遠浅大陸棚の向こうで誰かが手招きしている見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている傍らには、けだものがいて、何か囁いている規則正しい波の音が回転する灯と溶け合っていく灯が波の引き際のみを照らし海は夜の中どこまでも引いていく手招きは、罪の証だ大陸棚の先、海溝の奥のたくさんの死骸のことを考える私はひとりだどこまでもひとりだ