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2003年08月15日(金) デュース・ビガロウ 激安ジゴロ!?

毎月15日は「レンタルビデオの日」ということで、
日本未公開作品をじゃんじゃん紹介しよう!という
私のけなげな努力を御存じでしょうか。

冗談はさておき、本日はこちらをどうぞ。

デュース・ビガロウ 激安ジゴロ!?
Deuce Bigalow: Male Gigolo


1999年アメリカ ビデオ あり(ポニーキャニオン)
日本未公開
製作総指揮 アダム・サンドラー/ジャック・ジャラプト
製作
バリー・ベルナルディ(『アニマルマン』など)/シドニー・ゲイニス
監督  マイク・ミッチェル
脚本 ロブ・シュナイダー(兼主演)/ハリス・ゴールドバーグ
撮影 ピーター・ライオンズ・コリスター(『Mr.ディーズ』など)
音楽 テディ・カステルッチ(『Mr.ディーズ』など)


我が贔屓のアダム・サンドラーが絡んでいる映画には
必ずといっていいほど顔を見せている、
くりくり頭でまゆの薄いロブ・シュナイダー主演の、
邦題からして疑いようのないB級コメディーですが、
隠れた名作と表現したい魅力があります。

デュース・ビガロウ(ロブ・シュナイダー)は、
水槽やプールの掃除をして生計を立てている
ちょっとダサめの男です。
ある日、高級ジゴロ・アントワン(オデッド・フェール)の
住む豪邸の水槽の掃除と留守番も頼まれますが、
あろうことか、何千ドルもする水槽を壊してしまいます。
もちろん、こういう仕事を好きこのんでしているような彼に
弁償する金などあるわけもなく、
あ~ど~しよう~と周章狼狽します。

そんなとき、
アントワンあてに“仕事”依頼の電話がかかってきました。
とりあえず、それを引き受けた彼は、
ジゴロ業で金を稼ぐことを思いつきます。
しかもかなりリーズナブルな料金で、
持ち前のサービス精神を発揮するのですが、
なぜかお客の女性は、どこか変わった人たちばかりでした。
極端に背が高かったり、肉がつき過ぎていたり、
ごく普通のきれいな女性に見えても、
興奮すると汚い言葉を発する奇癖があったりという感じです。
皆、そのためにごく当たり前の恋愛ができず、
悩んでいる女性ばかりでした。

そんな中で、
清楚で美しい女子大生ケイト(アリナ・バレイキス)が、
彼女の友人たちのお節介により、
デュースと“デート”することになります。
外見だけでなく、性格もよく頭もいい彼女に
デュースは“仕事”を離れて夢中になりますが、
劣等感などさらさらなそさうな彼女にも、実は悩みがあり……。

といった大筋に、
実はヤバい裏の顔を持つアントワンを
つけねらう刑事(ウィリアム・フォーサイス)や、
ジゴロの元締めのような男も絡み、
にぎやかな物語を展開しますが、
誰でも持っているコンプレックスの扱い方に
例えばファレリー兄弟の映画よりずっとデリカシーを感じます。
(好き嫌いもあるので、優劣はつけられませんが)


ユリノキマリ |MAILHomePage