消しゴム
なんだかとてもストレスが溜まっていた
こぼしたい愚痴は色々あったはずなのに
ひさしぶりにその声を聞いたら
なんだか全部吹っ飛んでしまった
いつのまにか色々話して
他愛のない話
それだけで心地よくて
電話を切って気が付いたら笑顔
幸せな気分のまま眠りについた
愚痴は愚痴でしかなくて
そこから生まれるものは
きっと何もなくて
その声が全てを忘れさせてくれた
まるで心の消しゴムみたいだ
消しゴムで消された愚痴たちは
ポロポロとカスになって消えてしまった
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