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めくるめく××× - 2004年06月03日(木) 初夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。レイナ女王様@夏枯れ神経内科です。 神経内科の夏枯れとは何か。 それはね…。病気にも四季折々の移ろいがあるってことなのですよ。 大学病院等のちょっと特殊な病院ならいざ知らず、私が勤務するような市中の病院ではいわゆるcommon disease(普段よく出会う『ありふれた病気』)が症例の大多数を占めています。 当病院の神経内科で圧倒的に受診数が多いのは言うところの卒中・脳血管障害な訳です。ところが脳血管障害が多発するのは主に冬季から春先。今の時期はあまり患者さんも入院してこないのです。皮膚科や泌尿器科が初夏になると忙しくなるのとは対照的ですね。 昨日、ひとり患者さんを割り当てて頂きました。少ない中から(笑)。 2日前にめまい発作で救急搬送されてきたおばあちゃんです。 診察の結果、脳や脊髄が原因のめまいではなく、耳の平衡を司る部分の不具合だろう、ということになって、治療方針がたてられつつあるのですが。 それって神経内科なのか?! いや、別に神経内科でだって診ます。診ますとも。 で、でも寧ろ…耳鼻咽喉科の領域な気がする。ビミョーだけど。 って言うか、よくよく調べたら当病院の耳鼻科にも掛かってたよ! ホントに何で神経内科に回って来ちゃったんでしょうか。 …ま、めまい自体はありがちな症状で、それを鑑別診断するための訓練だと思えばそれはそれでとっても有意義とも言えます。 そうだよね。 ガンバっとこうっと。 たとえ回診に行く度延々と嫁の悪口や戦時中の苦労話を聴かされようとも。 ※いや、この患者さんご自身はすごく良い方なんですよ。念のため。 〜そして今日〜 よーし。めまいに関してはちょっと賢くなったぞお。 専門誌の特集とかNEJM(※注)とか読んじゃったりして。 〔注:The New England Journal of Medicine。世界で最も権威ある医学雑誌のひとつ。よく大学病院なんかでも抄読会のネタに使われたりする。そういや学生の頃発表させられたなぁ〕 でも違う病気のことも勉強したいかも。。。 トゥルルルッ、トゥルルルッ、トゥルルル… あ。電話だー。なになに、、部長I先生@外来中から… 『レイナ先生、新しく入院の患者さんがいるから受け持ってくれるかな』 あ、持ちます持ちますー!わーい。 で、どんな患者さんなんでしょうか? 『名前は●●さん、70代の男性なんだけど… まためまいの人なんだ…』 …あぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。 世界が回るぅうううぅぅうぅぅうう。 【問】 →このようなめまいを何と言うか。
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