雨のち晴れ...scbellen engel
人として - 2002年08月04日(日)


世界に一人しかいない自分。

自分と似たような人は、何人かいるかもしれない。
そんな、この世にたった一人の自分を
どう愛したらいいのだろう?

人は愛する事を幼い頃に教えてもらわないと
大人になって愛する事ができないという。
愛すること。
たくさんの愛に囲まれて
精一杯生きてきた人は
きっと、たくさんの愛を持ち
たくさんの人を愛する事ができるだろう。
私もそんな一人だと思ってた。
でも、どこかで歯車がはずれて
何かが狂い、自分すら愛せない人になってしまった。

人は一人では生きられない。

そう・・・。

だから今の自分もいるんだと思う。
助けてもらい、生きてきたんだと思う。
なのに、今の自分は何かが違う。
欠けている。
愛し方を知らない。
甘え方を知らない。

人として一番 大切なものを
落として歩いて来てしまった気がする。

唯一、甘えられるかもしれない従兄弟にさえも
まだまだ私は全てを見せられない。
私の本当にくだらない電話にも出てくれ
優しく語りかけてくれる。
そして そんな私の身勝手な電話に対し
兄は必ず最後に「ありがとう」という。
なぜ?
なぜ ありがとうなんて言えるんだろう?
仕事で忙しいのを承知の上で時間かまわず
電話してまう私に なぜ「ありがとう」なのだろう?
私は・・・
まだまだ兄のいう ありがとうが理解できない。
そして、そんな兄に全てを見せられないでいる。

苦しい。
寂しい。
痛い。
切ない。

人として・・・
いつになったら、私は自分を愛する事ができるだろう?
いつになったら、他人を愛する事ができるだろう?
たった一人しかいない自分なのに
なぜ、好きなように生きてこられなかったんだろう。




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