兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2002年09月11日(水) グラウンド・ゼロ/ヘンな夢見た。

さて9/11日が終わりました。でもアメリカではまだ9/11日だね。
見たかった「その時カメラはビルの中にいた」を見た。見たいと思っている自分がちょっと(悲しんでいる人がいるのに見世物を見るバカって自分のことか)とも思えたけれども、どうしても見たくて見てしまった。
内容はあのビルに飛行機が突っ込んだ所を丁度取ってた兄弟カメラマンの撮影したテープを軸に、その6ヶ月前から時間を追って淡々と作られており、「誰が悪い」とか「アメリカ最高」なんて言う言葉も論議も無かったので、私的には満足した。

私はあの映像をどうやって撮ったのかとか、ビルの中にカメラがあったならどんな風に皆が動いていたのか、凄く気になっていたのです。
見ていて、人が落ちてくる音声に吐きそうになったりもしたけれど、落ちてきた人を撮影に行こうなんて思うようなカメラマンでなくて良かったと思った。これが戦場カメラマンだったとしたら、ためらい無く死体にカメラを向けていたかも(偏見か…)

色々と思う事はある。もし、もし、もし…という言葉でしか言えないんだけれど、もしビルが倒壊しなかったら、もし無線が使えていたら、もしハイジャック犯を機内の人々が止める事が出来ていたら、もし犯人が人が人を殺す事はどんな理由があろうといけないと気づく事が出来ていたら。

戦争から近所の小競り合いまで、人間は争わずにいられない生き物なのかもしれない。けれども人間には考える脳と過去の歴史がある。
人には一人でできない事も多く集まると出来てしまう力もある。
良くも、悪くもなりえる人間。
ここから更に死ぬ人間を増やす事も出来るし、これをきっかけにより高度な精神を持った世界(争いが無く、平和な)を培っていく事も出来るだろう。
人間は獣なのだから無理だと言う人も居るけれど、信じたい。

もし。
あの日ビルの中に、極悪の終身刑の犯罪者だけが詰まっていたとしても、あのテロを計画した人間が詰まっていたとしても、私たちは踏みとどまって考えなければならない。
「本当に悪い人間なのか」
「本当に殺していいのか」
 それは人に言われるのではなく、自分の脳みそを使って考えなければならないこと。そう思う。
今が転機。そう思える。

ただそれが、アメリカのテロを見てからだってのがおかしいと思うけど。
だってテロは他の国でも起きていて、たくさんの人が亡くなってるでしょう。
結局皆、口で何を言おうと、極身近で事が起きない限りは対岸の火事。
私もそう。
こうして日記に書くけれど、私自身が銃を持って立ち上がるわけでも、反戦争のプレートを掲げて路を練り歩くわけでもない。
ただ頭の中身を纏める為にブツブツいってるだけなのである。

でも、ま。とりあえず報復することはあんまりいい事じゃないと思うよ。
アメリカ人ってちょっと怖い。テロで家族を亡くした人には万が一その権利があるかもしれないが、「国家の為に報復するのだ」と言われたらちょっといやだ。
日本人だからそう思うのか。とも思ったが。
確かに日本に飛行機突っ込んで沢山の人が死んだら、私も仕返ししてやりたくなる。でもそれでは永遠に何も終わらなくなる事が分っている。
日本人がその考えだったら、今からでも遅くないから広島長崎の原爆の報復くらいやってもいいだろう。
(アメリカも、報復するなら今までやってきたこと全部マスコミに洗いざらい話してみんなから非難ごうごうされて、がっちり反省して、それからもう一度考えてみるがいい。)
でもやらないし、やりたくない。
人は死んだら仕舞いだが、人の周りにいた人は悲しい。腹立だしい。
(それに日本も対戦中には沢山いろんな人を殺した。わが身を振り返らず人ばかり責めるのもどうかと思う。)

平和というのはどうやったら訪れるのだろうか。
日常に銃があり、日常で時に差別を受けたり、色々他にもあるんだろう人々は勝って敵を自分の下に置かなければ平和はないと思ってるのかしら。
結局利益云々とプライドが掛かってくるのかな。

うーん…段々収集着かなくなってきたね。普段使わない頭つかとこれだから。
もし、もしも…の世界なのよ。なんでも想像して自分だったらこう、とつらつら書き連ねていくしかないの。この考えはこの先変わることもあるだろうし、その時どう思っていたかを思い出すメモでしかない。
エッセイとか意見文は一生書けないな、この分じゃ(苦笑)。
一つの事を考えると、連想ゲームで次に行っちゃうんだもの。

***

では、話題を変えて明るいのにしましょう。
昨日の晩は変な夢を見ました。

蒼太は薄汚れた八百屋の店先に蹲り、一回100円のガチャガチャ(ガチャポン? 今はどう言うのかな)をやっていた。必死で狙っているのは、サザエさん人形である。ボールの大きさは掌に余るくらい。そして入っているのは頭だけがいように大きなサザエさん一家である。
勿論サザエさんはレアもので、しかも先刻から引いても引いても出てくるのは波平ばかり。時々ノリスケやマスオさんも出てきたようだ。
ガチャガチャの透明なケースの中には、カツオやワカメやタラちゃんが微笑んでいる。そう言えばイクラちゃんとかは居なかったな…。
路行く人が、私のことを妙な人と見て歩き去っていく。
しばらく後、蒼太はそれに1000円ほどつぎ込んで諦めた。
そして手元に残った他キャラのプラスチックケースを見て
(バカなことしたな…これで一週間食べていけたのに…)
そう心で呟いた。

その辺で目が覚めた。
どうって事ない夢だったが、良く覚えていたので書いてみました。
ちなみに私は十中八九、寝ると夢を見ています。カラー、音声、感触つき。
大体が映画テイストでカメラワークが凝っていて、第三者の視点で色々見てます。
でも感触つきなのは、時々登場人物と同化しているかららしい。
時々モノクロかセピア。そんなときは古いテレビのように画面が荒れているので大変芸が細かい。
アクション・ホラー・サスペンス・推理など見たときは、映画を一本見たようにお得な気分になるが、さて紙に書き留めておくかと思うと、大体どの人もそうであるようにつじつまの合わないわけの分らぬものが出来上がっていたりする。

いやなシーンは幾度もリプレイしてしまうのはなぜだろう。
先に進みたいのに、まるでもっといたぶられてしまいたいがごとく。

今日の日記は訳分らんですみません〜。
しかし…もう一年が経ったのか…。早い事だね。

では、また明日!


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