2005年09月30日(金) |
知事「モノレールは赤字の心配が」 |
今日で、代表・一般質問が終わりました。 議場にいるので当然にも県政の事がよくわかるようになります。 今日も街頭演説、見た事、聞いた事、静岡駅南口で大声で話し続けました。
堀江議員、「静岡にモノレールを」の提案。知事やんわり「モノレールは全国にあるが赤字が・・・」。堀江議員「知事は空港でこりているのか、赤字ばかりが先に来る」???
このあと滝田議員が、堀江議員のモノレールの話を出しながら、批判的に路面電車の質問をしたので、議場は大笑い、でした。静岡市の公共交通の話、大いに議論が必要です。
2005年09月29日(木) |
知事、プルサーマル計画で中部電力の言い分を丸呑み |
知事は中部電力のプルサーマル計画に対して「安全性の確認と地元の了承がなされることがプルサーマル計画を受け入れるかどうかの前提となる」、「ウランは有限で枯渇する時期が到来する、この有用な燃料を再利用して使っていくかは重要な問題」と言う趣旨の答弁を酒井議員、赤堀議員に繰り返しました。
聞いていて、県自身が安全性についてどう考えるかを答えずして、他人事のように問題を捉えるのはおかしな話とヤジを飛ばしました。減速された中性子によって核分裂をおこすウラン燃料と高速中性子によって核分裂するプルトニウムが同じ原子炉にあること自身が危険極まりないことです。
そして核燃料リサイクルの中で使用済み燃料の再処理に莫大な経費がかかります。フランス・イギリスでの委託では1トン2億円に対して、6ヶ所村での再処理費用は、4億円と2倍の経費がかかると言う実態を押えずしてプルサーマル計画を無前提に良しとする認識自体にも問題があります。しかも、その高レベルの核廃棄物の処理場も決まっていません。トイレなきマンションが実体です。
酒井議員が空港問題について厳しく問いただしてくれたのですが、再質問で触れてくれなかったことは残念です。大井川ゼロエミッションについては、大井川町長が県=公共の関与を主張していることに対しては、民設民営を前提に関与方法を研究していくとの答弁が行われました。おそらく株式の取得になるんだおると思います。環境森林農水委員会での続きの議論が注目です。
※※ 質問順序 1 質問者 伊藤 育子
1 静岡空港について (1)空港を生かすための産業戦略 (2)空港を活用した農業の振興 (3)空港での環境保全への取り組み (4)空港への地元企業の参画 (5)空港の愛称 (6)新幹線空港新駅設置に向けた取り組み 2 島田球場のドーム化について 3 島田大橋-大井川橋間の架橋構想について 4 少子化対策について 5 教育行政について o 社会貢献活動の必要性 6 最近の少年犯罪、非行について
質問順序 2 質問者 藤田 寛 1 県民本位の組織体制の整備について 2 県職員の地域活動等への参加の促進について 3 災害・防災情報等の提供の推進について 4 県民満足度の把握に向けた広聴活動の強化について 5 団塊世代の大量退職への積極対応について 6 静岡空港の利活用について (1)管理委託方式 (2)防災支援機能 7 子供のための化学物質対策の推進について 8 橋梁アセットマネジメントの推進について
質問順序 3 質問者 堀江 龍一
1 本県における新交通システムの取り組みについて 2 東静岡駅周辺の整備について 3 児童虐待の現状と対策について 4 静岡県総合社会福祉会館の機能強化について 5 防犯まちづくりの推進について 6 交番統廃合に伴う地域とのコミュニケーションについて
質問順序 4 質問者 滝田 光男
1 韓国からの観光客誘致について 2 LRT(次世代型路面電車システム)の導入について 3 高度な都市機能を持った図書館の展開について 4 内部障害者への対応について 5 活動療法への取り組みについて 6 水資源の有効利用への取り組みについて
質問順序 5 質問者 込山 正秀
1 東部地域における交通利便性の向上について 2 市町村合併支援について 3 戦争犠牲者に対する慰霊、追悼事業への取り組みについて 4 富士山の諸課題について (1)世界文化遺産登録に向けた取り組み (2)富士山の環境整備 5 高年齢者への就業支援策について 6 地域社会における福祉の増進について o 世代間交流の促進 7 がんセンター周辺地域の農業振興について
2005年09月28日(水) |
知事「だだっ子のようにつくれ、つくれと言っても」 |
今日は、公明党の前林孝一良議員、ken-minの松井三郎議員が代表質問。前林議員は空港問題については質問しませんでした。松井議員が、した志太榛原・中東遠地域の将来構想とオランダのアムステルダムを中心に空港を活用した多極型ランドシュタットをダブらせての質問と、静岡空港へのアクセスに関して新幹線新駅構想、国道473号バイパスの整備について質問しました。
上記の標題は、新幹線駅についての「JR東海と公式に受け答えできる状態になっていない、もし実現できれば、はかりしれない影響がある、しかし、だだっ子のようにつくれ、つくれと言ってもおれない、説得できる論拠を持って当たっていきたい」という知事答弁の部分です。やっと冷静になったのかと思いました。
昨日もそうですが、今日も、いつもの石川節=得意になって持論を展開するナガーイ答弁はありませんでした。たんたんと答えていて、ヤジを飛ばす場面もありませんでした。体調が悪いのかもしれません。明日は、共産党の酒井政男議員が質問しますので、いつもの答弁姿勢が見られるかもしれません。大いに期待です。
※※
質問順序 1 質問者 酒井 政男(共産党)
1 知事の政治姿勢について (1)三位一体改革の影響 (2)税制改正のあり方 (3)県財政の見通し 2 地震防災対策について (1)津波対策 (2)木造住宅耐震補強助成改善 3 浜岡原発について (1)プルサーマルの安全性 (2)安全協定の見直し 4 静岡空港について (1)空港用地取得 (2)需要予測と空港建設の必要性 (3)空港運営 5 環境行政について (1)アスベスト対策 (2)ゼロエミッション事業 (3)産廃行政 6 介護保険制度改革への対応について (1)給付削減に対する考え方 (2)低所得者以外の利用者負担軽減策 (3)家事サービスの継続 7 子育て支援について (1)労働政策 (2)家族政策を含む独自の子育て支援策 (3)少人数学級の中学2年生までの拡大 8 まちづくりについて (1)大型店対策に関する基本姿勢 (2)静岡、浜松の問題 ア 超大型店出店の影響 イ まちづくりに係る指導的助言 9 県警察の裏金問題と捜査用報償費について (1)裏金問題への基本姿勢 (2)捜査用報償費 ア 捜査用報償費の実体 イ 要求監査 (3)信頼回復
質問順位 2 質問者 渥美 泰一(自民党)
1 新潟県中越地震から見る防災対策について (1)急傾斜地対策 (2)山間部における道路の防災対策 (3)災害時要援護者への支援 (4)市町村地域防災計画の見直し 2 浜名湖花博の成果の活用について 3 放置竹林対策について 4 原油高騰に伴う農業対策について 5 教育行政について (1)学校の活性化 (2)教育委員会のあり方
質問順序 3 質問者 佐野 愛子(平成21)
1 義務教育費国庫負担制度について 2 情報通信基盤の地域間格差の解消について 3 女性のエンパワーメント推進について 4 クールビズの今後の取り組みについて 5 里山保全の取り組みについて (1)放置竹林に対する抜本的対策 (2)有害鳥獣被害への対応 6 AED(除細動器)の導入促進について 7 介護保険制度改革への対応について 8 教育行政について o 教育に求められる多様性
質問順序 4 質問者 赤堀 佐代子(自民党)
1 熟年世代の社会参加促進について (1)団塊世代を含めた中高年の健康維持 (2)団塊世代の創業支援 2 少子化対策としての女性の就業支援について 3 浜岡原子力発電所のプルサーマル計画について 4 認知症高齢者への対策について 5 地域農業の担い手の確保について 6 一級河川菊川水系の整備について
2005年09月27日(火) |
知事「地権者にお手紙を出し意志を伝えた」 |
今日の代表質問は自民党の杉山盛雄議員と平成21の岡本信也議員。空港問題については二方、ともに取上げました。杉山議員の答弁の中では土地収用については触れず、岡本議員の質問の中で知事の地権者に対する考えを明らかにしました。
知事曰く「5日~10日の35条調査については混乱もなくやることが出来た。制限表面の測量については、本体部分同様に着実に進められる方法を検討している。一方で地権者、4世帯にはお手紙を差し上げ意志を伝えた。円満解決に向け祈るような気持ちでいる」。
「祈るような気持ちでいるなら土地収用を中止すべきだ」と思わずヤジ。この外にもいくつか注目すべき答弁もしています。森林県民税条例は、12月議会に提案し06年4月から実施に移りたい、県立大学は大学の意志を尊重し07年4月をメドに独立法人移行に努めたい、など。
議会終了後に大橋正巳議長就任祝いのパーティに参加しました。アソシアの三階の大ホールは満席。自民党の県議会議員、国会議員はほぼ全員の方がいました。あの片山さつき議員も。昨年の奥之山議長のパーティに続いて2回目。共産党議員は参加しないのですが、いろんな方々がいて、参加していて勉強になります。
主催者の一人としてスズキの会長もあいさつ。その中で「知事と議会は両輪というけど、知事提案の三分の一くらいは議会が反対した方がいいですよね、ね、知事?」と言う具合に鈴木修さんのバランス感覚はなかなかでした。終わってから、名刺交換をさせていただきました。
実は知事はパーティ呼びかけ発起人として最初に挨拶したのですが、意外に大橋議員中心の挨拶で県政の具体的なテーマについては触れず、無難な内容でした。確か、昨年の時はいろんなことを話していたような気がします。いずれにしても、今回の就任パーティに参加していろんなことを学ばせてもらいました。とにかく、いろんなチャンスに出かけていくことです。
※※ 質問順序 1 質問者 前林 孝一良(公明党)
1 知事の政治姿勢について 2 知事の時代認識について 3 財政健全化への取り組みについて 4 東海地震における広域受援体制について 5 県民の目線に立った広報について 6 環境美化への総合的な取り組みについて 7 健康長寿日本一達成に向けての取り組みについて (1)たばこの害から県民の健康を守る施策 (2)児童生徒の喫煙防止策 8 若者の就労支援策の拡充について 9 環境に配慮した農業の推進について 10 港湾整備事業のさらなる推進について 11 少子化時代に対応した県営住宅のあり方について 12 よりよい教育環境の構築について 13 交通事故防止への取り組みについて
質問順位 2 質問者 松井 三郎(ken-min)
1 知事の政治姿勢について (1)小さな政府 (2)憲法改正と地方分権 (3)地域のくらし満足度日本一の実現 2 行財政改革の推進について (1)財政の健全化 (2)職員の定数管理の適正化 (3)外郭団体の改革 3 若者対策について 4 志太榛原・中東遠地域の将来構想について 5 静岡空港へのアクセスについて (1)新幹線新駅構想 (2)国道473号バイパスの整備 6 NPO活動への期待と支援について 7 地球温暖化防止対策とサマータイム制の導入について 8 小笠山総合運動公園について (1)指定管理者制度の導入と利用形態 (2)雨天対策とネーミングライツ 9 農業振興について (1)静岡茶の生産流通対策 (2)株式会社の農業参入 10 教育の地方分権について (1)学校裁量による学級編制 (2)通学区域制度 11 駐車規制の見直しについて
2005年09月26日(月) |
5年ぶりの国政調査、電話相談ホットライン |
国政調査の季節がやってきました。東京の市民団体では、電話相談ホットラインを開設します。 TEL 03―5155―7378 9月25日から10月6日 13:00から19:00
市議会議員の時代には、電話ホッとラインなど静岡市でも市民団体と一緒に活動してきました。今回は市民団体の方での動きはまだありませんが、期待したいところです。
先日あるサークルでも「また国政調査よね、いやなのよ、近所の人が調査員になっているから。知らない人だったらまだ我慢も出来るけど。5年前の時、記入した内容で、よく分からないと電話をかけられて、それでもう嫌になったの」という国政調査についての意見を聞きました。
「封筒があるから、それを使えばいいじゃないですか」「でも封筒の説明あったかな?封筒にしたら調査員の人は見ないの?」「あるはずですよ。見ませんよ、それは市の職員が調べることになっているから。書きたくないことは記入しなければいいんですよ」。「人口調査って、あんなやり方やらなくてもわかるよね」「分かりますよ、住民基本台帳だってあるし、戸籍もあるし、外国人登録、人口動態統計、いろいろあるんだよね」。
プライバシ-侵害に対する国民的批判と市民団体の運動で、全世帯に密封封筒が調査票と一緒に配布されるている国政調査のはずです。ところが、実体は、封をされると市町村職員が調査しなければならない、封をすると記入漏れが多くなるのではないか、と封筒を配りながら、調査員には消極的指導をしているのが実情ではないかと思います。
実際、調査票には矛盾する表記があります。「★ 記入した調査票は、正確な統計を作成する為に、調査員によって記入もれ、記入誤りなどの確認が行われますので、そのまま調査員にお渡し下さい。」とも書かれていますが、一方で「★ 記入した調査票をこの封筒に入れ、添付のテープで封をして調査員に渡していただくことも出来ます。この場合、調査票は封をしたまま、市区町村に提出されます。」とあります。
本当に国政調査は必要なものなのか、更に議論を巻き起こしていく必要があります。
※※ 明日の代表質問 質問項目
質問順序 1 質問者 杉山 盛雄(自民党)
1 4期目に臨む知事の政治姿勢について (1)基本姿勢 (2)財政運営 2 静岡空港について (1)空港の必要性 (2)空港の利活用 3 伊豆地域の振興について 4 県立大学の法人化について 5 ユニバーサル技能五輪国際大会について 6 多発する豪雨災害に対する危機管理について 7 荒廃森林再生に向けた森林新税の創設について 8 今後の道路整備の進め方について 9 都市公園の指定管理者制度導入について 10 県立静岡がんセンター研究所について 11 農水産業の振興について (1)静岡茶のグローバル戦略 (2)海面養殖業の振興 12 今後の企業局の経営について 13 教員評価制度について 14 警察行政について (1)警察署再編整備計画 (2)警察官の能力向上
質問順位 2 質問者 岡本 信也(平成21)
1 県財政について (1)税収見通し (2)9月補正予算 (3)県債残高 2 地震防災対策について (1)総合防災訓練 (2)県民の防災意識 3 静岡空港について (1)空港建設 (2)空港の利活用 4 男女共同参画の推進について (1)これまでの取り組みの評価と今後の取り組み (2)子供たちへの教育と教職員研修 5 地域防犯の充実について 6 障害者雇用促進策について 7 農地、農業用水等の資源保全施策について 8 アスベスト対策について (1)工場や周辺環境の汚染対策 (2)県民の健康被害への対応 9 環境対策について (1)森林保全に関する条例の制定 (2)新エネルギーの導入促進 10 公共工事の入札に係る不正防止対策について 11 教育行政について (1)不登校対策 (2)地域との協働による教育の推進 (3)キャリア教育 12 犯罪抑止対策について
2005年09月25日(日) |
久しぶりに市議会議員・尾崎たけしさんに会う |
静岡市吉津地区のダイオキシン問題の解決のために発足した「清流ネット静岡」の総会に参加しました。講師に藤原寿和さん(廃棄物処分場ネットワーク・事務局長)が来ておられ、巴川遊水地のダイオキシン問題に対するいい知恵もお借りしたいとの想いもありました。
市議会議員の尾崎たけしさん、鈴木せつこさんの2人が参加していました。静岡市が代執行と言う形でダイオキシンが含まれる焼却灰を撤去することが誰が考えても妥当な選択と思うのですが、静岡市長、なかなか決断をしてくれないようです。「清流ネット静岡」として、今後も粘り強く活動していくことが確認されました。
総会後の交流会、そして帰りは偶然に尾崎たけしさんと木村歩美さん(市議会に挑戦するも当選できず)と一緒になり、歩きながら話しました。「松谷さんがホームページで私の完全無所属と言う選挙時点での立場と議会での会派問題でご意見を書いておられます。私の完全無所属と言う立場は変わっておりませんので、この機会に是非そのことを理解していただきたいのです」と尾崎さん。
「尾崎さんの完全無所属についてはその言葉通りに理解していますよ。あのホームページでは、自民党・連合系・新人の大連合会派への驚きを素直に表現していると同時に、あなたに期待をしているからこそ、一人会派の選択もありえたとという思いであのような表現になっていることは分かってもらえると思うけど・・・」。
「是非、私の議会報告を読んでください」と彼の市政報告を貰いました。議会報告には3つの活動報告が載せられていました。一生懸命さは伝わってきます。 1、総括質問を行いました 2、新潟・中越地震 被災地視察 3、広島LRT 視察
私の彼への意見は05年4月8日です。http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/month?id=44292&pg=200504
尾崎たけしさんのホームページは10月から下記のアドレスで開設されるとのことです。完全無所属の尾崎さんの今後に大いに注目、そして期待です。 http://www.ozakitakeshi.net
昨日、静岡日本語教育センター主催の「日本語スピーチコンテスト・国際交流のつどい」に参加しました。14:30の始まりの前に、スピーチを行う留学生がマイクテストと本人のリハーサルを兼ねての舞台での発声練習が行われました。そのたび、観客席から「ウオー」という歓声が上がっていました。さすが、「いまどきの若い者は」です。
第一部は暗誦の部と自由スピーチ、第二部はアトラクションで和太鼓や民俗芸能です。第1部のみ参加して退席しました。自由スピーチの部では考えさせられるスピーチがいくつもあり、彼らと日本語で徹底討論できるといいなーと勝手に思いました。
スピーチの題名紹介します。 1、絵が字に見えるまで 2、忘れられない一滴の涙 3、夢の変化 4、特効薬 5、口は災いのもと 6、私の国の建物 7、自分をセールスしよう 8、父の涙 9、日本でびっくりしたこと 10、韓国の占い風景
2005年09月23日(金) |
「つばさ静岡」竣工式に参加 |
私の住む城北町内会エリアに完成した重症心身障害児施設「つばさ」の竣工式が10:30より開催されました。施設入所児(者)60名、短期入所10名、通園事業A型15名、敷地面積9,998㎡、建物1F4758㎡、2F1459㎡という大きなスケールの建物です。
建設費も、25億円(施設運営を委託される子羊学園自己資金1億7000万円、補助金14億9700万円、借入金8億4000万円)という額です。県立総合病院や子ども病院が近いと言うことでこの場所が設定されました。本当は子ども病院の敷地内でしたが、地面の中は、静岡市のゴミ集積場であった為、建設費用負担額の増額を鑑みて変更される経過がありました。
10月1日に半数の入所で来年4月に正式な稼動になるとのことです。式のあとに施設内見学をしましたが、すばらしい施設でした。浜松市にしかなかったこのような施設を中部にも東部にもという住民運動団体の署名運動含めた親御さんたちの運動で知事と県議会を動かしたという説明がありました。
式典には、知事はじめ来賓200名以上もの方がたがいらっしゃいました。実際に入所される障害児(者)の皆さんも参加されており、職員の方々と一緒になった地域生活がおくれるように願わずには折れません。地元城北町内会や北安東5-2町内会、城北小学校区、竜南小学校区の住民との連携も大切になってきます。
子羊学園の理事長の稲松義人さんの「つばさ」の由来を聞いて素直に感動しました。聖書からとたれたと言う「大きな翼のもとでのやすらぎ」「飛び立っていく希望としての翼」とのことでした。今後の「つばさ静岡」の大きな役割に期待したいと思います。
2005年09月22日(木) |
今更ながらの「官から民へ流れるか」の郵政特集 |
国会において、郵政特別委員会が今日発足しました。どちらにしても自・公与党政権の圧倒的多数で可決されることは明白です。こうした中でたまたま「ニュースステーション」を観ました。
「340兆円郵政マネー 官から民に流れない」のテロップのもとでキャスターの古館伊知郎さんが一生懸命叫んでいます。「本当に官から民へお金はながれるんですか」といつものオーバーアクションでゲストに詰め寄っています。
古館さんのこの姿に何か白々しさを感じるのは私だけでしょうか。選挙時の党首討論でこの方が小泉さんペースの司会運営をしていたことは多くの方の記憶に新しいのですが、今更、この発言は何なんだろう、ということです。
政府の借金661兆円(普通700兆円とか770兆円という言う言い方もされますが、661兆円の数値を使っています)のうち、郵貯で108兆円、簡保で54兆円の国債を買っている、借金の24%を郵便局が引き受けている円グラフが示されています。
これでは、この国債を何とかしないうちは、郵貯も簡保も民に流れない、とゲストに迫っているのです。ウーン。朝日テレビ古館さん大丈夫ですか?
9月議会初日の石川知事の所信表明。先日の強制測量についてどんな発言をするのか、関心を持っていましたが、定例記者会見と余り変わらない内容でした。測量時に岩崎空港管理対策室長が述べていた「測量結果を活用して円満解決にむけ話しあいの努力をする」と言うものでした。思わず「どんな努力をしているんですか」と大声。
正確に伝えねばと、議会控室に所信の文章を置いてきたのでホームページでアップされているのではないかと覗きましたが、6月議会での所信が「new」扱いでした。8月議会のものもアップされておらず、9月は所詮、無理なのかもしれません。電子県庁と言っているんですから、議会提案を即日に挙げるくらいは出来るんではないでしょうか。
今日は、結構忙しい1日でした。朝9:00には、静岡市の南北道路であり、第2東名インターチェンジにつながる山脇ー大谷線の起工式が巴川遊水地で開催され参加しました。トンネルで高架式道路で390億円と言う巨大公共事業です。大きなテントの割りに参加者はそれほど多くありません。
先の衆議院選挙で無所属・田辺信宏候補を応援した自民党市議会議員で昨日離党した6人のうち3人が参加していました。当然、離党話と選挙違反に話が向きます。が、一方で上川陽子候補を応援したメンバーもおり、自民党内複雑事情を十分に聞くことは出来ませんでした。
そのあとに、10:30から県議会議員全員協議会で部長職からの議案説明、13:00から本会議、13:45から議会事務局主催の議員研修、テーマは法律違反の寄付行為、15:00から選挙区特別委員会、16:00から大井川ゼロエミッション陳情、18:00から牧野聖修選挙総括会議、20:00遅れて市民団体・アジアを考える静岡フォーラムという具合でした。
議会対策に集中しなければなりません。
2005年09月20日(火) |
国民保護計画に関するパブリックコメント募集始まる |
総務部防災局政策室は、9月22日~10月21日まで、静岡県国民保護計画に関する県民意見の募集を行うことを公表しています。有事法制に反対と言う世論はそれなりにありました。が、実際に武力攻撃事態に備えての国民保護計画の立案過程においては、意外なほどに平和運動関係者からのリアクションがありません。
既に6月6日、8月2日と国民保護計画協議会が開催されていますが、傍聴者は、警察、県関係、私、マスコミだけでした。のみならず、委員発言はほとんどなしというのが国民保護協議会の実体です。全国で、鳥取県、福井県の国民保護計画のみが、閣議決定されており11月に福井県ではじめての避難訓練が行われます。
こうした中でこのパブリックコメントによって県民の意見を聞いたとして防災局が作った案がそのまま成案になっていく可能性が高いというのが現状です。ですから、是非とも県民の皆さんから意見を述べていただきたいと思います。簡単な問題点の指摘は6月6日、8月2日、8月5日のまつや日記を参照していただければ幸です。
※※ 県の募集要項
静岡県国民保護計画に関する県民意見の募集
1 趣旨 県は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第34条第1項の規定に基づき、平成17年度に県国民保護計画を作成する。 平素からの備えや予防、武力攻撃事態等における住民避難、救援等に関する国民保護措置等を内容とする県計画案がまとまったので、パブリックコメントを実施し、県民の皆様から広く御意見を募集する。
2 資料の閲覧方法 (1)インターネットでの閲覧 http://www.pref.shizuoka.jp/ (2)県民サービスセンター等での閲覧 県民サービスセンター、各財務事務所、北遠農林事務所
3 意見提出期間 平成17年9月22日(木)から 平成17年10月21日(金)まで
4 意見の提出方法 持参、郵送、ファクシミリ又は電子メールのいずれかの方法で意見(様式自由)を受け付ける。
5 意見の提出先 (1)持参又は郵送の場合 郵便番号 420-8601 静岡市葵区追手町9-6 防災局防災政策室 (県庁 別館4階) (2)ファクシミリの場合 054-221-3252(防災局防災政策室) (3)電子メールの場合 boukei@pref.shizuoka.lg.jp
2005年09月19日(月) |
あらためて石川知事の9月12日定例記者会見の空港部分を読む |
ホームページの知事室の所でようやく定例記者会見の全文がアップされました。あらためて読みなおしてみると知事の本音がすけて見えてきます。
1、「法律に基づいた強行的手段を用いてまでも実行する覚悟を持ち」、「最悪の事態を避けることが出来て」「ほっとしている」とのことです。
2、「制限表面区域の調査」に「反対運動の方々も」「作戦を色々立てて」「暴挙を企てていないとも限りませんので、手の内を明かすわけにはまいりません」と述べています。
3、しかし、「事業認定申請をした時に、1年以内に終わりきれないかもしれないということで、留保をつけて認められておりますから、今後は色々な状況を見ながら調査の時期を決めてまいります」。ちょっとわかりにくいことを言っています。
4、そして、例の牧野さん、海野さんの落選について触れています。
つまり、力で押しきる覚悟があったから、35条調査が貫徹できた、不測の事態も裂けることが出来た、といっているのです。しかし、知事は二つの点で間違った認識をしています。
一つは、35条調査は法律で認められているが、調査が無理な場合に37条で外観調査など代替手段を認めています。つまり、35条調査は、地権者の抵抗権を前提としていることです。この37条が土地収用法に加味された歴史的経緯を知事は恐らく理解していないと思います。
「抵抗」を「妨害」と呼び、あたかも地権者や共有地権者の側が法律違反をしているかのよう強調していますが、私的権利の制限がいかに大きな権力行使であるかについての認識が欠如しています。
二つめは、強行的手段が何をさしているのか、警察権力の介入であるのか、職員の実力調査であるのか、曖昧のまま語っていて、実際に6日間に現場で起きたことを正確に把握していないということです。今回は、職員の実力行使がまずなされる中で怪我人など最悪の事態が生まれかかったこと、その不測の事態を避けようという地権者や共有地権者が非暴力抵抗活動を徹底し、時に、衝突を避けるべしと、県側に撤収を呼びかけて、撤収しているという事実です。
不測の事態は、知事及びその命を受けた空港部長、管理室長の強行作戦によって生み出されようとしていたということです。制限表面区域での測量で彼らがそのことをきちんと教訓として学ばないと正に不測の事態が生じかねないと言うことです。
いずれにしても土地収用はまちがっています。土地収用にこだわれば、彼らの側から不測の事態をつくりだすことによってしか測量ができないと言うことになります。これをさけるために、今回の教訓として、土地収用の放棄、地権者との話合い、住民投票による決着の選択を真剣に考えるべきです。
※※ 知事会見での発言 【幹事社】 2点目は空港の関係ですが、35条調査が行われまして、調査終了を受けた見解と今後の見通しを教えてください。
【知事】 第2点の土地収用法に基づく35条調査の関係ですが、今回は飛行場予定地内の調査でありました。予定していた対象地をさしたる怪我人もなく、平穏のうちに調査を完了することができてほっといたしました。 元々我々は法律の手続きを踏み、正当な権限の元に行っているわけであります。それを力でもって妨害するというのは、本来法治国家にあるまじき行為であります。そういう観点で、いざという時にはきちんとした秩序を守るという観点で、法律に基づいた強行的な手段を用いてまでも実行する覚悟を持ち、調査に臨みましたけれど、結果として最悪の事態を避けることができて大変良かったと思います。 あと空港の西側でもう1箇所調査をしなければなりません。この調査も今回と同様に法の手続きにしたがった適切な行政行為でありますので、法治国家として相応しい状況のもとで調査が完了できることを期待しております。
【記者】 35条調査の件ですが、前の境界確定調査のことを前回この場でお聞きした時に、参考になった、今後の35条調査に活かすとお話になられましたが、今回1週間の調査を行い、どのようなところが過去の調査が活かされたところなのか、また今後12月の調査もあり、その後の手続きもありますし、どのようなかたちで反対派地権者と向き合っていかれるとお考えですか。
【知事】 これは全て終わってからコメントした方が良いと思います。まだ調査が残っておりますので。
【記者】 12月ということではなくてですか。 【知事】 あと敷地の西側の制限表面区域の調査も残っております。 反対運動の方々もある意味の作戦を色々たてて、こちらの法に基づく正当な行為を妨害しようとする暴挙を企てていないとも限りませんので、手の内を明かすわけにはまいりません。
【記者】 今後のスケジュールである程度見通しのついているところがあれば教えてください。
【知事】 具体的に何月というところの記憶は今ありませんが、基本的には事業認定をもらってから1年以内、西側の制限表面地域については、事業認定申請をした時に、1年以内に終わりきれないかもしれないということで、留保をつけて認められておりますから、今後は色々な状況を見ながら調査の時期を決めてまいります。 一方で平成21年春開港を我々は厳守する考えでありますから、それとの兼ね合いでいつまでも先に延ばせません。理想的には1年以内にやりとげるということですが、実務的な詰めも色々ありますので、これからその辺りの見通しをきちんと立てた上で、いつやるかは皆様方にあらかじめ公表した上で臨みたいと思います。
【記者】 ストレートに聞きまして、静岡1区で牧野さんが落選して、この間は参院選で海野さんが落選して、いわゆる静岡県の政界で知事に反旗を翻した国会議員の方々がいなくなった。この結果について、知事にとっては、率直に言えばやりやすくなったと思うのですが、いかがでしょうか。
【知事】 今まで静岡空港の問題を中心に、今お挙げになられた方々の活動で、正直言って足を引っ張られました。余分な手間隙もかかったし、時間もかかったし、苦労をしました。時代の経過の中で、私が主張してきたことに、世論や時代が軍配をあげてくれているのではないかと思います。私は個人であれこれ戦っているわけではない。静岡県というものをどういった方向へもっていくのが良いかという観点から色々と考えて、県民の皆様に訴えてやってきている。今までも多数であったと思いますが、その方向が世論全体で見ても、より賛同してくれる人が増える方向にいっているという風を私は感じます。
2005年09月18日(日) |
映画『日本国憲法』を観る |
ジャン・ユンカーマン監督の映画『日本国憲法』を観ました。アイセル21の会場は300人は優に超えていたのでしょうか、満席で私は階段に座って観ました。ほとんどが、インタビュー形式で日本の日高六郎さんという日本の民主主義を代表する方のコメントを中心に、アメリカ、韓国、香港などの知の巨人、現在、国際平和に関係する諸活動を展開している方々の意見をていねいにまとめたものです。その意味では、ドキュメンタリーです。
小泉旋風後の国会での自・公政権320議席を越えた日本のこれからのなりゆきに不安を感じる人たちが一同に会したと言っていいのでしょうか。問題はこの映画を通じて何をつかみ取るのかと言うことです。アジア・太平洋の中での憲法9条の意味を問い直しているという点にこの映画のフレッシュさがあります。
特に日本も韓国もイラクで人質が殺されるという共同経験をしているという中で、韓国でも民族主義的にイラクへの派遣を強め韓国のプライドを示すべきであるという世論があり、そこにいかに抵抗するかという韓国内での課題の指摘は、韓日の連携すべき水準が何であるかをしめしているという点でも、この映画の意義があります。またアジアの平和はアジア人の力でと脱アメリカを強調している点も同様です。
ところで、民主党代表に選出された前原誠司氏は、就任演説で9条の改正姿勢を示しましたが、アジア外交重視を打ち出している前原氏が、持論とはいえ就任演説でこの点を強調するというのは、アジア軽視、改憲勢力の増長を促している小泉外交との関係の中で「戦う野党」としての対決軸をどこに置こうとするのか、また、党内での9条擁護派との意思形成プロセスをどう進めていくのか、実に不鮮明、そして危うさを感じます。
米米 静岡県5区選出細野豪志衆議院議員は役員室長の任に当たるという事のようでありますが、この際、当選組の細野・渡辺・田村ライン、榛葉幹事長がどのような静岡県民主党改革の道筋を考えているのか、きちんとした方向性を提示して頂きたい思います。脱労働団体を鮮明にする前原民主党を支える静岡県民党が連合静岡に対してどのような転換を示し得るのか。
民主党が、連合静岡の意向によって石川県政への対応や静岡空港問題に極めてわかりにくい姿勢を取ってきたことは周知の事実です。静岡空港の強制収容に反対し住民投票を、というくらいの大胆な姿勢を明確に打ち出すと言うことがなければ、静岡県においては、「改革ってなーに」と聞き返しざるをえなくなる民主党評価になります。
2005年09月17日(土) |
大井川町長のゼロエミッション計画についての議会答弁 |
驚きました。今日の静岡新聞、中日新聞、朝日新聞で昨日の大井川町議会での町長のゼロエミッション計画についての答弁が報道されています。 中日新聞-廃棄物ゼロ事業 民設民営では推進困難 大井川町議会町長「公設を原則に」 静岡新聞-県ゼロエミッション事業 「公設以外に選択肢なし」 大井川町長方針転換要請へ 朝日新聞-廃棄物資源化施設は公設に 大井川町長
大井川町長と静岡県とゼロエミコラボは2月に基本協定を結んでいます。この協定を前提にすると大井川町長の発言は、とんでもない発言になります。この発言をする以上は、現在進行中の環境アセスメントの中止要請をまずする必要があります。これはどのようになっているのか。
ごみ処理は市町村に処理義務があるから公設にすべき、本来公設なのに民設民営では処理費が高くつき原料が集まらないから公設にすべき、との議会答弁であるようですが、だったら、何故、基本協定前にそのことをハッキリさせなかったのか、よくわかりません。それらも想定できなかったのでしょうか。
地元住民が地元説明会で何度も住民の合意を得る為の説明を求めてきたのにそれらを一切無視していてこのような町議会での答弁と言うのもその真意が何であるのか、よくわかりません。地元住民の反対が公設であるのなら受け入れられると理解しているのか、町長の説明責任に対する責任をどう考えるんでしょうか。
一方で、町長の答弁によれば、県は町長から公設を申し入れられていたとのことですが、いつの段階で申し入れがあり、どのような内部での討論をしていたのか、問題点を説明する必要があります。9月議会の一般質問でもこの問題は取り上げられることが予測されます。大いに注目です。
※※ 民主党党首戦では前原誠司氏が党首に選出されたとのことです。新民主党が静岡空港にどのような態度を示すのか、石川県政にどのような対応をするのか。一方で、元中曽根首相が、毎日新聞「小泉ガリバー出現」の5で「8・8解散は政治クーデター」論を展開しています。これらも注目です。
今日バイクで帰りながら、明るい月を観ました。満月に近く、走りながら感動してしてしまいました。今日は中秋の名月かとインターネットを調べて見ると、今年の名月は18日とのこと、でした。それでも、月を観ながらいろんなことを考えてしまいました。そして、自然に口ずさんでいたのが、吉田卓郎の『旅の宿』。「浴衣君は すすきのかんざし・・・・」。小さい頃は、中秋の名月に、ススキとお団子を縁側で見たような記憶があります。今は、それも遠い昔の話なのでしょうか。
そして、月にいるのはうさぎさんでなく、人間・宇宙飛行士です。月から地球を観た多くの飛行士たちは、人間界の無益な争いを忘れて、宇宙の中の地球、生命体としての人間を強く意識してきました。そのことは、立花隆氏の『宇宙からの帰還』(1997年中央公論社)の中のアメリカの宇宙飛行士達の紹介でよくわかります。それにしても、アポロ13号の奇跡の生還は感動的でさえありました。
この宇宙を描いたスピルバーグ監督の『宇宙戦争』。彼の作品で宇宙ものは、『未知との遭遇』『ET』、そして映画解説では、この2作品は宇宙人は友達だが、『宇宙戦争』では侵略者、ここに今のアメリカの9・11以降の国民の感覚の変化が表れているとの評論がされています。このアメリカに行って、小泉首相は国連演説。日本の国民の衆議院選挙選択に、9・11以降の日米同盟の強化は含まれているのかいないのか。
何度観ても月は美しく見えます。
2005年09月15日(木) |
9月議会がはじまりました |
きのうは9月議会はじまりの議会運営委員会、参加するつもりでしたが諸事情で不参加でした。提案される議案については総務部部付主幹から説明を受けていましたので何ヶ所かの直接の提案室からの説明をお願いしました。今議会に、こども家庭相談センター総合支援部診療所の設置が提案されています。
児童虐待や発達障害のこどもや家族の相談、学校からの相談の為に専属に医師3名(2人は常駐、一人は心の医療センター医師に委嘱)、看護師2名、心理判定員、2名を置くというものです。支援スタッフとしてケースワーカー1名、心理判定員2名、教員2名、保健師1名をおきます。
以前、児童虐待被害者サポートのNPO団体の総会に参加して、相談医師の常駐問題が討論されていました。この総合支援部診療所がどのような機能を果たせていけるのか大いに注目です。当然、NPOとの連携も大切になりますが、学校教育現場との連携も重要な柱になります。教育委員会がどのような連携を考えているのか、資料請求中です。
2005年09月14日(水) |
大井川ゼロエミッション事業で住民団体、県議会に陳情 |
今日の午後は、県議会に大井川ゼロエミッション事業について地元団体である「飯淵の環境を考える会」からの陳情提出に立ち会いました。議長が所用で不在で副議長の中澤通訓議員が応対してくれました。ゼロエミッション事業を白紙に戻し、地元住民とあらためて検討をはじめることを求めるという内容です。署名をはじめて2周間で1016名の署名が集まりました。なかなかのパワーです。
住民運動と言うのは、まずは自分たちで体を動かし体熱を高めること、サポートしてくれる超党派の議員グループをつくること、マスコミに対しては常に透明性をはかること、問題点の理由を明確にする事です。今回は議員は、私一人でしたが、これから新しい仲間が加わってくれることを強く希望します。
副議長に陳情のあと、急遽の記者会見。はじめての会見ということで住民の皆さんは興奮気味でした。明日、住民の皆さんの気持ちが記事という形で反映するといいのですが・・。その後、今回の事業者であるゼロエミコラボ(株)訪問したとのことですが、会社には誰もいなかったとのことです。きのう下記のFAXが届いたとのことです。
「本日午前、貴殿より、「飯淵の環境を考える会」からの陳情の件についてFAXを頂戴致しました。弊社は、静岡県が推進する「静岡県ゼロエミッション事業」の円滑な推進を目的とした事業会社であり、住民の皆様からの陳情や署名に関する書類をお受けする立場にないと認識しております。したがいまして、弊社ご訪問に際する面談と陳情を差し控えさせて頂きたく、悪しからずご了承の程、お願い申し上げます。」
2月に結ばれた基本協定第1条4項には以下のことが書かれています。
「甲(静岡県)、乙(大井川町)及び丙(ゼロエミコラボ)は、事業予定地住民(以下「住民」という)の理解と協力が本事業の実現に、不可欠であることを認識し、住民への情報公開並びに住民からの意見聴取及びその対応について、積極的に、かつ、誠意を持って行わなければならない。」
大井川町議会議長は、「飯淵の環境を考える会」の議長宛て陳情を、この事業に議会は直接関与していない、として受け取りを拒否してるとのことです。これだけ鳴り物入りの環境事業で、こうした初歩的民主的ルールの問題でつまづくというのはなんともはや歴史の皮肉としか言い様がありません。静岡県のリーダーシップが求められます。
2005年09月13日(火) |
中部電力のプルサーマル計画動き出す |
昨日の定例記者会見で石川知事は、空港問題については「元々正当な権限でやっているのを、力で妨害するのは法治国会においてあるまじきこと」、そして「(選挙結果を受けて牧野聖修さんと海野徹さんについて)静岡空港問題を中心に、正直言って足を引っ張られ、苦労した。私の主張に世論が軍配を上げてくれたのではないかと思う」 と発言をしたとのことです。
よくぞ言ってくれるです。法治国家は政治への信頼を前提にしています。地権者は、外部の人間に反対を言わせられているという趣旨の発言を繰り返してきた知事です。「県民ひとりひとりの顔」が見えない、見ようともしないその政治姿勢が今日の空港問題の膠着状態を作り出していることに早く気づくべきです。
県の職員は、抵抗する住民から「公務員とは何なのか、公務とは何なのか」を問われ続けました。職員は、戦闘集団化して力で住民を抑えこもうとする職員と自分のやっていることが公務なのか、を問い返し始める職員に分岐しました。反対派住民も疲労困憊しましたが元気が出ました。県職員はどうなんでしょうか。
この選挙での小泉旋風を自らの政治スタンスに重ねあわせて、空港建設をとりまく状況を手前味噌に解釈する石川知事です。同じように、中部電力もこの300を近づく自民党勝利にこれから4年間は反原発派は一番弱くなる時期と勝手に思いこみ、プルサーマル計画を持ち出しました。
14日から10月14日まで御前崎市、掛川市、菊川市、相良町の計72000戸の戸別訪問をやるそうです。住民団体も対抗してそれぞれの自治体で街頭宣伝活動を強めます。新たな静岡県の政治争点となります。
2005年09月12日(月) |
自民党圧勝、民主党惨敗の歴史的選挙、各マスコミ社説 |
きのうからのテレビの選挙速報と各新聞社の朝1面をみて「憂鬱」の一言でしたが、少しずつ精神的回復に向かっています。比例区票の数字を追って見ました。
自民党圧勝、民主党惨敗の中で社民党、共産党の横ばい、新党・日本の1議席確保は、2大政党制への動きに批判をもつ層が意外に存在していることを示しています。静岡県でも自民党40,1%、民主党33,6%、公明党12,7%、共産党6,1%、社民党3,9%、日本3,7%という比例票結果です。また、自民党+公明党=52,8%と民主党+共産党+社民党+日本=47,2%の拮抗する関係があります。小選挙区制度ゆえの「自民党+公明党」政権の圧勝ですが、だからといって私達がそれほどに萎縮する必要がないのではないかと思いますがいかがでしょうか。
静岡市1区葵区で見ると、自民党38,9%、民主党29,9%、公明党14,2%、共産党8,2%、社民党4,3%、日本4,2%です。新党日本が意外に健闘しています。私が依拠する層は民主党の一部と社民党と日本のネットワークなのかもしれません。さて、各新聞社の社説の見出しを追ってみます。
静岡新聞ー戦いは終わった、厳しい「けじめ」 政治に求めた国民 首相の一喝が流れを決める コロコロと争点を変えた野党 公約を果たすのはこれからだ
朝日新聞ー「改革」選挙の弾みと怖さ 首相がガスに火をつけた 「古い自民」をぶっ壊せ 白紙委任ではない
日経新聞ー圧勝・小泉自民党は日本を変えられるのか 支持された郵政民営化 民主党は一から出直せ
毎日新聞ー国民の期待は「郵政」だけでない 真の改革へまい進せよ 民主党は迫力で負けた 白紙委任ではない
読売新聞ー郵政以外の課題にも取組め 功を奏した劇場手法 改革期待する有権者 民主は解党的に出直せ 大きく動いた無党派層
産経新聞ー自民圧勝 極めて重い首相の責務 外交含め官邸主導の強化を 民主は敗因検証を 負担を封印するな
中日新聞ー白紙委任と誤解するな 小泉自民党が圧勝 「小泉自民党」になった 衆愚政治に陥る危うさ 変わる選挙のありよう
白紙委任ではないという趣旨の見出しの言葉が朝日・毎日・中日3社に出てきます。社説の中身に首相の任期に触れているものー毎日新聞が社説で「任期切れで退陣と明言」、日経新聞が社説で「仮にあと1年としても」、朝日新聞が政治部長コメントで「任期を延ばすのかどうかも決めるべき」、静岡新聞が大自在で「主役の任期延長でそらすようなら」、中日新聞が記事の見出しで「総裁任期延長論強まる」とあります。小泉首相、明言通りに1年で退陣するのか、自民党の政策政党への転換に関わる大きなテーマです。
11:00くらいに投票所にいきました。 すごい、行列です。 今まで、大体この時間に投票に来ていましたが、こんな状態を見た事がありませんでした。投票率は相当に上がりそうです。
知人に会いました。 彼曰く「今まで民主党になんか投票した事がなかったけど、今度だけはいれたよ。いや、これだけの有権者の関心を高めたのは、なんだかんだ言っても小泉さんの功績だよね。だけど、それで選挙終わって見れば何でも出来る体制は生まれるんだよね。こわいよね」。
有権者がどのような判断を下してくれるのか。 不安と同時に期待もあります。 果たして民主党など野党はどこまで頑張りきれるのか。
新党日本の田中康夫田中知事の「地方から政治をかえる」というスローガンが気にかかります。私が共同代表をつとめる「虹と緑の500人リスト運動」の政治スローガンでもあります。東海ブロックに新党日本の候補者がいないと思っていましたが立候補されていました。田中知事の今後の身のふりかた含めて気になるところです。
2005年09月10日(土) |
ついに静岡県、トラストの森の小屋の測量あきらめる |
すばらしい闘いが繰り広げられた6日間でした。ついに静岡県は35条調査を完遂できませんでした。5日の時点でこのような闘いの勝利を予測できたでしょうか。5日目は、とにかく、大勢の仲間が集まってくれて測量をさせませんでした。2日目はどうなるんだろうと、思いきや地権者と住民による徹底的な抗議で持ちこたえました。3日目は、台風、神頼みもしましたが、これまた住民の粘り強さで、乗りきれました。4日目も辛うじて。そして、5日目の抜き打ちで、気分一心。今日の闘いになりました。
6日間は、地権者の抵抗につきます。この経験は12月の闘いに大きな財産となります。これまでの空港反対運動をある意味で転換させる闘いになると思います。「現地の力関係」が政治を動かすという、当たり前の社会運動の原則ですが、この事を実感しました。静岡県において、新しい社会変革の主体が編成され直されたということでしょうか。静岡県の大誤算です。自分たちの強権的やり方が、新しい住民運動の主体を作っている事に気づくべきです。
以下は今日の「空港はいらない県民の会」の声明です。
土地収用阻止闘争を闘い終えて 県民の会 9月10日
本日、午後3時静岡県は、土地収用法35条調査の初期の目的を達成することなく終了宣言を行いました。最後に残されたオオタカの森・トラストの家は、地権者初め多くの静岡県内から集まった空港反対派住民によって埋め尽くされ、土地収用を阻む県民の力がいかに強いものであるかを明らかにしました。
5日から始まった35条調査が、静岡県が議会やマスコミに説明していた「反対派への粘り強い説得工作」と「事業遂行における安全優先」方針とは程遠いものであったことはマスコミの皆さんの報道を通じて広く県民に伝えられました。土地の強制収用を食い止めようとする私たちに対して、県は、時に大部隊で威嚇し、手薄であれば強行突入を行い、そして、陽動作戦を用いるというやり方を繰り返しました。それらは、行政執行というより軍隊的執行スタイルで多くの県民からの強い批判を巻き起こしました。私たちは、この静岡県の姿勢に、強く抗議するとともに謝罪を求めるものであります。
しかしながら、この悪辣卑劣・言語道断な行為に地権者は大地で生きる人間として、屈することなく、非暴力で体を張って敢然と立ち向かいました。私たちは、この地権者の戦いに感動し、勇気をもらいながら、雨の日も、台風の日も、暑い日も、この自然豊かな森や茶畑で、6日間を戦い抜くことができました。多くの県民の共感に支えられたこの戦いこそが、最後に残されたオオタカの森の家に測量隊を一歩も踏み込ませず、静岡県に35条調査をあきらめさせ、37条に基づく外観調査に方針転換をさせたのです。しかも、外観調査に対しても、反対派住民は、非暴力で抗議しながら測量隊を追い返しました。
今回の闘いを通じて明らかになったことは、静岡県が土地収用法にこだわればこだわるほど、静岡県民の静岡空港への批判が強まり、土地収用に反対の声が広がり続けることです。静岡県は、12月にも制限表面区域の強制測量を計画しています。今回の教訓を生かして土地収用法に基づく空港建設を中断すべきであります。地権者と私たちの戦いの決意がますます強まっていることを直視すべきであります。この問題の解決に住民投票制度を活用することを真剣に考えるべきであります。
私たちは空港中止に向けて今後も闘い続けることを宣言します。
※※ 選挙最終日。牧野さんの打ち上げに行ってきます。明日に期待です。
2005年09月09日(金) |
夜明けの抜き打ち測量、オオタカの森の小屋は守る |
夜明けと共に抜き打ち的に開始された村田さん、桧林さんの3ヶ所の茶畑の測量は、桧林さんが5:30に発見するも、多勢に無勢で、抗議の声をあげつづける以外に測量を食い止める手段がありませんでした。その場で立ち尽くすしかなかった地権者の方々の胸の内を思うとなんともいえない複雑な気持ちでした。
しかし、その後、続々と集まってきた反対派の住民グループは、怒りを胸に秘め、直ちに発想を変えて、下の松本さんの土地にあるオオタカの森の小屋周辺の測量を食い止めることに全力つくす体制づくりに入りました。夕方には参加者は60名ほどになりました。
小屋の前の県有地を中心に3方から、さながら「出撃」という感じで小屋前のバリケードに県職員と測量班が「進撃」、そして県有地よこの松本さんのみかん畑と県有地の測量をはじめる、これを迎え撃つ住民グループ、「白兵戦」の様相であったようです。混乱から県側の測量班はみかんの木を折ったとのことです。
現場の藤田泰秀空港建設事務所副所長は、住民への説明責任は形式的に「35条調査にご理解下さい」、安全優先姿勢をかなぐり捨てての実力行使。その手法は、軍事作戦と同じで、「力を誇示しての正面戦」「弱い所があれば徹底して叩く」「時に陽動作戦の活用」です。行政の事務執行とはほど遠いスタイルです。これが公務員の姿なのか、大いに疑問です。
山の中の空港反対の観音様がある周辺では、朝の茶畑の陣頭指揮をとった岩崎富夫管理室長が、その成果を誇示せんがばかりに、藤田さんよりも強硬姿勢で調査を推し進める、こんな感じだったようです。現場の責任体制は、小松幸雄建設事務所所長をトップに藤田ー岩崎体制であるようです。その上に谷和美空港部長がいます。その強攻策も成功しませんでした。小屋は守られました。
結局、5日間で調査を終えることが出来なかったわけです。そして明日が6日目最終日になります。県側の職員は勿論の事、反対派住民もこのようなやり方で行くとエキサイトして双方に怪我人が出ることが十分に予測されます。空港部長は、明日の測量は航空測量に切りかえる決断をすべきです。
総括集会で、松本さんは「心の中に測量の杭をうつことはできない」とあくまでも非暴力で抵抗することを宣言しました。住民グループはひょっとして夜中の調査もあるのでは、とオオタカの森に泊まりこみ体制で警戒しています。とにかく、明日は現地に出切る限り大勢の方々に来てくださる事を訴えます。
バスは、6:30に静岡駅南口です。自分の車で行く方は出来るだけ早く現地入りして下さい。夜明けは5:00くらいです。
※※ 衆議院選挙もあと残すところ1日となりました。依然として民主苦戦です。選挙戦にも全力です。
2005年09月08日(木) |
予想通りの再度の強硬策 |
台風一過、朝から真夏日を思わせる暑い1日でした。私は衆議院選挙の方にシフトしました。しかしながら、現地から伝えられる強制測量と対峙する緊迫した陣地戦に、想いを引っ張られます。
反対派住民は、トラストの森の小屋と3つの茶畑に抵抗拠点を構えました。最初は小人数だった参加者がドンドン増え始め40人に達しました。午前中は、小屋も茶畑も一進一退の攻防であったとのことです。
ところが、午後になると県側は、2日目同様の強攻策に転じ、村田さん、桧林さんの茶畑2ヶ所に50人から70人の二つの部隊が襲いかかり、測量を強行しようとしました。空港管理室長・岩崎富夫さんの直接指揮なのか、よくわかりません。
しかしながら、またしても地権者の大地から湧き上がるような叫びと住民の抵抗で14:00から15:00にかけての県の実力行使は失敗したとのことです。明日こそ谷和美空港部長は住民の前に姿をあらわすべきです。
あなたが言う所の「安全優先、実力的なことを行わない」という議会答弁が全くのウソであることを今日も強硬突破で実証しました。一方でトラストの森の小屋を巡る測量では、安易に警察力に頼ろうとする権力主義的な姿勢を見せています。
さて問題はまたしても明日です。7:30茶畑に集合です。明日茶畑を守りきれれば10日までに本当に測量が終わるのかという新たな争点が浮上します。これは県にとって大きな誤算です。収用手続を進めれば地権者は抵抗の意志をなくするはずという「権力者の住民をさげすむ姿勢」の破綻でもあります。
今日のテレビ報道がいくつもなされていますが、見落とした方には、SBSニュースが次のサイトで見ることが出来ます。 http://www.digisbs.com/newsilocal/
※※ 総選挙もあと2日。3日間連続した台風報道をきっかけに、有権者が「小泉マジック」のトリックを見破る現象がはじまらないのかな、と期待するところはあります。また、アメリカのブッシュ大統領のハリケーン被害への支援策の無策ぶりが小泉首相に重なることはないのだろうか、とか、いろんなことを考えている毎日です。
2005年09月07日(水) |
台風接近の中、強制測量 |
今日も反対行動に参加しました。昨日の実力行使の県のやり方に危機感を感じてくれた多くの仲間が茶畑に集まりました。抗議の声が大きかったことやマスコミ取材の多さ、そして、県の側のいくつかの判断も加わって、茶畑は守られました。 県の判断というのは、きのうの茶畑におけるような衝突は、世論対策上の観点から回避するというものです。実際、茶畑については、形式的に測量をやりますというポーズで終始しました。そして、反対派が茶畑部分とトラストBのオオタカの森の小屋の部分に限って抗議の意思を示していた為、とにかく、トラストA、トラストBの測量を終わらせることに全力を注いだことがあります。
そのことで、オオタカの森の小屋のすぐ側の観音様のところまで県は隠密裏に測量を進めることができています。しかし、気付いた反対派の抗議で終了まではいけませんでした。とにかく測量を終わらせるというなみならぬ決意が伺えます。その意味では、茶畑部分の県側の動きは陽動作戦的な要素もあったと思います。
さて、明日です。県側はおそらくトラストA,トラストBが完全に終了していれば、茶畑に大部隊を率いてくるでしょう。トラストBのオオタカの森の小屋でも抗議の闘いが継続します。茶畑でも地権者の方々を中心に抵抗が行われます。1日、1日と測量は進みますが10日までに終わるかどうかが、ひとつの大きな焦点になってきました。
明日も7:30に茶畑に集合です。多くの皆さんの参加をお待ちしています。
※※ 衆議院選挙が気にかかります。牧野さん苦戦とのことです。ラストスパークの3日間です。
2005年09月06日(火) |
きのうと打って変わった県の強硬策 |
今日は衆議院選挙のため、空港現地での行動は見合わせようと決めていました。しかし、平日で支援者は少ない、本来地権者の方々が県の強制測量をとめることが出来ないかもしれない、そうした事態も想定される中、その場に自分がいなくていいのか、自問自答、やはり行くべきであるとの結論に達しました。
参加してよかったと思いました。きのうと打って変わった権力の行使とはこういうことかという県の強攻策を垣間見たことと地権者の皆さんの大地に生きる人間としての怒りをまのあたりにしたことです。明日は、茶畑中心にした攻防になりそうです。一人でも多くの方に現地にきていただき、静岡県の横暴振りを見ていただきたいと思います。
7:30茶畑集合です。ひょっとしたら県は夜明けと共に測量をはじめているかも知れません。今日は、台風がそれたこともあり雨が降らず、とにかく測量続行と日没の18:00頃まで作業が続いているからです。地権者と共に現地での戦いに是非参加していただきたいと思います。
※※ 現地報告
県は反対派の参加者の少ないことを予測してか、トラストA地点、トラストB地点の山頂部とオオタカの小屋については、既に8:00過ぎには調査をはじめていて、対応が後手に回りました。幸に茶畑部分はまだ始っておらず地権者2人と支援者2人、そして私の5人。強制測量をくいとめることは無理かもしれないと思いながら、県職員・測量班20名余との対峙。
場所は、工事現場から茶畑に通ずる道路で、門は鉄パイプで作られ鎖でガードされています。きのうは最初だけはずされましたが、あとは、この鎖ははずされることはありませんでした。が今日は、岩崎富夫空港管理対策室長が早くはずせと直接指揮し、そこで反対派住民との口論が始ると、こっちだ、と門の区切りのない土手に走りだし、三つの茶畑のうちの一つに向ってまっしぐら。
5人では多勢に無勢、どんどん押され茶畑の側まで追いこまれました。ところが、この最中に村田・桧林さんら2人の地権者が猛然と岩崎さんや現地事務所の力元東さんらに何故このようなことをするのか、私の土地に入るな、体を張っての抗議。県職員はこの迫力に力で抑えこもうにもたじたじ。そして、多くのマスコミの皆さんの取材が始る中、このまま力で押し切ることは世論対策上不利と判断したのか、きのうと同じような睨み合いに入りました。
そしてある程度時間が過ぎると撤収。さらに2回目の強制測量。今度は、一回目以上に強硬で茶畑まで追いこむと測量班に測量の準備を命じました。これにも地権者は体を張って抗議、再び膠着状態に入り、撤収となりました。トラストA、トラストBの山頂部でも、これまた松本・大井さんら2名の地権者の力強い抗議で一時測量が中断するという場面もあったようです。しかし、既に測量に入られており、怒りを胸に秘めながらも部分的な膠着状態が続いたとのことです。トラストBのオオタカの森の小屋前ではずっと睨み合いが続いたようです。
午後になり3回目の測量の開始です。昼からは新しいメンバーが参加し10名近くになりました。同じ鉄パイプ門での口論が始り、突破され茶畑手前で押し問答。すると遠くに見えるもう一つの茶畑に県職員が入り始めているではありませんか。裏をかかれたのです。こちらで睨み合いをしている最中に誰もいなかった茶畑に裏手から入りこみ測量をはじめているのです。どっちを守るべきか。向こうに行くべきでは。参加者は両方だ。それなら、まず私が行くと。100メートルくらい先にある茶畑に、今度は私達が走り始めました。
本当に怒りが湧いて来ました。職員2人と測量技師1人が既に中にはいっています。現場に到着するや「ヤメロー」「何するんだ-」「外に出ろー」「出なさい」と大きな声が自然に出ていました。地権者の村田さんが中にはいり私も入りました。そして、力元さんとものすごいやり取り。「でなさい」「でません」。彼もすざまじい形相で叫んでいます。私もやり返していました。
谷空港部長が言うところの「職員も安全、反対派も安全、実力的なことはおこなわない」などという発言がまったくウソであることがよくわかりました。一旦彼らも外に出ました。ところが今度は外から測量をやり始めています。これはまずいと裏側の測量技師のところにいくと、またまた、力元さんが立ちふさがります。「調査は絶対にやります」「安全はどうなっているんですか」「法律に基づいています、反対派がいなければ調査はやります」「目の前にいるんだからやめましょう」「やめません」と叫んでいます。
結局は撤収するのですが、大変疲れてしまいました。人間、本気で怒ると疲れます。きっと彼らも疲れたことと思います。最初の茶畑部分でも岩崎さんと元白鳥県議とのやり取りも相当にエキサイトしていたといいます。そのあと、県職員は茶畑にきませんでした。が、他の場所ではどんどん調査が進んでしまったようです。しかし、茶畑は守られました。行ってよかったと思います。
2005年09月05日(月) |
強制測量に住民団体、陣地戦で抵抗 |
今日から6日間の静岡空港・強制測量。そして1日目は、台風14号の予想される列島上陸に伴う大雨降りしきる中での闘いでした。朝、6:00の静岡駅集合はなかなか大変です。ところが女性陣、8:30の第2便バスの提案していた割に第一陣に女性参加者が結構いました。
反対派住民運動グループが想定した守るべき拠点は、本来地権者2人の茶畑中心の戦い、トラスト運動を進めたA地域の戦い、トラスト運動を進めたB地域オオタカの小屋付近と頂上の5ヶ所です。反対派総勢130名くらいでしょうか、5ヶ所に散在して「県職員と測量班」を迎え撃つ体制づくりでした。勿論、相手方は、県職員120名と380名の測量班体制です。
私は茶畑を中心に一日いました。茶畑の場所が全体を見渡せる高台にある為、今日の戦いは陣地戦で、ある意味で戦国時代の合戦的様相でした。参加者一人一人が地面を走って強制測量の相手方職員を牽制し、そこで阻止線を作り、県職員と対峙する、4方面作戦でありました。茶畑は、本来地権者2人すぐ側でもありことから4ヶ所になります。
それぞれの個所で感動的な戦いが繰り広げられました。私がいた茶畑阻止線では、県職員がオウムのように繰り返す「土地収用法35条に基づく調査を行わせてください」発言に、「35条調査を頭に掲げる前に、土地収用に至る経過をまず説明すべきであるし、そもそもこの公務取り仕切るあなたの名前は何であるのか」に始る討論会が、強制収用職員との間に自然発生的に行われました。
これは結構面白い議論でした。「公務とは何か」「公務員は何故身分が保障されているのか」「住民の側に立ってモノが言える職員、それが公務員の姿ではないのか」という公務とは何か、公務に携る職員とは何ものか。戦い終わって各拠点での報告を聞いていくとほとんどの所で同じような議論が行われたようです。公務員パッシング行われている現状の中では必要なテーマです。
実は、石川知事は定例記者会見で、「8月17日の境界線確認作業で住民団体の抵抗する姿を見て参考になった面が沢山ある」と述べ警察官の配置に至るわけですが、逆に私達も17日の戦いを通じて参考になったことが今回の「公務員とは何か」という議論設定枠の提示でした。収用の先頭に立つ県職員の公務意識を問う、これは1970年代の自治体職員に問われたテーマでもあります。
いずれにしても、明日からの5日間の戦いがあります。住民投票運動を再度構築するという目標に向って、この測量阻止の戦いを位置付けて準備する必要があります。県は、総選挙の最中で(私は、5日は対応できても毎日はツライ)、マスコミ自身の取材が難しい状況を活用して動いています。そういう私達自身も総選挙で静岡空港問題で、民主党候補への全面協力の実践的課題があります。
空港現地と選挙という両立しがたい二つの課題を抱えての残りの6日間、考えることが沢山あります。
各新聞者の世論調査結果が出始めました。静岡新聞、中日新聞は各選挙区情勢まで含めて、全国紙は明日にという具合です。予想通りというか、序盤戦では、自民優勢、民主苦戦の様相です。
小泉マジックから抜けることはなかなか難しいそうです。これからの1周間、どのように世論が変わるのか、候補者の努力もさることながら、マスコミの果たす役割はとても大きなモノがあります。
政治評論家の森田実さんが、違った観点で今回の総選挙を分析しています。8・8解散は小泉首相による政治的クーデター、それを容認したマスコミに対しては手厳しい批判を展開されています。また、昨年より郵政民営化の問題点をアメリカとの関係で指摘されていました。ホームページを覗いて見てください。 http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
明日は、いよいよ静岡空港の土地収用にかかわる強制測量です。 朝早くから現地です。
2005年09月03日(土) |
郵政民営化に関する議論 |
昨日、牧野聖修前衆議院議員の郵政民営化に関する考え方を伺う機会がありました。何故、小泉首相は郵政民営化にあれほどこだわるのか。
国会で首相と議論していて思うことは二つ。一つは、歴代首相の中で国鉄民営化を成し遂げた中曽根康弘氏に並ぶこと、二つ目に常任理事国入りで歴史に名を残したい、そのためにはクリントン政権の時代からアメリカの要求であった郵政民営化を成し遂げアメリカの支持を受けること、自分はそう考える、というものでした。
説得力があります。実は静岡新聞社が、この総選挙の争点は郵政だ、小泉首相張りに郵政特集を選挙のテーマにしています。この判断は間違っていると思いますが、そのことによって静岡県の全候補者の郵政民営化に関する考え方を2面を使って報道してくれました。
読んでみるとなかなか面白いです。意外と郵政民営化論者のほうが薄っぺらな主張です。つまり、郵政民営化は改革の本丸だ論の域を出ていなくて、どちらかというと民主党候補者、共産党の候補者の方に軍配があがります。不思議なことです。その意味でこの特集は意味があります。
今日の朝日新聞で郵政民営化をめぐる「官から民へ」の資金の流れに関する特集をしています。民営化したからといって、政府の財政赤字改革しない限り、郵貯・簡保を民営化したからといって、結局、民もまた国債を買いざさえをしなければならない現実がよくわかります。
こうした論点は、どうしたら有権者に伝わるのでしょうか。小泉マジックからの離脱を1日も早く実現したいものです。
2005年09月02日(金) |
空港反対地権者、住民団体の記者会見 |
9月5日からの静岡空港土地収用強制測量に反対する記者会見を、空港はいらない静岡県民の会・共同代表の吉本健一さん、佐野慶子静岡市議、事務局長の桜井建男さん、そして私で記者会見をおこないました。
文書としては、8団体による「闘争宣言」となっていますが、本来地権者としては、「平常心宣言」としてアピールして欲しいとのことでした。今回の測量対象は3,6haですが、それぞれに場所も離れており、どのようにして抵抗の意志を示すのか、様々な議論が行われてきました。地権者としては、県側の推進のスケジュールに惑わされることなく、農民として大地に根ざした戦いをやり抜きたいとの決意を示されております。
私は、会見で3点を述べました。第1点は、知事は選挙結果を受けてまずは地権者との話合いを行うべきである、ところが警察権力の導入も辞さないとの姿勢を示していることに怒りを感じている。第2点は、総選挙の最中での強制測量は極めて遺憾なことで、マスコミからこの測量をおおい隠そうとするその姑息な姿勢、総選挙の政治争点に公共事業の見なおしがある中での土地収用というのは歴史的事件である。
第3点に、この6日間だけに問題を集中するのでなく、静岡県の民主主義に関わる問題であり、再度の住民投票運動を起こすかどうかの連携の中で今回の現地の戦いを位置付けたい、と述べました。警察官配置を前提に5日からの測量が始まります。まさに静岡県の民主主義が問われています。
選挙戦の3日目、暑い1日でした。新聞社の静岡版で「TSL防災船フェリー」の今年度運行は9月で休止するという報道がなされています。原油高騰で燃料費があがり、今年度分の予算がそこをついたとのことです。防災訓練の日に皮肉な実情となっています。
もともと旧運輸省から静岡県が買い取った実験用フェリーで、静岡空港認定の「裏取引き」ともうわさされていたものですが、故障続きで不用論が議会で多数を占めていました。知事は6月議会で見直しを表明していましたし、知事選挙で吉田としあき氏は、マニュフェストで即刻廃止を掲げていました。交通政策室は来年はまだ白紙といっています。
選挙で争われた政策が選挙直後に一つの結論として導き出されることは歓迎すべきことです。昨日の党首討論でも、幹事長級討論でも政党がいくつもの政策で論点を明確にしておくことは極めて重要です。郵政問題だけでなく、年金、少子高齢化、財政再建、外交、憲法、争点は6つくらいあります。
討論というのは、真剣勝負です。政治にとって言葉は大きな意味を持ちます。そして、それは時間との勝負でもあります。新党日本の是非については、いろいろな意見がありますが、「小泉VS田中」は見ていてなかなかの迫力でした。
|