夢三昧 Report INDEX|past|will
キャッツ・シアター 1階6列 13:00開演
ラストショウ PARCO劇場 A列 14:00開演 エレファントカシマシ 日比谷野外音楽堂2005 B-12列 18:00開演 この気持ちをどんな風に文章に表したら良いのでしょう。 雨で一度はびしょびしょに濡れてしまったチケットの半券のシワを見つめながら、ライヴで聴いた曲も聴かなかった曲も聴きまくる日々です・・・。 「日本にはエレファントカシマシがいる」と言った人がいます。 息をのみました。 まさにわたしの気持ちをひとことで代弁してくれるかのようなこの言葉・・・。 大声で叫びたくなりました。 エレファントカシマシの話をついうっかりしてしまう時、「知ってるよ、今宵の月~のバンドだよね?」とか、「頭ぐしゃぐしゃにしてしゃべる人でしょう?」とか言ってくれる人がいます。 決して口には出さないけど、そんな時わたしはいつも思うのです。 言わなきゃ良かった・・・と。 普段、エレカシを理解してくれている人に出会うことはまずありません。 でも、ライヴに行くと思うのです。 「日本にはエレファントカシマシをわかっているファンがこんなにいる」・・・と。 今年の野音は、雨。 わたしにとってはエレカシ野音では2度目の雨でした。 参戦が決まったのは1週間前。奇跡のチケットに感謝と感激で身体中が震えました。 入り口から既に傘禁止ですから、外でカッパを着て中へ。 開始直前に席にたどり着きましたが、通路際でラッキー。位置はやや石くん側でした。 Bブロックの最後列でしたが、野音は不思議。毎度思うのですが、やっぱりステージはとても近く感じました・・・・・。 バックやなにやらは全部用意しておいた大きいビニール袋に入れ、準備万端。 あとで考えれば、ラストショウのパンフ、よく無事でした。 なんとなく表紙も裏表紙もちょっぴり反っているのは、やっぱり多少は濡れたんだろうな…と。 暮れゆく雨空の下、いっそ早く暮れてくれ…と思う。 身なりにかまってなどいられないけど、さすがに髪の乱れたカッパ姿は情けないに違いない。 数列前で客席側向いて立っている警備のお兄さんとやたら目が合う。 んん?わたしのカッパ顔、何かおかしいのか? と、はっ!ボタンがひとつちぐはぐでした・・・・・!どうりで首がきつかった... やっと座ったのも束の間、宮本さん以外のメンバーが登場し演奏開始。 ううう、この始まりかた、新しいじゃないか!!と、ゾクゾクゾクゾク。 開始後しばらくは、記憶が曖昧です。 多分1曲目は石くんの変貌ぶりに釘付けでした。石くんもいろいろと思うところあるんだろうなぁ…っと。しかし別人! 相変わらず次何やるのかはその場で決めていく感じで、これまた相変わらず、やりかけてイントロだけでやめる曲もありました。 いいぞ、ミヤジ! 「風に吹かれて」くらいから正気が戻ってきて、声、出てるなぁ・・・・・と鳥肌が・・・。 喉、絶好調! そして、なんだかわからないけど、もの凄くご機嫌! 歌いたくてたまらない、歌うのが気分良くてしかたがないというのが全面に出まくってる稀にみる特上機嫌!! 「きょうはいっぱいやってもいいですか」 「もっと歌ってもいいですか」 と、最初から何度も問いかけていました。 いくらでも、いつまででも、やってくれーーーーー。 「悲しみの果て」で涙が。雨と涙。全部流しちまえ、ゆめじぃーーーーー。 イスとアコギが出てきたら、待ってましたの「珍奇男」。 前奏で失神。でも、心のどこかで、その座りかたは危ないってば、ミヤジ!と心配してみたり・・・。 しかしカッコイイ。こんな曲は、世界のどこにもありませんから。 だから、日本にはエレファントカシマシがいるのです。 やはり、叫びたいーーーーー。 それにしても、これでもかこれでもかで、よくぞ歌い続けてくれたものです。 本人も、いっぱい曲がありすぎて、あれもこれも歌いたくて、選曲に苦しんだ?(いや楽しんだのか…)ようでした。 ライヴ定番は除いても、とことん古い曲あり新しい曲ありで、振り返るけど、今のところ立ち止まる気配が全然無いところは尊敬します。 走り続けてるんだなぁ・・・・・。 宮本さんのMCは、これこそライヴを体験した人にしかわからない独特のものなのですが、何かと話が尻切れトンボというか、いちいち完結しないので、何か言いかけてやめる…みたいな、え?それでどうしたの?という感じで、わたしも慣れるまでは消化不良の時もありました。 まあ、ひとことで言うならせわしない…のかなぁ。 惹きつけておいて突き放す!みたいな。 でも、なんでもいいから、しゃべって欲しくなる・・・・・。貴方の口から発せられるすべての言葉に興味があるのです。 しゃべればしゃべるほど夢路泣き笑い。なんて愛しい人なんだろうって・・・・・。 ちなみにこの日のMCも個人的にはほとんど大爆笑かつ涙ほろりでした。 でも、書けません。だって、先生の話は先生の口から直接聴いてもらわないと面白さ100分の1なのですもの。 わたしの書き方じゃ、どうしたって質が落ちちゃう。 お伝えできなくて、なんとも残念。 とまあ、ライヴレポなんて書くつもりさらさら無かったのに、とうとう書いてしまいました。 いつかエレカシについてある程度のことは語りたいと思っていましたが、よせばいいのに何故でしょう、今、やってしまいました。 まあ、興味の無いかたは素通りされることでしょうってことで、自分的にはなかなか熱い内容になりました☆ やっぱり、ほっぺにくっつくカッパのフードを両手で引っ張りながら、視界をさえぎるものなく熱唱するミヤジを見つめた時、なんだかんだ言ったって、自分は何て幸せなんだろう・・・・・と、しみじみ思ってしまったのですよね。 この人の歌、怒り、叫び、愛、心の悲鳴を聴くためだったら、大嫌いな雨に打たれることなんて屁みたいなものです。 わたしにはエレファントカシマシがいる。 東京の空の下、月夜の風もいいけれど、雨の野音も悪くない・・・・・。 生きてて良かった..... 1.生命賛歌 2.デーデ 3.浮き草 4.風に吹かれて 5.悲しみの果て 6.今宵の月のように 7.新曲 8.お前の夢を見た(ふられた男) 9.孤独な旅人 10.珍奇男 11.真夏の星空は少しブルー 12.道 13.新曲 14.おまえと突っ走る 15.かけだす男 16.ココロに花を 17.うれしけりゃとんでゆけよ 18.四月の風 アンコール1 1.昔の侍 2.極楽大将生活賛歌 3.涙 4.凡人-散歩き- 5.明日に向かって走れ アンコール2 1.月の夜 2.ガストロンジャー 3.武蔵野 4.ファイティングマン 宮本浩次(vo&g) 石森敏行(g) 高緑成治(b) 冨永義之(dr)
キャッツ・シアター 1階5列 13:00開演
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