Underground


2002年08月21日(水)
逃避

ドアの前で深呼吸し何度もつぶやく。
大丈夫、ちゃんと一人でやってきた。
だからこれからも大丈夫。
なにも心配しなくていい。


そうよ ・・・今日で終わりに。


ドアをノックし引き開ける。
「シゲン、ちょっといい・・・?」
そこに、確かに彼の姿はあった、・・・が見えたのは
その後姿と彼の背中に両手をかける赤い髪の彼女。
彼女は来客に気付き声をかける。

「・・・どうしたのシエラさん」

「・・・ごめんなさい・・・・・・・・・」

半ば硬直したまま、そっとドアを閉め、そして気がつけば走っていた。
井戸にたどりつき、水を飲もうとしたとき気がついた。
自分か泣いていることに。それに気付き笑えてしまった。

なにが大丈夫なんだか・・・。





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とてつもなく現実逃避。シゲジュリ万歳。




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