へる（ぷ）の日記
		へる（ぷ）

		■■■ ■■ ■　朝に消えた。 獰猛なカラスが鳴いて 貧弱な雀が泣いて （朝風　が　朝日の下　この部屋を爽やかに通り抜け） 僕が 無く。 2002年09月30日(月)

		■■■ ■■ ■　そして朝が来た。 死ねない奴を　嘲笑う マンホールの下の男達が 僕の部屋に群がって 僕を　亡き者にした。 そして　いつも通りの　朝が来た。 2002年09月29日(日)

		■■■ ■■ ■　知ってるもの。 明日のパンに　今日のジャムを塗ったら 昨日の　ﾏﾏが　また今日も　激怒した。 ｢あんたって子はどうしてｿﾝﾅﾆｿﾝﾅﾆｿﾝﾅﾆ･･･｣ でも　怒られても叩かれても　私は恐くないの だって パパも ママも おじいちゃんも おばあちゃんも 他の誰かも 未来の私を妄想して 過去の私を嘲笑って 今の私を無視する そんな事ぐらい 知ってるもの。 2002年09月28日(土)

		■■■ ■■ ■　酒の席での自己紹介。 今日が末期であれ この酒が　末期の一杯であれ 激しく思い込んで酒を流し込みながら 二日酔いの明日を生きる そんな　哀れな奴です。 2002年09月27日(金)

		■■■ ■■ ■　恐いです。 恐いです えぇ 恐いです 明日朝食を食べられるでしょうか？ 白いご飯に濃い目の味噌汁に納豆にトマトジュース 朝のニュースに朝の連ドラ 欠かさず読む　新聞の4こま 嗚呼 犬に餌をやらなくては 嗚呼 仏壇に線香を上げなくては めんどくさい　激しくめんどくさい朝が 明日明後日明々後日 来るか来ないか　平凡が　来るか来ないか 嗚呼　真に恐ろしい悩みです　 恐いです えぇ 非常に 非常に 非常に 非常に 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 　・ 恐いです 2002年09月05日(木)

		■■■ ■■ ■　素晴らしきかな人生Ⅱ 何故貴女が死ねて　私が死ねないのか 手違いなのか 不条理なのか 運命なのか 夢なのか 夢なのね 夢の中 移ろい　 寄る辺無い場所 夢の中　あぁ　夢の中 夢の中でさめざめと愛を謳い 夢の外で生き生きと哀を謳う 素晴らしい　素晴らしい これほどまでに　｢生きる｣ことが 素晴らしいとは　知らなかったよ 左手から深紅の流れが途絶えるまで 僕は　この素晴らしい人生を振り返ろう あぁ　なんて　素晴らしい人生だ!! あぁ　なんて　あぁ　なんて　あぁ　なんて…　（*ﾌｪｰﾄﾞｱｳﾄ） 2002年09月04日(水)

		■■■ ■■ ■　未来遺書Ⅱ 　 ミンナヘ 大人ノ世界ノ恐怖ニ負ケテ　大人シクシテイタラ 余計　誰ニモ　ボクハ　ミエナクナッテシマッタ 透明ナ存在ニ憧レテミタモノノ ドウシテモ　最後ニボクノ色ダケ　残ッテシマウ ダラカ　ボクハ　楽ニナルタメニ死ヌンダ コノ世界ハ生キ地獄ダ パパ　ママ　先立ツワガ子ヲオ許シクダサイ 　　　　　　　　　　　　　　ボクヨリ 2002年09月03日(火)

		■■■ ■■ ■　素晴らしきかな人生Ⅰ マルメンがきれました。 買い物に行こうと思います。 一人で服を着れました。 檻の外は3ヶ月ぶり。 路上で中毒者がキレてました。 (ｵﾏｴｶﾞｲﾅｹﾚﾊﾞｵﾏｴｶﾞｲﾅｹﾚﾊﾞｵﾏｴｶﾞｲﾅｹﾚﾊﾞ）訳が判りません。 牛刀で僕の静脈は斬れました。 灼熱の痛みって表現は違います。普通に痛いです。 皮一枚の首を抑えながら走って逃げ切れました。 夜から夜へ 走って走って 逃げ切ったと思ったら ダンボールハウスの乞食の前で 僕は　事切れてました。 あぁ。なんて素敵な人生でしょう。 2002年09月02日(月)

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