ドアの前で深呼吸し何度もつぶやく。 大丈夫、ちゃんと一人でやってきた。 だからこれからも大丈夫。 なにも心配しなくていい。
そうよ ・・・今日で終わりに。
ドアをノックし引き開ける。 「シゲン、ちょっといい・・・?」 そこに、確かに彼の姿はあった、・・・が見えたのは その後姿と彼の背中に両手をかける赤い髪の彼女。 彼女は来客に気付き声をかける。
「・・・どうしたのシエラさん」
「・・・ごめんなさい・・・・・・・・・」
半ば硬直したまま、そっとドアを閉め、そして気がつけば走っていた。 井戸にたどりつき、水を飲もうとしたとき気がついた。 自分か泣いていることに。それに気付き笑えてしまった。
なにが大丈夫なんだか・・・。
------------- とてつもなく現実逃避。シゲジュリ万歳。
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