Opportunity knocks
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2007年09月06日(木) 音楽と文学

友達に、こんな本があったよと教えてもらった。

「『村上春樹』を聴く」 小西慶太 阪急コミュニケーション

さっそく図書館でかりてきてななめ読み。
年代別に村上さんの小説が並んでいて、その中に出てくる音楽がひとつひとつ丁寧に解説されている。
ラ・ボエームの「我が名はミミ」(海辺のカフカ)とかモーツァルトの歌曲「すみれ」(スプートニク)とかデューク・エリントンのスタークロスト・ラヴァーズ(国境の南)とか、小説の中で特別な意味のあるそれらの音楽のことがいろいろ書かれてあって、今更ながらふーんと頷いてしまった。あらためて村上さんの文学は音楽の本質的なものと、ごく自然に、深く結びついているんだなあと。

付属でCDが1枚ついていて、カリフォルニア・ガールズ、泥棒かささぎ序曲、Norwegian Woodなどなど12曲が、オリジナルのギターソロの演奏で収録されていた。とても優しくて静かで懐かしくて切なくなるような音楽。
聴いていて、ワタナベの下宿でレイコさんが(直子のお葬式として)ギターをひく場面を思い出した。良いなあ、こういうの。当分こればっかり聴きそうな感じ。


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