恋愛日記



 花。






どうすればこの花を咲かせられるのか。

乾燥させて形に残したいわけじゃない。
造花で良い筈はない。

この蕾が開いてくれさえすれば良い。

後に萎れるのが運命ならば、
其れも受け入れよう。

どうか、咲いて。




* * * * * *




好きだって、言ったのは何回か分からない。
改まって伝えたのは1回。
ユーヴェのユニを来ているのが好きだとか、
あのプレーが好きだとか、
そういうのは何度もあるけど。

電話をしたのは2回。
どういう反応をしたらいいのか分からないって感じの
困惑した笑い方が
申し訳なかったり、嬉しかったり。

メールは毎日。
1通で終わる時もあるし、4時間位続く時もある。
その人のお陰で、あたしの就寝時間も早くなった。
大分、文が長くなったよ!

話せる機会は滅多に無いかも。
あっちから話し掛けてくれることは無くて、
メールも、いつもあたしから。
彼を良く知る男友達からも「難しい奴好きになったな」とか言われる。
ホントに、そうだと思う(苦笑)
カラオケ行かないし、好きなアーティストもいないし。
映画も友人に連れてかれるくらいで。
サッカー取ったら共通点なんて無いけど、
好きなんだなぁ~…。

「ユーヴェのユニ最近着てないね~?見たいよ~!」
って言った次の日、ホントに着てきてくれるなんて思わなかった。
誕生日に手作りのお菓子あげた後のメールが嬉しかった。
彼のシュートの後のあたしの歓声は、他の人に対するものとは違うらしい。
…マジすか。

些細なことが凄く幸せなのに、
Kから出る言葉が酷く辛い。
その子の名前で、呼ばないでよ。彼を。
辛い。辛い辛い。
一気にテンションが落ちる。
其の変化に気付いて、友達は慰めてくれる。
醜いなあ、あたし。
どんどん澱が溜まっていく。
いい子だしな、その子。
「あんま可愛くないじゃん」
ってさあ、彼は性格重視だよってアドバイスくれた後に言うのは、
慰めになってないよ。

その子は、
あたしの知らない彼を見て、好きになって。
あたしは、
その子が知らない彼を見て、好きになって。
うらやましいけど、
まぁ、引く気はないしね。

とりあえず
あたしの『好き』を総動員させて振り向いてもらおう。
イイ女になろう。


2003年12月16日(火)
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