かぜ・こえ・かくれな風が私の輪郭をなぞる私は風によって顕れるその刹那私は世界だ世界が終わるとも声は続く風の意志は続く世界は風によって名付けられ名は風に隠されている声は名に隠されている風の揺らぎで私も揺らぐが私の名は揺らがない名は風だけが知っている名は風に隠されている現象は輪郭に過ぎない内実は輪郭の中にない私は世界だ世界の声はとてもかすかだ