TRPG回顧録 DiaryINDEX|past|will
別に僕は大して気にしていないのですがこう書くとある人が忘れてても思い出してくれますので大きく書いてみました。 お昼の回見に行こうとしたのですがあっという間に売り切れてました。 吹替え、字幕2本づつやっているのにですよ。 ま、それはさておきまして今日はあいた時間にセッションをしてきました。 MARSという去年出たゲームです。 今日はプレイした感想を書いて行こうかなと思います。 まず、このゲーム、ネットでは比較的評判は良い様に感じました。 なのである程度の期待はしてゲームに望みました。 ゲームの概要もマスター氏に聞いて趣旨としては面白いなと思いましたし、渡されたキングダムシートをみて自分も買おうかな? とすら思いました。 ゲームの概要 国の主要人物としてテーブルを囲み、合戦(大規模、集団戦闘)をして一騎打ちもできるゲーム。 ちょっとルールブックをみせて貰ったのですが冒頭でも三国志テイストのTRPGと書かれていた気がします。 簡単なゲームの感想 1.パーツとしては(部分的には)面白い要素があるゲーム。 2.全体としてはコンポーネントが悪くてシステム的に重たい印象の強いゲーム。 EX)レイアウトが悪いので何が何処にあるのかが判りにくい。 例えばチャート集のシートがリバーシブルの印刷になっていて大量にある。 いざ必要なデータを探すときになって何処にあるのかがわからなくなりやすい。 EX)結構こっている割には描写が偏っているところがあるらしく必要な部分もいくつか欠落している(らしい)。 3.ただ、印象としては重いがプレイした感触としてはそんなに重たくないシステムのゲーム。 4.技能等に散見されるのネーミングセンスの悪さ EX)呂布モード これは弱い呂布と強い呂布をまとめている印象がある(ただライトファンタジーとしては問題ないだろうとのこと)のと、半端に中華テイストを加えようとしている。(あと同人ゲームの臭いがするセンスですね。) EX)あと技能の種別を等級ごとにまとめようとして 兵法1、兵法2とか書いてある点ですね。 これはルールブック持っている人にはわかるけどいきなり当日初見で遊ぶプレイヤーには優しくない書き方だなと思いました。 EX)クラス等の横文字読みをフクリュウというような感じで上記に書いた半端に中華テイストを加えようとしている。 5.トランプは2組必要 一応ルールブックには1組で良いように書いていたらしいのですが、 手札用、ランダムカード用に1組づつはあった方が良いように感じました。 6.数字の管理 例えば国力を現す数値はスタート時はほとんど1桁スタートなのにイベントが発生した際1%単位での増減が発生する。 いっそ小数点を管理するくらいなら最低3桁スタートの統一単位にしてしまった方がいいのではないかと思いました。 それとあまりそう言ったゲームに詳しくない俺でも人口に対しての兵役人数がおかしいなと思いました。 今日の作成例ですと総人口2000人に対して軍人は700人もいます。 つまり総人口の30%以上が軍人というわけですね。 ヘタをすると作成時総人口よりも兵役人数の方が多い国というのも発生する可能性があるわけですね。 これはルールブックもっていないのでその場合どう言った対処がなされるのかはしりませんが、これは非常に変だなと思いました。 あとは国産ゲームのほぼ全体にいえることなのですがちゃんとテストプレイしているのかなと思いました。 テストプレイをしていてもちゃんとそれが意味をなしているのかと思いました。 デザイナーしか出来ないゲームってゲームとしての意味を持っていない様に思います。 このゲームをデザイナー以外の人にマスターしてもらい(できれば近隣縁者を避けて全然知らない人にマスターしてもらってマスターできるのかとか)それでちゃんと動くのかを(ディベロップ作業ですね)調べていない気がします。 以上が大体の感想(とプレイ後に出てた指摘)ですね。 居合わせた方たちからのお話をまとめると 1.D&Dクラシックのコンパニオンルールのサプリメントとしてはソコソコ使える。(その逆はないだろうが。) ただそれならAD&Dのバースライトというキャンペーンセッティング使った方がすっきりしている。(ちなみにバースライトとは領地運営を中心としてゲームが楽しめるAD&Dのオフィシャルキャンペーンワールド。ちなみに某順位置のゲームアル○ャー○はこのキャンペーンワールドの粗悪な模造品だそうです。) 2.設定の描写が薄い。(ただこれはストーリー的部分はルール化できないからと仰ってました。) EX)例えばD&Dで言うと単に40HDモンスターが現れましたという記述のイベントがあったらプレイヤーやマスターはレッドドラゴン2匹くらい? とか言う風に想像する作業が必要になってくるみたいです。 3.それと作者は作るだけ作って満足しているだけだろうと仰ってました。 だからチャートのレイアウトが良くないんだろうと。 私もそれに関しては同感でした。(特にネーミングセンスの悪さとか。) あと、 4.D&Dのコンパニオンまでをそれなりに遊んだことのある人には珍しくも無いただそれだけのゲームだがそれを知らない人には新鮮なゲームだろう。 とのこと。 俺はコンパニオンを未だに使いこなせていないので比較的新鮮なゲームであると感じました。 5.国のライフパスがあって(有った方が)も良い。 いきなり国が出来る理由が無い。 あと上記にもあった描写の点で国同士の関係を作るときの関係の書き方が舌足らず。 6.いいゲームだとは感じるが全体的に舌足らずな部分が散見されるので惜しまれるゲーム 7.決してクソゲーじゃない。ただ今のままだったら、 EX)300売れて遊ばれたとしたら、300のMARSがあることになるんだろうなという感じのゲーム。 これは商業作品としてどうなのか? ということでした。 自分の総合的な判断としては非常に惜しいところまできているゲームという感じです。 マスター氏の言葉を借りるなら面白いはずのゲームって感じですね。 あと読み手に依存度の高いゲームだなと思いました。 (これは他の国産ゲームにも多い傾向だなとは思います。) もしデラックス版が出てコンポーネントやネーミングセンスの修正があればぜひとも欲しい逸品です。 ただ現状では誰かが持っているのがわかればそれで事足りる同人臭のするゲームというのが率直な感想です。 あとすいません、補足でもないのですが、 これは本職の方面のお師匠さんが言っていたことなのですが何でもかんでも横文字を多用するのは頭の悪い作家の証拠だと仰っておりました。 俺もそのお話に関しては非常に同感です。 ですので次回もし改訂版が作成されることがあるのなら全面的に横文字を廃止していただきたいなと思いました。 確かに購買層の日本語を読みこなす質が低下しているということは最近(いや、大分昔から)言われてきたことですが、ライターまで買う側に合わせて日本語のクォリティを下げる必要はないなと思います。 正確な日本語表現にしたからといって文章が重くなることは無いと思います。 要は書き方だと思いますから。 なのでなるべく正確な日本語表現を心がけていただけると嬉しいなと思いました。 折角の面白いゲームを作られるデザイナーさんですし、全部ではありませんがルールブックを拝見させていただいてそれだけの文章力を持ち合わせているデザイナーあるとも思えましたので出来たらやっていただきたいなと思いました。 それでデラックス(OR改訂版)発売したら3箱は買いたいと思えるくらい良質なゲームになるのになと思いました。
今回は昨年11月にも実施いたしましたTRPGに役立ちそうな推薦小説をご案内しようかと思います。 今回のお勧めは池澤夏樹氏の短編より スティルライフ これは同名の文庫が中央公論社の中公文庫より出ております。 これは現代人が冒険者になっていく気持ちの移り変わりを内容から見ていくことが出来る作品で TRPGをやるにあたりプレイヤーレベルでの冒険に出る気持ちが共感できる作品で、 現代人が冒険(TRPGやる)に出るって”きっとこうなんだ”って思える内容の一編です。 作者の池澤夏樹氏も読みやすく、嫌味の無い文章を書けるすばらしい作家であると思いますので読んでいない方は是非目を通されることを薦めます。 続いては浅田次郎氏の短編集 鉄道員(ぽっぽや)です。 この本のもまだ全部読んでいないのですがお薦めは表題作の鉄道員(ぽっぽや)とラブレターです。 これらは有名な作品ですしご存知の方もいらっしゃるでしょう。 鉄道員(ぽっぽや)は映画になりましたしラブレターは去年テレビのドラマにもなりました。(余談ですが私はどっちも映像作品は見ていません。) どちらも私としては心理描写や話の切なさが非常に好きで思わず読んでいて涙が込み上げて来そうな作品です。 現段階ではあまり多くは語りませんが是非読んでみてください。 ロールプレイに必要な引き出しになること請け合いです。 後は色んな物を浅く広く読むという点では講談社より発売されている 戦後短編小説再発見シリーズ もお勧めです。 1冊約11篇ほど短編が納められ居て作家さんも1編ずつ違いますから1冊で色んな作風の短編が読めます。 ただ、内容によって読み手の好みが分かれるものももちろんありますのでそう言った自分の好みの傾向を知ることができるかも知れません。 自分の好みを知るのも一つのいい経験だと考えられるならお勧めです。 それでは!!
今日は1月も最後と言うこともありまして更新をして行きたいと思います。 とりあえずですね。 毒を吐きたいなと思ったのですがね、 D&Dの3Eをやってる時に居った自称1ST時代からの経験者どもについてなのですがね。 どうも胡散臭いと申しますか。 僕が普段遊んでいる1STから2NDへ移行してプレイしていて 「おっと。1STっぽいロール(演技の方ね)しちまったい。(汗)」 とかたまに言ってる方から聞いた1ST時代にあった、 ガチなロールプレイの縛りについて聞いている話と、 彼らがかなりズレているのですね。 例えて言うなら古賀議員のアメリカ大学卒業くらい。 僕は1STのルールブックはやはり年齢的な限界もあって手に入れることは不可能なのですが、 (WoCのサイトからDL出来ますがクレカ持ってないので私は不可能) 聞くところによりますとクラスロールプレイの縛りがキツくて、 クラスの規範から少しでも逸脱すると即座にクラス能力を剥奪されるから徹底的なロールプレイをしなければならなかったとか。 1STにあったキャバリアーというクラスがあったそうなのですが戦闘が始まったら 真っ先に一番強そうな敵目掛けて突撃をかけないといけなかったとか。 まだ他にもあった気がしますが大分前の話なので (多分聞いたのは2002年の11月くらい) 詳しくは覚えてないのですが、 そういった強力な縛りがあるから全クラスの中で唯一ネガティブHPという概念があったクラスで ( 現3Eでもあります−10HPまで死なないってアレ。 実はファースト時代はキャバリアーにしかなかったそうな。) 他にも加齢のによる エイジング ( 3EのPHB93ページの表6-5年齢効果ね。) によってしか変化しないはずの能力値がレベルごとに特定の能力値に対してダイスを振り (振ると仰っていたダイスの種類は完全に忘れました。D100だったかもしれないし2D20だったかもしれない。ホントに忘れた。(汗)) その結果が加算して100になるたびに能力値が1点上昇して行ったとか。 強烈なロールプレイの縛りがある代わりにそれと同等の強力な恩恵が受けられると言う話を聞いていたのです。 それで、そういったゲームをしていてそう言ったロールプレイの楽しみ方を知っていて、その上でゲームの基本フォーマットを押さえた上で自分独自の演技プランを組み立てている先人らとゲームしていたもので、 そういった自称1ST時代からの経験者達と先人らのプレイを比べると非常にだらしがないなと思うわけです。 先日見て、居たプレイヤーの取った行動は、例によりゲーム前の雑談に於いて 「自分は(AD)1STの後はいきなり3Eなんですよね〜、あ〜はっははは・・・・・・」 とか仰っていた割りにはAlignment(属性) はChaotic (混沌) Good (善) のハーフオークのバーバリアン。 ま、別にここまでは問題ないのですが、プレイ中に彼の取った行動に問題がありまして、 捉えた敵NPCのハーフオークを捕らえて縛り上げた後ですがその場を後にする際に 「このハーフオークの頚動脈にそっとダガーで傷を付けて後で出血死させる。」 と宣言したのです。 彼は全員がその場を後にし一人殿に残るとの名目でその場に残りそうやって出てきたのです。 まずここで問題になる行動とは何処になるでしょうか?? 答えはAlignment(属性) のロールプレイですね。 3EのPHB、88ページ辺りからの善と悪についてのくだりから読み進めて行って欲しいのですが、 ここでの彼の行動は楽しみのために生命を奪う、悪に該当する行動にあたります。 罪無きという単語が抜けているから敵NPCのハーフオークには関係ない? 違います! 88ページ左の下から右の上段部分にかけて、 善とは生命を尊ぶこと、知性ある存在の尊厳を重んじることを意味する。 また、 悪とは他者を傷つけ押さえつけ殺すことを意味する。 と、書いています。 例え敵のNPCと言えどその世界に存在する生命という点ではゲーム内に於いてもその生命の重さに変わりは無いと私は思うのです。 という訳で彼の行動はルールブックに於ける悪の行動にあたるわけなのですね。 ま、私もその場に居たのですがそこまでの余力がその時無かったので止められなかった責任もありますが。 折角すばらしいルールブックがあるのにろくに使いこなせていないのではルールブックがかわいそうだなと思いました。 数字上のルールを追うのもいいでしょうがD&DではAlignment(属性) も立派なルールだということをお忘れなく。
テロ牧師
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