キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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Aさんのこととか Jのこととか 仕事のこととか 昔の苦手な上司のこととか 上手くやっていけない同期のコのこととか
あまりにも思い詰めて凹んでいたら 仕事帰りにとうとう急性胃腸炎になって動けなくなった。
高熱が続いて、病院に行く力もなくて ベットからやっとのことで動けるようになってから タクシーを呼んで救急に駆け込んだ。
病院のベットで横になった途端、涙が流れてきた。 3時間ほど点滴をしてもらって解放された。
先生に『誰か呼びましょうか?ご家族の方いますか?』 と言われたので、唯一近くに住んでいる姉を呼ぼうと思ったけれど 「…いえ…一人で帰れます…」と力なく言って一人またタクシーで帰った。
病院から部屋までは歩けば15分くらいで着く距離だったけれど 歩く力さえなかった。
あまりにもつらくて。 ひとりでなんていきていけない、とおもった。
こんな風に辛い時、 私のことを一番に心配して駆け付けてくれるような そんな存在の人が、私には近くに居ない。
こんなに心が弱いなんて笑っちゃうよ。 もう子どもじゃないんだからね、こんなに弱くちゃいけないよ。
この弱さごと守ってくれる人なんて現れるんだろうか。
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