2010年05月12日(水) |
■いかに加えるかではなく、いかに抜くか… |
「入り口ではなく出口から発想」 「前からではなく後ろから物事をみる発想」 とてもいいましょうか。 あふれるもの、漏れるもの、捨てるもの、 出て行くもの、失われるもの、そうしたものに 着目することから、いい発明が生まれるのです。(略)
いかに加えるかではなく、いかに抜くか… 換言すれば、「足りない」のではなく、 「よけいなものが多くないか」と考えること。 それが抜く技術の要諦です。 繰り返しになりますが、そうした着想から、 いろいろな発見が生まれてきます。
出典元 「「抜く」技術」 おすすめ度 5 著者名 上原春男
例えば、こんな事例が書かれています。 「たとえば資料整理もストックするばかりで、不要なものを 捨てないと、結局、必要なものを探し出せなくなってしまうし、 人間の場合も同じで、はけぐちがないとストレスが内部に たまって、さまざまな症状を引き起こします。 入り口の「押す力」の増大ばかりに注目がいきがちですが、 出口の「引く技術」のほうが、もっと重視されて しかるべき大切なことなのです」
この本は、何度読み返してみても、学ぶことが多い本で、 押すだけでなく、力を入れるだけでなく「抜く」 足すだけでなく「引く」、「足りない」のではなく、 逆に「多すぎる」のではないかと考えてみることが大切で、 それによって新たな発見や道が開けると教えてくれます。
仕事でも、ことばでも、料理でも… ついついなんでもかんでも「やりすぎ」たり、 あれもこれもと「足しすぎ」たりすることがあって、 かえってそれによって、わかりづらくなったり、 誤解されたり、変になったりすることがあるものです。 そんなときには、「抜く」「引く」などの考え方を してみるといいのだと思います。
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「「無理なんじゃないのぉ〜」と言われたけどチャレンジ」
今年は、これにチャレンジ。 きっと大丈夫だと思うんだな。
2010年05月11日(火) |
■自分の欲望、不満にはきりがない |
人間の欲望には果てがありません。 給料が20万円の人は「せめて25万円あれば…」と思いますが、 現実に25万円の給料が得られるようになれば、今度は、 「30万円くらいはほしい」となってしまいます。 病気で入院したときは、「健康が一番だ」と思いますが、 病気が治って元気になり、日常生活に慣れたころには、 またささいなことに不満が募ります。(略)
欲望から要求が生まれ、要求から不満が生まれます。 欲望に果てがない以上、不満にもかぎりがありません。 現在に不満を抱いている人は、結局、どのような人生を 送ろうとも一生不満を抱くことになるでしょう。 時間とともに不満の種類が変わるというだけのことです。 根本的に不満を解消する方法は、 「欲望を抑えること」しかないのです。
と言っても、適度な欲望は、 向上心には欠かせないもので、悪いことではありません。 まったく欲がないのは、「無気力」と同じです。 大きすぎず、小さすぎず、適度な欲望を持つということが、 心豊かに暮らすための秘訣です。
出典元 「こころのおそうじ」 おすすめ度 5 著者名 たかた まさひろ
欲望や不満は、きりがないなぁ…と 自分を見ているとつくづくそう思う。 「これができたらきっと満足する」 「これをしてもらったら、幸せ」 「これがあったら、何もいらない」 などなどと、最初は思っているけれど、それが達成されると、 今度はそれが基準となり、当たり前となり、 次の欲望、欲求がつぎつぎ生まれてきて、それが叶わないと 「なんで叶わないのか」と、不満のもとになる。 やはり…「これで十分、ありがたい」と 足る(たる)を知らないとダメだなぁ…と思う。
大きすぎず、小さすぎず、適度な欲望を持つ、 そして、自分の不満を上手におさえ、コントロールしていく、 それが理想だけれど、なかなかこれがむずかしい。 人間、なかなか適度ができないもので、どうしても、 どちらかに極端に振れて、不満となり、苦しみにもなる。
だから、せめて、知っておこう。 自分の欲望、不満にはきりがないことを。 あれが手に入れば、今度はこれがほしくなることを。 そして、その欲望、不満と上手につきあっていくコツを、 自分なりに身につけていくことが、心豊かに暮らす秘訣だと。
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「山の春は、絵画のように美しいね〜」
本当に、美しい里山の春でした。 山菜は採れなかったけど。
2010年05月10日(月) |
■人の心を傷つけるのも人間なら、救ってくれるのもまた人間 |
人の心を傷つけるのも人間なら、 救ってくれるのもまた人間です。 世の中には、冷たい人もいますが、 温かい心を持った人もたくさんいます。
冷たい人に傷つけられたからといって、 全ての人に心を閉ざしてしまっては、優しい人と、 出合うチャンスも失ってしまうことになります。
世の中で、他人と関わり合いながら生きていこうと思えば、 批判されるということは避けられないでしょう。 逃げるばかりでなく、それに対処していく 知恵をつけなければなりません。
出典元 「こころのおそうじ」 おすすめ度 5 著者名 たかた まさひろ
世の中いろんな人が確かにいる、そして、 私の感覚では…、恵まれているせいかもしれないが、 冷たい人より、温かい人の方が圧倒的に多いように思う。
辛いときに、つきあって寄り添ってくれる人、 いつも温かいことばをかけてくれる人、 失敗したときに、カバーしてくれる人、 そんな人たちの方が多く、ありがたいと思っている。
もちろん、イヤな人、不愉快な人、イジワルな人、 どんな人かわからない妙な人もいるけれど、 そのような人たちとも、 「絶対にイヤ」と心を閉ざして拒否するのではなく、 うまく距離をとりながらつきあうことにしている。 そうしている中で、誤解もとけたり、偏見もとけたり、 人となりがわかってきたりするので、拒否だけはしまいと思う。
ただ、実害を与える人もいるので、そういう人の側には、 できるだけ近づかないようにしている。 こんなことも、人間関係を保つひとつの知恵だと思う。
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「遅き春の街…美しいね〜」
山菜は、今年は採れませんでしたが、そのかわりに美しい春を 見ることができました。
《お知らせ》★「今日のことば」4月の人気ベスト5をUPしました。 最高は17ポイントでした。どのことばだったか、 チェックしてみてくださいね。ご協力ありがとうございました。 「4月の人気ベスト5」
2010年05月07日(金) |
■目の前にある不自由さえも自分で選んでいけるのが、自由 |
《お知らせ》★「今日のことば」4月の人気ベスト5をUPしました。 最高は17ポイントでした。どのことばだったか、 チェックしてみてくださいね。ご協力ありがとうございました。 「4月の人気ベスト5」
まったく制限のない、自分の思うがままの世界を 自由だと思い込んでいることこそが、不自由。 目の前にある不自由さえも自分で選んでいけるのが、自由。
だいたい制限というものは、 外からきているものだと思っているみたいだけれど、 制限というのは、いつも、その人の内側にある。 自分が自分に与えている制限を知っている状態、 そして、それをもう一度、自分で選び直している状態を、 自由っていうんだ。
出典元 「今日が新しくなる小さな辞典」 おすすめ度 4 著者名 伊藤 守
この本には、もう一度、自分で選び直していく自由の こんな身近な事例が書かれています。 「お昼にラーメンしかないと思って、 毎日ラーメンを食べていた人に、メニューを見せる。 そこには、いろいろな食べ物がある。 で、やっぱりラーメンを食べる。 いままでは、ラーメンしかないと思っていたんだけれど、 今は、いろいろある中から、自分でラーメンを選んで食べている。 この自由がたまらなくいいんだ」
以前(若いとき)は、行動の自由に制限があって反発もし、 自由になりたい、などと考えたり悩んだりもしたけれど、 現在では、自分で行動する自由が比較的与えられていて、 それほど、自由について真剣に考えることはなくなった。 しかし…このごろは、心の自由がなくなってきているように思う。
誰かに何かを言われるから、これをしちゃいけない、 回りの空気にあわせなきゃ、恥をかかないためにしなくちゃ、 成功しなきゃ、幸せにならなきゃ、などなど、 自分の意志というより、回りを気にしてだったり、 誰かに何かを言われるのがイヤで…とか、 自分で自分の心に「こうでなければならない」と、 制限やしばりをもうけて、心の自由をなくしているように感じる。
仮にそんな状態にあっても、自分の中でもう一度考えて、 「私がこうしたいから、こうしている、 私は、自分の意志でこれを選んだ、これでいい」 と、言えるようでありたい。 それが、心の自由でもあるように思う。
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「道端の…がんばっているね、いるね〜」
今週はお休みしています。
2010年04月30日(金) |
■脳のためにも、ヒラメくためにも、いいことは? |
読書をしているだけで、 脳はヒラメくということを覚えておいてください。 本を読んでいると突然、「これだ!」と 合点がいくことがあります。(略)
本を読んでいると、予想もしていない言葉にめぐり合い、 その言葉がキーワードとなって、頭の隅に ひっかかっていた別の言葉と結びつき、 まったく別のアイデアとなってヒラメくのです。 このように、自分の力では解決できなかった問題でも、 本を読むことによって解決できることがあるのです。
出典元 「脳が喜ぶ生き方」 おすすめ度 3 著者名 久恒 辰博
ああ〜そうだったのか、こういうことだったのか」 「なるほど、こんな考え方もあるのか」 「そうか、こんなやり方、解決方法もあるのね」 「元気がもらえるな〜、癒されるなぁ〜」 「なんて楽しい世界なんだろう…」などなど、 本を読んでいて、日々、実感しています。 そのことを知っていると、知らないとでは、 考え方、生き方が大きく違ってくるように思います。
もし、「ことば探し」で紹介されたことばが気に入ったら、 ぜひ、その本もぜひ、読んでみてくださいね。 私が書いていることばは、その本のほんのほんの一部ですし、 著者さんの想いはもっと深く、もっともっといいことば、 自分にあったことばが見つかるかもしれませんから。
また、読んでみたいな、と思うような本(タイトル)が ありましたら、ぜひぜひ、手にとって読んでみてくださいね。 なにかが、自分の中に確実に蓄積されていくし、 きっと、人生を豊かにしてくれると思います。
今日は、読書のおすすめでした。 本は、楽しいですよ〜(笑)
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「道端の…がんばっているね、いるね〜」
と、しみじみ思ったものたち。 あちこちにあるね〜
|