便蛇民の裏庭
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友人とドライブにいった。 ぼくのお気に入りの場所へ連れて行ってもらった。
ぼくはそこを風車の場所と呼んでいる。
月明かりが海を照らしていて 全体的になんだかぼんやりと明るかったけれど
やっぱり星空はきれいだった。
時折車が来ては 恋人たちらしき人々が海を眺め 寄り添いながら車へ戻る。 そしてどこかへ消えていく。
そんな中何時間も車を停めて
ただひたすらに星を眺めているぼくは 人工衛星らしき緩やかな流れを目で追ったりしながら
この眺めを共有したいと思う人たちのことを考えていた。
たった今この瞬間 ぼくのことを考えてくれているヒトは どこかにいるのだろうか。
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