こしおれ文々(吉田ぶんしょう)
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2001年11月17日(土) |
チューリップ⑥ 今日吉田は、嫌なことがありました |
先日青森県の特殊法人で、 14億円もの横領が発覚した。
しかも発覚したのは他の機関からの通達であり、 横領された当の機関は全く気付かなかったらしい。
その機関でも、定期的な監査はあったらしいが、 細かいところまでは行われず、 全て犯人である担当職員に任せっ切りだった様である。
住民の怒りの矛先は、犯人より このずさんな管理体制に向けるべきかもしれない。
この事件が起きたことより、 小泉首相の政策目標の1つである、 【特殊法人の見直し】は、 早急に行われる必要性を増したことになるだろう。
【特殊法人の見直し】とは、 現在の特殊法人を民営化したり、 閉鎖することにより、 必要ない予算を削除し、 そのぶん必要な機関へまわすことで、 税金の効率化を目指すものである。
今日の国会においても、 住宅金融公庫の存続が協議された。
一見すれば正しい政策のように見えるが、 果たしてそうだろうか?
特殊法人を閉鎖すると言うことは そこで働く職員は仕事を失うことになる。
民営化にしても、 リストラによって、大規模な解雇が行われるだろう。
現在失業率は、過去最大の5%。 ここで特殊法人の見直しが行われれば、、 6~7%ではすまなくなるだろう。
マクロ的に見て日本に良いことが、 ミクロ的に良いとは限らない。
日本にとって正しい政策が、 国民一人一人にとって正しいとは限らない。
結局のところ、 私達国民ができることは、 国に頼らず、自分で自分を守ることである。
そしてそのことを一番理解していたのが、 あの14億円横領した犯人だったのかもしれない。
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