金横領など法的違反として捉えられていないこと。
 
 知事部局と教育委員会では、公的支出の実態のないもののみ返還―決着というラインが作られ、捻出方法の違法性は問われませんでした。犯罪を取り締まる機関での不正であるだけに知事部局とは違った意味での厳しい批判が存在しています。

2、前年度からの繰越金、そして次年度への繰越金、「裏金」管理の預金通用の存在、帳簿廃棄の経過などその実体が明らかになっていないこと。
 
 次年度に現金で10万円、預金で128万円、6月に新次長の下で費消、前年度分は、報告無し。預金通帳の元帳の調査をしたのかどうか、現金管理帳簿は廃棄との事ですが、誰がいつ、どんな方法でについては報告されていません。

3、証拠書類なき内部調査報告の客観性はどのように担保されるのかとうこと。

 本部長激励費は件数と合計金額だけで、証拠書類の説明は一切はありません。巷で言われる本部長への多額な餞別の実体は当然にも確認の方法がありません。報告書の元になる調査書類の公文書としての存在については議論もありませんでした。

4、議会と並んで、調査報告の第三者的チェック機関である公安委員会への審議内容が明らかになっていないこと。

 議会より多くの資料が提供されているはずと考えられます。公安委員会はどのような資料を入手して16日の報告で了承しているのか、一切明らかにされず、また、その意味で公安委員会の存在意義が問われています。

 今後は、県民からの怒りのアクション、警察官からの内部告発が今後どのように生まれてくるのか、そこがポイントになります。

※写真は、近所の畑での菜の花。



2004年04月17日(土) 御前崎市長選挙に再度の応援

 




 前崎市長選挙の最終日。
 再度の現地入りでした。
 選挙応援と言っても、確認団体の宣伝カーで、政策を訴えるいうのが基本です。

 それにしても、私自身が新潟県柏崎市出身―柏崎・刈羽原発から8キロのところに実家があるということからして、また、浜岡原発から静岡市が50キロということからして、東海大地震がいつ起きても不思議でない、ということからして、この市長選挙に大いなる関心を持たざるを得ませんでした。

 実は、「みんなの御前崎市をつくる会」については、立ち上げから関わっておらず、ただ、浜岡原発を考える静岡ネットワークの皆さんが一生懸命応援されているということでの現地入りでした。

 途中から講談師の神田香織さんが宣伝カーのあるところに参加されました。彼女曰く「講談は庶民の怒りを表現する和芸である」として、「はだしのゲン」という持ちネタを材料に被爆者の問題を取り上げていました。
 
 明日の投票日。どのような結果が下されのか、大いに注目です。

※ 写真は、応援に駆けつけた講談師・神田香織さん。



2004年04月16日(金) 知事交際費訴訟最高裁判決と県警・裏金問題議会報告重なる。




 今日は、県知事交際費の最高裁判決の日。
 そして、静岡県警・裏金問題で文教―警察委員会への調査報告の日。

 どうして二つも重なるのか。
 あえて県警がこの日を選んでいるのでは、勘ぐりたくもなる1日でした。

 知事交際費情報公開訴訟は、高裁判決を越えられないのではという敗北感と、あえて最高裁が3月8日に弁論を開催したということによる「何か」起こるのではという期待と、複雑に交錯する判決日の1日でした。

 13:30という判決時間。
 文教ー警察委員会の報告を朝から傍聴していて14:00に休憩。
 実は8;30から参議院選挙対策についての打ち合わせもあり、朝から大忙し。
 議会の傍聴を継続するか、と迷いながら県庁から事務所に一旦待機。

 なんと14:30頃、faxで判決文。
 1ページ目に東京高裁に差し戻しの文字。
 えー!
 すぐさま、東京の主任弁護人の三宅弘弁護士に電話。
 評価は?
 「ウーン、今読んでいるところ。生花は開示だなー」
 「これは画期的判決なんですか?」
 「そうとばかりいえないよ。ウーン。ちょっと前進だね」

 でも、1審、2審がひどい判決だっただけに、72件の開示。2審の16件をいれると87件の開示。全部で571件が対象。そして、懇親会など18件と贈呈など16件、及び生花の領収書など52件が東京高裁に差し戻し、となると何だか、やっぱり一部逆転勝訴、といってみたい気持ちです。
 450件は非開示なだけに敗北は敗北なんですが・・。

 記者会見を15:30分から。判決文も全部読み終わらず、三宅弁護士のアドバイスを胸に会見。結局、判決解釈を間違えたり、開示件数の訂正したり。記者会見を終わり、県知事に最高裁判決に拘束されることなく、自主的に全面開示をという申し入れを行いました。ホームページ表紙に掲載予定。

 でも、うれしかった。
 15年の長い訴訟期間で、一部開示・差し戻しでちょっと勝ったなーというところです。

 ※忙しかった1日の半分は文教―警察委員会の傍聴。委員外委員としての質問もしたかったのですが、最高裁判決で14:00までの傍聴。
 95年度の出張旅費13,449,343円のうち適正執行は4,048,268円、不適正執行9,401,075円。不適正の中で6,242,032円は裏づけあり、3,159,043円は返還。
 詳しくは、県警本部のホームページを参照としたかったのですが、公開されていないみたいです。問題ですね。そうすると明日の朝刊を見てくださいね、でしょうか。

※写真は、近所の田んぼ一円にひろがるれんげの花
 



2004年04月15日(木) 日本人3人解放される

 日本時間8:40ころ、アルジャジーラは、3人の日本人のバクダッドのモスクでの解放映像を報道しました。
 
 たまたま、被害者家族の記者会見のまった只中。
 家族がテレビ映像を確認する場面もニュースになりました。

 本当によかった!
 家族、そして心を痛めた多くの方々と喜びたいと思います。

 まだ、解放の具体的過程は、よく分かっていませんが、13日には解放されていたことを小泉首相・政府は情報としてつかんでいたこと。
 何故、家族に伝えなかったのか。
 政府がこの解放に積極的役割を果たしたのか。
 これから検証が始まります。

 更なる二人の誘拐事件を考えると、確実に日本が標的になり始めていること。
 イラク特措法の非戦闘地域なるものが架空存在であること、自衛隊の撤収をどう実現できるか。

 スンニ派イスラム聖職者協会が調停に大きな役割を果たしたことは、今後のイラク人自身による政権樹立の大きな影響となります。
 
 今回の市民・NGOの共同の経験を今後のイラク問題解決に向けてどのように役立てることができるのか。7月参議院選挙で小泉首相の退陣を政治争点にするためにはどうすればいいのか。

 



2004年04月14日(水) 旧静岡市選挙区の補欠選挙




 4月9日県議会議員・松永広次氏が死去しました。無所属一人会派ということで私は1年間控え室が同室でした。哀悼の意を表明いたします。

 私の父親に近い世代であること、昨年の選挙時健康を害し、ほとんど選挙戦が出来なかったにもかかわらず、きちんとした「票数」を確保していることなど政治的スタンスとは別に学ばせていただきたい点などあったのですが、それもかなわぬこととなりました。

 彼は日頃「どうも体の調子がうまくない、もうそろそろ、動けるようになると思うけど、もう少しだ」が口癖でした。私のむちゃくちゃのハードなスケジュールに対しては「わたしも若い頃は、そうやってきたけど、無理しているんだよな」と思いやりなのか、自分への語りかけなのか、にこにこしながら話していました。

 このことで、衆議院選挙での田辺信宏氏の転出を含め2名の欠員となり、旧静岡市選挙での補欠選挙が確定し、明日の選挙管理委員会で選挙日程が決まります。5月23日30日が投票日といわれます。元職、前職、新人など既に名前が挙がっています。

 私たちとしては政令市を睨んで南からの県議会議員選挙は追及してもおかしくないと思っています。いずれにしても、多くの方々からの意見聴取が必要です。

※今日もイラクでの3人の日本人は釈放されていません。ファルージャでアメリカの掃討作戦の中で、今は休戦状態ですが、この日本人3人は、国際政治の中の停戦交渉のカードに位置付けられ始めています。愕然とします。一体どのような形の釈放が可能であるのか。やはり、野党外交、NGO外交が重要になります。

※写真は、近所の田んぼのクローバ、てんとう虫が写っている筈なんだけど。



2004年04月13日(火) 御前崎市長選挙

 4月11日からの御前崎市長選挙。
 旧浜岡町、旧御前崎町が合併して生まれた御前崎市、人口36000人。

 市長立候補者は3人。
 旧浜岡町長、旧浜岡町議会議長、そして旧御前崎町議会議員。

 既に浜岡原発止めよう、仮処分訴訟や本訴などこの3年間の大事故やシュラウド、再循環系配管ひび割れで市民グループが幅広く広がっています。そうしたグループがこの市長選挙に地元の浜岡原発を考える会グループと連携して、全力投球。

 応援しているのは、前町議会議員のやぶさき伸哉さん。
 
 私も、今日現地に入り、確認団体の宣伝カーに乗り、御前崎市のこれからの政策について訴えさせていただきました。

 私自身が新潟県柏崎市出身で、柏崎原発から8キロのところに実家があり、浜岡町や御前崎町の皆さんの東海大地震を目の前にしての不安は人事ではありません。

 そんなことをも含めての応援でした。

 イラクの日本人3人は依然として解放されていません。
 私の予測どおり、ファルージャの戦闘状況がこの解放に大きく影響しているようです。今井紀明君が調査したかった劣化ウラン弾、原発の放射性廃棄物から作られています。御前崎市長選挙も原発という回路からすれば、イラクの問題とつながっています。 



2004年04月12日(月) 静岡県警「裏金」調査報告は16日




 静岡県警の「裏金」調査報告の日程が決まりました。
 4月16日10:30より文教ー警察委員会で報告されます。
 傍聴が出来ます。

 16日は、私が原告である県知事交際費最高裁判決の日でもあります。
 13:30判決です。
 主任弁護士三宅弘弁護士からの判決文をいただき記者会見です。
 情報公開という観点から県警問題にも触れたいと思います。
 時間は調整中です。

 イラクの3人の日本人は武装グループの解放声明のあと、約束から40時間以上たっても「姿」を見せていません。

 今までを総合すると
1、政府レベルの解放に向けた関与は極めてうすのではないか。
2、やはり、NGOやアルジャジーラなど現地マスコミが大きな要因となっているのではないか。
3、アメリカ人4人の虐殺に対するアメリカ軍のファルージャ掃討作戦は残忍極まりないもので、その包囲がある限り物理的にも解放できないのではないか。

 ということが予測されます。
 一刻も早い解放を願うばかりです。

 それにしても疲労困憊する家族の方々が心配です。

 家族にも会おうとしない小泉首相に怒りが湧きます。
 今日のチェイニー副大統領の対談の全容を知りたいものです。
 それにしても解放声明のあとの日本マスコミでの政府関係者、政府より評論家の方々の「撤退拒否は正しかった」「危険覚悟でいったのだから政府に責任はない」の言動にはあきれるばかりです。

 今回の誘拐があろうとなかろうと1日も早い自衛隊の撤退が必要です。

※ 写真は近所の田んぼに咲くたんぽぽ。もう、種が飛べる状態。「私はたんぽぽ、根無し草だけど、どこでも飛んで行って、深い根を張るの」といった方がいた。なるほど。 



2004年04月11日(日) 私たちの想いが伝わりました―武装グループの解放声明

 イラクの武装グループの声明によって3人の解放が約束されました。
 今日の夜9時・殺害という期限があっただけに、きのうの緊急集会を呼びかけた一人としては、胸に湧き上がるものがあります。
 本当によかった!

 日本政府がどのような関与をしたのか、昼の段階ではよく分かりません.
 が、家族の前に姿を見せなかった小泉首相は、無責任そのもので、国を代表する資格があるのか、と叫びたい気持ちです。

 少なくも家族や自衛隊の撤退を求める全国の市民、NGOの声が、むしろ、政府より事態を動かしたと言っていいと思います。武装グループに現地マスコミを通じ、拘束メンバーがイラクの現状に心を痛めイラクの平和に貢献してきた人々であることが伝わったことは大きな要因です。

 ニュースを見ていてベトナム戦争を想いだしました。当時のベトナムの解放戦線とアメリカの国内世論との連携です。

 問題は、3人の解放でイラク問題が解決していないことです。依然としてアメリカ軍のイラク武装勢力への掃討作戦が続いています。日本人の命と同じようにイラクの人々の命、パレスチナ人々の命は大切です。毎日殺されています。

 即事停戦が必要です。

 それにしても、今日のサンデープロジェクトの番組編成は余りに政府・与党寄り、田原さんの岡崎元大使への発言の振りは度を越えていました。NHKの日曜討論の国連の枠組みによる復興シナリオの内容の方うがずーっとレベルが高いという印象でした。

 政府・与党のひどさには目を被わんばかりですが、野党の問題解決へのプログラムもお粗末で、民主党の責任は大きいといわざるを得ません。野党、NGO外交による国際的なイラクの復興シナリオを早急に煮詰めていかなければなりません。 



2004年04月10日(土) 明日午後9時のタイムリミット、中村・天木さんを囲んで180名




 緊急!イラクでの日本人3人の救出の為に、今何ができるか!集会に180名もの皆さんが参加していただきました。

 第一部は、参議院選挙に向けて参議院議員中村敦夫さんを中心に環境政党「みどりの会議」応援について、第2部は、元レバノン大使天木直人さんを講師にイラクで誘拐された3人を救うために今何ができるか。

 天木さんの今回の提起は
1、3人を救出の為に小泉首相は自衛隊を撤退すること
2、イラクへの自衛隊派遣、今回の武装グループ要求に「撤退しない」など早々と発表しているが、どのような情報を元に政策決定しているのか、その決定システムにいい加減さを感じる
3、過去の侵略戦争を反対しなかった国民、その理由は何であったのか、今回の誤った小泉首相の決定を覆すために国民が意思表示すべき、政権交代の参議院選挙
4、日本は何故アメリカ追随から脱却できないのか

 質疑はいくつか
1、殺害猶予は3日というその表現は、イスラム・イラク内の政治・生活文化の中では、絶対的なものなのか
2、3日間で自衛隊が撤退しない時、不幸の事態が予測されがその後の事態をどうするのか

 この答として、天木さんは「3日というがおそらく、漠然とした条件」、中村さんは「3日間という対応不可能な条件は脅迫を目的にしているもの」でした。

 一番可能性の高いのは、アメリカ軍特殊部隊による救出作戦。
 そうさせないための対応が求められます。

 集会後に辛口表現する方ありでした。
1、日本人3人の命とイラク戦場ででの命は本来平等だが、明らかに前者が優先されている、このことはどう考えるべきか
2、この事件がなくてもあっても政府は撤退すべきである、という主張と、3人の命を救出するためにまずは撤収を示すべきとの意見の間に微妙な差異があるが議論すべきであった
などの意見あり。



2004年04月09日(金) イラクの3人解放に向けて想定される4つのケース

 




 イラクの拘束された3人に関する情報が1日中、あちこちで飛び交いました。
 そして朝の街頭演説、昼の空港反対運動と重なった形での街頭キャンペーン。
 みどりの会議と議会内会派「市民の風」と共同声明発表を兼ねて緊急記者会見。
 忙しい1日でした。

 現在4つの解放のケースが想定されます。

1、「自衛隊は撤退すべき」という国民的世論が各地で街頭キャンペーンという形で巻き起こり、小泉首相の退陣を求める声の強まりの中で自衛隊の撤収と3人の解放が始まるケース。
2、日本政府の外交力が予想以上に発揮され、自衛隊は撤退しないが3人の救出が実現するケース。
3、アメリカ軍が武装グループの居場所を特定し、最先端軍事力で武装グループを壊滅させ、3人が解放されるケース。
4、野党外交で、近隣諸国やNGOなど武装グループとの対話ができる環境を作り上げ、武装グループとの交渉で自衛隊派遣中止を実現、あるいは日本政府の補完外交を引きうけるケース。

 これが現段階で私の頭に浮かぶパターンです。組み合わせもいくつか想定できます。この条件に加えて人質が生きて戻れるのか、戻れないのか、などの条件が加わります。

 間違いが起きれば小泉政権は、吹っ飛びます。
 残っている時間は約2日間です。
 10日の集会は産業経済会館18:30からです。
 是非参加してください。



2004年04月08日(木) イラク・テログループ、日本のNGOなど3人を拘束




 最悪の事態が起きています。
 平和を願うNGOグル―プなどの三人が、イラクの「サラヤ・ムジャヒディン」を名乗るテログループに拘束され、そのグループは、アルジャジーラ放送によれば、3日間の間に自衛隊が撤収しなければ3人を殺害するとのことです。

 スペインのマドリードでのテロとそして総選挙での野党の勝利・イラクからの撤退という事態の中で、テログループはテロの効果を過信し、非暴力主義を掲げるNGOグループまでも国会が狙われるならいいかも、なんていう他力本願主義に陥っています。こうした平和グループに唖然としてきました。スペインの選挙の勝利は、テロ他力本願でなく、いかなる暴力にも反対するという世論が政権交代うを作り出したわけです。

 という事態の中で今回の事件です。
 メンバーの一人は小さな子どもたちの為に文房具を届けたいというNGOメンバー、一人は劣化ウラン弾の被害を日本に伝えたいという若き青年、そしてフリージャーナリスト。

 この3人の命をどう救うべきか。
 残念ながら私たちに現地情報網ネットワークや世界の政府機関への働きかけるチャンネルもない、無力です。

 しかし、私たちは日本政府に要求しなければなりません。
 まず、彼らと交渉せよ。
 そして、とらわれの身となっている人々は、日本政府と立場を異にする方々であり、あなた方との友好を目指している人々である、直ちに釈放すべきであることの情報伝達をすべきです。

 しかし、テログループの要求する自衛隊の撤収交渉は残ります。

 そこで、私たちが取りうる情報ネットワークを通じて現地テログループとの連絡を探り、政府間交渉を仲介できないか、という努力が必要になります。

 そこで、本当に私たちは無力なのか、問わなければなりません。4月10日には元レバノン外交官の天木さんと国会議員中村敦夫参議院議員がきます。テログループとの交渉を仲介することは実は不可能なことではありません。そうだとすれば、集会の性格も変更の余地が出てきます。

 ともかく、関係者との緊急の意見交換が必要です。

※ 写真は毎日新聞4月8日朝刊の一面。



2004年04月07日(水) 「ベトナム化」するイラク

 




 伝えられるイラク情勢は、35年前のベトナム戦争=泥沼化そのものです。

 ファルージャでのアメリカの民間人虐殺とその報道。
 ソマリアを連想させるシーンにアメリカ政府は当然にも過剰な対応。
 過剰であればあるほど、事態は反米聖戦=ベトナム化の始まりです。
 ここ2,3日のイスラム教徒シーア派やスンニ派の反米武装闘争の激化。
 フセインとブッシュは変わらないというスローガンが広がりつつあります。

 ブッシュ大統領自身がベトナム戦争の時代に軍隊にいた人です。
 あの時代をよく知っているわけです。
 そのことの反省は何もなされていません。

 そのイラクに派遣されている自衛隊、1000人。
 彼らの未来はどうなるのか。
 
 私は、ドイツ・フランスの政府を巻きこんだ国連主導のイラク復興政策をどう立ち上げられるか、このことに全力を尽くすべきであると考えています。「みどりの会議」は何を提案すべきであるのか。その中に、民主党を超える「みどりの会議」の政治的存在意味が明確になります

6月1日~4日のボンにおいてドイツ政府主催の「自然エネルギー国際会議」が開催されます。そこに、世界の緑の党が自然エネルギーだけでなくイラク問題解決するための具体的アクションプログラムをどのような内容で提案できるのか、そのリーダーシップをどこが果たそうとしているのか。

 憲法9条を抱え持つ日本の有権者と「みどりの会議」が今こそ答を出すべき段階に来ています。

 ※写真は、浜名湖花博での入場門通過後に広がる富士山連想の花広場です。

 



2004年04月06日(火) 地下を通らないといけない駅前のバス停




 中町交差点に横断歩道ができたのは5年前。
 大変感激したものです。

 当時、駅前の地下駐車場建設問題が静岡市の交通政策として選択すべき方向なのかが大きな政治争点でした。

 駅から市立病院まで来る間に何回地下を通るんでしょうか。
 どうして太陽を見ながら道路を歩けないんだろう。

 駅からまず国道1号線。
 江川町交差点。
 中町交差点。
 
 並んで、駅前の唐瀬線バス停のあるバスレーン。乗る時も降りる時も地下を使わないと駅にはいけません。
 でも、大半の人たちが、横断歩道のないところを危険であっても渡っています。
 あれは、何とかできなものなのか、今日も駅からバスに乗ろうとして考えてしまいました。5年たっても変わっていません。

 交通政策の重要性。
 バリアフリーのまちづくり。
 掛け声は大きく、実体は変わらず。
 もう一度交通問題、きちんと取組まないと行けません。



2004年04月05日(月) 引っ越しの季節



 
 3番目の息子の引っ越しで宇都宮市へ。
 彼の1人暮しがはじまります。
 35年前、静岡大学の片山寮に向かう坂道で聞いたかえるの鳴き声は今でも耳に残っています。

 1DKの部屋に次から次に荷物が運びこまれ、不足するものを近くのリビングセンターへ買い物。幸いトラックを貸してくれるということになり、1日目で全てのハード部分が整いました。
 
 合格が決まって最初に買ってきたものが料理の本ということに驚きましたが、 少しは父親の料理する姿を見ていてくれたのか、と・・・・。

 だったら、料理環境を。
 
 近くのスーパーに買物。味噌、醤油、塩、砂糖・・・こちらからも宅急便で送ったものもありますが、現地調達。低温殺菌牛乳、有性卵、幾つか見つかり、国産大豆の天然ニガリ使用の豆腐が見つからない・・・。

 それにしても、何もない部屋に、調味料から鍋から、毎日の「食べられる環境」をつくることが如何に大変か。そして忘れ物多いこと。バターナイフがない。

 どんな1人暮しをはじめるのか。
 一方で1人ここにおいて大丈夫かと不安が沸き起こるのは親ごころかなのか、別れへの感傷なのか。実は子供のいなくなる親の方が試されてるのかもしれません。 
 ※写真は宇都宮大学の車の1時停止線をいれこんだ大学並木。



2004年04月04日(日) 『クモはなぜ糸から落ちないのか』(PHP新書)を読む




 本屋さんで『クモは何故糸から落ちないのか』の標題に引かれて買い込んでしまいました。衝動買いに走ったのは、クモの糸の不思議さは、カキの貝殻の硬さが未だ解けきれないということと並んで興味が以前からあったからだろ思います。

 ざーと急ぎ足で読みました。
 前半は、クモの糸にかんする科学的な分析です。
 後半は、クモから学ぶ社会政策についてです。
 
 300万年間という人間の歴史に比して4億年という進化の歴史、4万種のクモのうち日本には1200種があり、半分は空中に巣をつくり、半分は地上、クモの巣には縦糸と横糸があり、横糸に粘着力がありエサを確保する網の役割があり、縦糸は粘着力はなく、クモ自身が移動用に使用とか、いろんなことがわかり、知的刺激は充分です。

 クモといえば、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の最後のシーンでフロドをクモの糸でぐるぐる巻きにして、毒で筋肉を弛緩させ一時的に仮死状態にするシーンがありましたが、この本で、クモの生態を知ると「なるほど」とうなってしまいます。特に、タバコの煙に反応する蜘蛛や紫外線に弱い蜘蛛の糸など地球環境と自然界を結ぶ「蜘蛛」という視点は大変面白いお話です。

 アメリカ映画『スパイーダーマン』、往年のグループサウンズ・スパイーダーズ、芥川竜之介の『蜘蛛の糸』、蜘蛛に関する社会的表現は「蜘蛛の生態から導き出される神秘性」に起因して多種多様です。

 著者は、大崎茂芳さんという方で、高分子物理化学の学者で、蜘蛛の研究は25年という方です。さすが学者ゆえに、蜘蛛から社会政策への展開が、蜘蛛の糸と張力の科学的分析を通じての弾力限界値を境に線形・非線形現象を媒介にして語っていただいているところが「遊び的」学問の世界です。

 私は、その面白さも受け入れたいと思いますが、『古事記』や『日本書紀』の大和朝廷に屈服しない辺境の土着民族を『土蜘蛛』と呼んだというくだりの方に大変な関心が向かってしまいます。
  
 楽しく短い時間にさっと読めてしまいますので、是非一読を。



2004年04月03日(土) 夏の参議院選挙




 夏の参議院選挙。
 6月24日公示、7月11日投票日です。

 私は、この選挙では静岡空港問題で公共事業チェック議員の会の代表として153名の国会議員の静岡空港凍結署名を生み出してくれた中村敦夫参議院議員、そして私が代表を務める虹と緑の500人リスト運動の緑の党建設に向けた助走としての参議院選挙・中村敦夫さんが代表を務めるみどりの会議との連携という意味において、中村敦夫・緑の会議を応援したいと考えております。

 個人的にも昨年の4月の選挙では中村敦夫参議院議員からは多大な応援をいただいていおります。

 是非とも当選をしていただきたいと思います。

 4月の10日には、中村敦夫参議院議員、及び天木直人・元レバノン駐在大使を招いての参議院選挙対策集会を企画しています。会場は産業経済会館です。

是非とも大勢の方々にご参加をお願いする次第です。

 ※写真は京都府庁の中庭の桜です。この庁舎にある情報公開コーナーの貧弱さに大変驚きました。



2004年04月02日(金) 京都府の財政健全化対策




 京都府の財政健全化対策について視察しました。
 本当は鳥インフルエンザ対策についても視察したかったのですが、浅田農産社長逮捕と時期が重なり、詳しい状況について伺うことが出来ませんでした。

 1月に千葉、長野、香川県と三位一体改革と財政健全化策について視察しましたが、京都府の財政担当者の方のお話は、三県の方々よりは余裕があるんだという印象でした。それが、財政が安定しているからなのか、中央政府と闘ってきた京都府の自信の現れであるのか、ちょっと判断できませんでした。

 少なくも1999年度から2003年度までに650億余赤字が見込まれたが、何とか目的が達成できた、04年度の予算編成で昨年12月レベルでは、360億円の赤字予測とそれへの対応におわれたが、新年に入り三位一体改革の具体化で更に660億円に増え極めて厳しい状況であったが何とか乗り切れた、04年、05年と改めて健全化策について作り直すとのことでした。

 そうした数値目標について資料のお願いをしましたがまだ出来ていないとのことでした。静岡県含め視察した三県では常に5ヵ年の見通しを修正しながらデータとして示していただいてきましたが、京都府では全然状況が違うようです。

 驚きました。

 政令市京都市と京都府の関係については、これはどこも共通にやはり大変緊張関係があるようです。少なくも二重行政の解消に向け京都市長と京都府知事と10年間近く話し合いを継続してきたとのことでした。例えば駅前にあった京都市の観光案内と京都府の観光案内の二重行政については一本化したとのことでした。しかし、大阪府と大阪市のように協議会を作っての研究会であるとか道州制についての研究とかは、まだ進んでいないようでした。

 任期4年の間に47都道府県の財政担当者と直接話を聞く計画、やっと4県が終りました。写真は、重要文化財である京都府庁です。

 

 



2004年04月01日(木) 映画『ロード・オブ・ザ・リング―王の帰還』を観る




 『ロード・オブ・ザ・リング―王の帰還』三部作をようやく観終えました。
 なかなかの作品で、ハリーポッターとは違った味わいでした。

 この映画の原本『指輪物語』は1970年代に翻訳がでています。
 私は、当時、高かったけど翻訳本を買い込み少し読み始めました。
 ところが、訳が悪いのか、もともとのストーリーなのか、とにかく読みにくく結局は敬遠してしまいました。

 この『指輪物語は』は、アメリカの『ゲド戦記』のタオイズムのさきがけとも指摘されています。主人公フロドは自らの使命を果たそうとサウロンの闇の中へ。その過程での何度も指輪に魂を奪われようとするシーンは、いろんなことを考えさせられます。特にスメアゴルの善・悪の両面を持つ人間の弱さが何度もさししめされますが、そのシーンは単にスメアゴルだけのものではありません。

 最後のスメアゴルとフロドの指輪の奪い合い、指輪を手にしたフロドが指輪を自分の指にかけてしまうそのことの中に全てが語られます。人間の正義がいかに脆弱なものであるか、正義の実現がいかに生易しいものでないかを観客に迫ります。でも結局は善が勝利するのですが、ここがファンタジーの見せ場です。心が子どもに戻ります。

 韓国映画に負けないくらいのニュージランドの映画界。日本もそうなってほしいな、っと。とにかく、映画をまずは観て下さい。

 


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K.matsuya

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