キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2011年03月20日(日) 地震とその後と、またその後の長い日記。

大きな地震があったその日

私はたまたま安全地に居たこともあり
揺れを感じることなく過ごした。

多くの方々が亡くなった。
亡くなった方々の数よりももっと何十倍も、
悲しむ人が多くいるってこと。
頑張ってる人がいるってこと。
数か月、数年後も忘れずに居たい。

TVではもう通常のバラエティーが放送されていて
電車も普段と変わらず動いて、計画停電もなくなってきた。
そうやって普通の生活に戻った時も
苦しんでいる人がいるのを忘れてはいけない。


「心よりお見舞い申し上げます」
なんて台詞はありふれているから、
上っ面の言葉だけよりも、私にできることを
一つ一つ、確実に行動しなければと思います。

エンピツ作者さんの中でも、被災地の方がいらっしゃって
とてもとても心配でした。
無事であったことを確認できて
とても安心しました。


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地震があったその日、王子はもちろん日本には居なくて
こっちの状況なんて分かってくれなかった。

「部屋がすごいことになってたよー。余震も続いてるし怖いよ。。」
と言うと、
「オレの日本のオフィス(40階?)もキャビネとか倒れて大変だったらしい。」
と言われて、心が折れた。
そんなこと言われたくないし聞きたくもなかった。
不安な気持ちを分かってくれようとしない。


『心配だよ。』とか『もうすぐ(日本に)帰るから待っててね。』
とかメールは来たけど、ただ適当に言っているように聞こえた。
いつでもそう。
王子の言葉には「こころ」がこもっていないのだ。
定型文をもってきて切り貼りしたようなメール。
私の心のフィルターを通すからそう思ってしまうのかもしれないけれど
そのフィルターをつけたのは、誰?



Jから『はる?』と安否確認のメールがきた。
Jからメールがきたのは、どれくらいぶりだろう。
半年くらいかもしれない。

本当に、心から心配してるのが分かるメールだった。
どうして私はJの言葉の方を信じるのだろう。

「ちっぽけな私なんかのことを心配してくれてありがとう」というと
「はるくらいしか、心配できる人いないから。」と返ってきた。
ありがとう。


私はどうして、ちゃんと王子のことを信じてあげられないのだろう。




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金曜日にサト(たまに登場する同期の男の子)と会ってきた。


地震の影響もあって、仕事も電車もバタバタしてたから、
「延期しようかー」なんて話もしてたけど
「えー、渡したいものあったんだけど。。」と言われ
サトも多忙の身だし、金曜日しかないということで会ってきた。


サトのスーツ姿を久しぶりに見た。
オフで遊ぶようになってから、私服ばかりを見ていた。


うちのオフィスは金曜日はカジュアルデーで私服OKだから
サトはきっと私服で来るだろうなと思っていた。
だから新宿で待ち合わせをして会った時
「あれ?今日金曜日なのにスーツなんだね。珍しい。」というと
「うん。なんか気分的に。」と言った。


サトと2人で飲むときはいつも9割くらいサトが話をしていて
私はそれをずっと聞いている。
でも私はそれがすごく楽で楽しい。
仕事のこととか、上司の愚痴とか、スポーツのこととか。



彼には2年くらい付き合っている彼女が居て
私には、2人は憧れの恋人のように思う。
サトは彼女の気に入らないところや愚痴をたくさん言ってたけど
私に言わせたら、サトには今の彼女しかありえないんじゃないかな。
(サトのうちはちょっとお金持ちで、彼女は相当のお嬢様らしい。
だから合ってるっていう意味も含んでいる。
私はかなり普通の一般市民だしね。)


だから私はサトと彼女が羨ましい。
代わりの人が居ないってことが。



サトは、冗談なのか本気なのかよく分かんないけど
私のことを好きだとも言うし、大嫌いだとも言う。
「オレ都築さんのこと大嫌いだもん。」と言っておきながら
「はるのこと好きだよー。」とか「はるはいいね♪いい子だし。」とも言う。


飲んでる途中で、「はいっ、これ!あげる。」と茶色い小さな箱を渡された。
チョコレートだった。

「えーなんでー??」と言うと、
「こないだホワイトデーだったでしょ。だから。」
って。私、バレンタインにあげてないよ。
「チョコレート大好きだからめっちゃ嬉しい!」と言うと
「うん知ってる。笑 こないだ会った時言ってたじゃん。」
そうだっけ。。汗


ホワイトデーに男の子からチョコもらったのなんて初めてだよ。
純粋に嬉しかった。


サトが前にパリに行った時にとても美味しいと思ったチョコだそうで。
「GODIVAより絶対美味しいから。」と言っていた。



あとで調べたら、私には似合わないような
とても高級なチョコレートだった。
東京には3店舗しかお店がなかった。
そこまで買いに行ってくれたんだね。


本当に美味しいチョコレートだった。

サト、ありがとう。


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