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覚え書き - 2003年01月04日(土) 私がこの目と耳と体全身でTHE YELLOW MONKEYの大阪ドームライブを 体感してから、今日でまる二年が経った。 あの夜の事は、私の細胞の一つ一つにしっかりと刻み付けた筈なのだけれど、 その後ライブ中継された東京ドームでの「メカラウロコ8」を何度か繰り返して 見るうちに、次第に大阪の記憶が薄らいで行って仕舞った。 まず思い出すのは「GIRLIE」の終わりから「天国旅行」へ繋がれた吉井和哉のギターの音色と この曲を聴けた悦びで身体中が震えた事、ドームの天井を漣が走るような照明の美しさ。 ああ、良かった。蘇ってきた。私は忘れていない。 一番聴きたくて堪らなかった曲「峠」の始まりの時、どれほど私の胸は高鳴ったか、 スクリーンに映し出されたメンバーの顔を見て、胸が締め付けられそうだった事、 そう、そして『きっと皆の前に戻って来る事を約束します!』ってはっきりと吉井和哉は 口にしたんだ。「峠」が終わってメンバーがはけて行く時、あっさりと去って行く後姿が とても怖かった。アンコールの声が揃わず申し訳ないような気持ちに襲われ始めた時、 後ろの方で歓声が興って、メンバーがすぐ目の前に現れたのだ。 「メロメ」で間近に見る事の出来たメンバー一人一人の表情...。 夢のようなひと時だったけれど、何故か私は嬉しいだけではなくて、目の前の吉井が 消えて仕舞いそうな言い様のない不安感に囚われていた。 「メロメ」を歌い終え、流れ出したオーケストラの音に驚いていると、吉井が後ろを振り返って 紹介して現れたメカラウロコ楽団。「真珠色の革命時代」でエマのギターにシンクロしてみせた 吉井の指の動きと互いに見交わした笑みが忘れられない。 「悲しきASIAN BOY」で真っ白に舞い散った紙吹雪が本当に綺麗だった。 あの夜の事が、もう記憶の底に沈んで仕舞ったか、と怖れていたけれど、 大丈夫。たった2年で色褪せたりはしない。 東京ドームのMCを聞いて、私も誓った『強力な人生を。』には、 今だ歯噛みするような毎日だけど。一年前の文章とちっとも成長していない自分だけど。 でも前を向いて歩こうと決めた。今年に入って、小さな一歩を踏み出したよ。後悔はしない。
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