いぬの日記
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2002年10月16日(水) |
「SWAN―白鳥―」 |
日々の生活が最近やばいので日記に残したくありません。 うわあ。
何とゆーか, 教職の「生活指導」という授業で『社会に不適合な生徒を指導』という内容を見て,高校生のころと今の自分と中身は変わってないのに,今は不適合に近くなっちゃてるのは何故なのかしらと普通に思ってしまいました。 そんなもので何とかなるかどうかはともかく, 指導が必要だとしたらそれはむしろ私です。
そんな訳で,最近読んだ本。(どんな訳だ)
「SWAN―白鳥―」(有吉京子・秋田文庫) 1巻〜8巻(続きはまだ読んでません)
大変面白いです。 昔のバレエ漫画。金字塔らしいです。 バレエの芸術的表現がすごいドラマティックで,読んでてわくわくします。 登場人物の愛憎関係も素晴らしい。 昔の少女漫画って人物関係が入り組んでますよね。楽しいです。 皆さん芸術家で,バレエという目的がまずあるため, 恋愛に関してはとても慎重なのですが, その分思いの深さ・濃さは並じゃありません! もちろん男性陣のキャラクターは全員ある程度理性的で大人で美形で, さすが昔の少女漫画って感じです。素敵です。 主人公が一人で泣いてたり,苦悩して青ざめてたりするときは, 必ず誰か男性が窓や物陰や扉の外からそっと見てるんですな。 何故そのタイミング。凄すぎです。
私は主人公真澄ちゃんが好きになる,正統派ヒーロー飛翔さんはわりとどうでも良かったです。 彼には大変お似合いな優等生ヒロイン「お姉さま」小夜子姫がついてるので, 出来たら彼女と適当に幸せになってほしいです。 小夜子姫はめちゃめちゃ人間できてて美しくて,結構好きです。 きれいなだけじゃなくて,一度地を這うところまで行ったというのもポイント高し。
飛翔さんよりは,真澄ちゃんに惚れてるのに, いかにもな報われなさそうっぷりが素敵な葵さんの方が好きです。
さらに素敵なのはセルゲイエフ先生。 大人で企んでて素敵な人です。
そして今一番私の心を揺さぶるのは, 6巻のラストあたりからやっと登場しだした レオンハルト・フォン・クライスト(西ドイツ出身の日本人とドイツ人のハーフ)。 うああ。格好良い。 うー。好きです。何でだろう。 彼が出てくるとやたらと私のボルテージが上がるのです。 新キャラとしては明らかにひいきされてるので, きっとこの後の巻でも彼はメイン扱いになって行くのだろうという嬉しい予感が。 だって,突然彼がストーリーに絡むと大ゴマなんだもん。 真澄ちゃんが一人青ざめて流す涙や,開花した彼女のバレエをクライストがじっと見つめてるシーンを思わず探して読み返してしまうこと数度。 意味なく真澄ちゃんに絡んで毒舌吐いたりあしらったりしているシーンを以下略。 舞台の上でコンクールにもかかわらず観客にキザったらしくアピール・サービスしまくって『セックス・アピールがたまらない』などと言われているいるシーンを以下略。 常に皮肉っぽい笑みをたたえた顔や,やたらと長いまつげや,髪がありえないくらい真横に流れている変な髪形さえもついつい格好良く見えてきて,少なくない登場シーンを以下略。 観客の前では奇抜なほどサービス精神旺盛で,大胆不敵な天才ダンサー。 名誉や権威を鼻で笑い,バレエを軽視するような発言もしばしばで, 自分に対する賞賛さえ軽く笑って受け流してしまう。 誰に対しても本気を見せない。 だけど,主人公に対するときだけは何故か毒舌で冷笑家。 多分言葉とは裏腹なものをたくさん持っているのじゃないかと期待してるんですが。 バレエに対する熱い思いとか。 あんなに人に訴える踊りをするってことは,やはりバレエを愛してる人なんじゃないかと。 ていうか登場人物全員そうだし。 てことは真澄ちゃんにも・・・。 ものすごいこれからっってところで借りた分が終わってるので,もう夢は膨らむばかりです。 (馬鹿なやつ・・・) だってさー,クライストさんさー, 受賞祝賀パーティーを抜け出して子どもたちと楽しそうに話してた挙句に, 自分の受賞した金メダルを簡単に子どもにあげちゃうんですよ。 そりゃあ素敵な笑顔で! 気にならずにいられますかってんです!ぎゃあ!
やはり長くなってしまいました。 推敲するの面倒なのでアップしちゃいますが,毎度のことながら阿呆な内容だ。 相変わらず日記じゃないけど,まあいいか。
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