昼過ぎに我が故郷、大分県は大分市に到着する。 電車を降りた途端に感じる、じとーっとした暑さ。 これよこれこれ、湿気がたっぷり不快指数ねっちりの瀬戸内気候。 ああ憧れのハワイ航路。←暑さで錯乱中
タクシーで実家まで。 ふうふう言いながら階段を上り、自宅に着いた。 さすがに疲れがたまっていたらしく、午後はゆっくり過ごす。 夜は南の味覚満載の食卓を堪能する。
ああ、幸せ。
とみぃのお宅に泊まる時には、大抵彼女の朝に合わせる。 しかし、今日に限ってはコージ苑の時間にとみぃを起こす羽目に。 どちらにしても迷惑な客である。
余裕を持って出かけたはずが、最重量レベルの荷物のせいでぎりぎりの時間になる。 急いでチェックインし、今回初利用のスカイマークエアラインズの搭乗口へ。 この航空会社、いたるところでコストダウンをはかっているらしい。 まず、航空券がよくある磁気つきのやつでなく、そこらのスーパーでもらうレシート用紙。 (あの、感熱紙のやつね) 従って、搭乗口にはきちんと「もぎり嬢」がいるのである。 離陸後のドリンク、主要航空会社の場合は数種類から選択可能であるが、 ここは「烏龍茶か水」。 誠にシンプルである。 お値段がお値段だし、しょうがないか…と思ったコージ苑であるが、 いざ出てきた烏龍茶を飲んでみると、これがおいしい。 普段飲んでいるやつはなんなんだ、というくらいおいしい。 それなりに良いもの使っている様だ。 (考えられるもう一つの可能性は、コージ苑の疲労度が舌を狂わせていたということだが、 あのほのかに香った甘味は本物だ、と思いたい) 選択肢が少なくともちゃんとしたものを出す、というなら大納得。
福岡につき、バイオ氏とランチ。 珍しく暇だったという彼は空港まで迎えに来てくれた。 「何が食べたい」という問いに、図々しくも「伊藤」と答えるコージ苑。 空港から西新までは車で20分近くかかります。 注文は当然ホットサンドセットでしょう。 そして双方違うものを頼み、無理矢理一つ交換させるコージ苑。 更に「おごる」という彼に即御礼を言うコージ苑(←ポーズだけでも断れ)。 とどめに天神まで送らせるコージ苑。 …でもマスター、彼は彼氏じゃないんです。お願いわかって。
あまりにも眠くて、待ち合わせの時間までホテルで意識を失う。 ほぼ恒例となっている「焼酎友の会」である。 メンバーはいつもの友人達。 今回の会場は親不孝通の「かうらんどぴっか」というお店。 小さいながらも、焼酎とお料理のバリエーションは素晴らしい。 お味もよろしいし、店員の対応も大変丁寧だった。 お酒を迷っている時に、アドバイスをくれるお店は大好き。
散々食ったくせに、帰り際かんなさんとバイオ氏、コージ苑の3人で「一蘭」のラーメン。 やっぱり博多に来たらおいしいラーメン食べなくちゃね!
ホテルに着いた時には、胃腸が悲鳴をあげていた。 そりゃあ3日間コンビニ弁当続けていた内臓にこれだけグルメをつぎこめば…
8年間住んだつくばに別れを告げる日。
…にしては、ばたばたし過ぎなコージ苑。 大体、引越し前日の夜2時近くまで飲んでいるというのがそもそもの間違いだ。 それから一睡もせず、ひたすら梱包。 しかし無情にも、刻々となくなる体内エネルギー。
10時ごろに一旦作業を中断し、役所や郵便局で用事をすませる。 待ち時間ももったいない。 というのは、ヤマトの引越し便は時間指定が「午前」「午後」という、 まことに大らかな分け方になっており、 従って午後に指定したコージ苑の最も早いタイムリミットの可能性は午後1時。 急がなくちゃ。
横目で時計をちらちら見ながら午後2時半、やっと荷物が一段落する。 一息つく暇もなく、お次は部屋の掃除。 よろめく足をなだめつつ、掃除機かけたり雑巾がけしたり。 ドイツ製の「水だけで汚れが落ちるスポンジ」の威力に感激。 世の中進んでるなあ。 感心していると、ドアフォンが鳴る。 おお、来たか引越し便!
「携帯変えた?」と、いきなり友達モードで言葉をかけられた。 引越し屋の兄ちゃんは、かなりフレンドリー。 私はあなたの何、と思うが、まあよし。 だって重い荷物を運ぶ姿が神様に見えたんだもの(笑)。 コージ苑があれだけ苦労して積み上げた段ボールが、 あれよあれよという間に崩され、運ばれ、トラックに積まれていった。 よし、これで部屋が広くなったぞ。
5時の不動産屋チェックが入る頃には、なんとか一通りの掃除も済ませていた。 しかし、チェックが始まるや否や、「包丁残ってますよー」との声。 …そうですね、そういえば忘れていました。 慌てて適当な段ボールに詰め込む。 まさか手荷物で持っていくわけにはいかないからね。
手続きを終え、鍵も渡した後の最終作業は外でやるより他無し。 暑いよう暑いよう、とぼやきながらの1時間。 最後のがらくたをコンビニで送り、古本を売り、マクドに向かう。 車を譲る事になっている後輩に書類を渡すのだ。 そのまま、駅に車を走らせ、着いた所でコージ苑車を引き渡す。 ドナドナである。 疲れ果てているためか、特別の感慨もわかず、さらばだつくば!
そして向かうのは、東京都内のとみぃのお宅。 すっかりばてているにも関わらず、スーパーで夕食のお買い物。 なんにする? 「とりあえずビールかな」 いいねえ。 じゃあ肴は中華でいこうか。 冷奴のキムチのせ、シュウマイ、チンジャオロース。 いいねえ。 11時という遅い時間の祝・引越しごはん。 最高にうまいぜビール!
昼前に、リサイクルショップの店員さんがやってくる。 不用品をまとめて引き取ってもらうのだ。 最後のハコ物が、これでなくなった。 ちょんまげタトゥーのリサイクル屋さん、正座して値段交渉に入る。 といっても相場の分らないこちらとしては、言い値で、と言うより他ない。 「安くてがっかりすると思いますよ~」と脅される。 リサイクル法により、あまり古い家電は処分金がかかるようになった。 従って、手数料その他を含め、マイナスになる可能性だってあるわけだ。 息を詰めて次の言葉を待つコージ苑。 ちょんまげさん、3秒じらして言い放つ。 「4000円で」 「あ、結構です」 コージ苑即答。 その間0.01秒。(だって本当に予想以上の値段だったんだもん…)
古本屋に行ってしまおうと思い、本を整理して箱詰めなどしていると、 いきなりコージ苑を襲う激しい眠気。 おお、ネムネムの神様がご降臨なされた! 天の意向には逆らわず、ぐうぐうと寝てしまう。 これが結局自分を追い詰めることになると分ってはいるのだけど。
夜は、バイトの同僚が送別会を開いてくれた。 大学近くの広島風お好み焼き屋で、集まった人数20人。 正直びっくりしました。 まさかこんな人数になるとは…(←せいぜい5・6人だと思っていた) 色紙と記念品までいただいて、嬉しいお別れだった。 嫌なこともたくさんあったバイトだけど、同僚はいい人ばかりだった。 これからも楽しい仕事をしてください。
二次会は、北海道の「カニ」イッキちゃん宅で。 だら~とお酒、だら~とおしゃべり。 自宅に送ってもらったついでに、古本やら食器やらを持って行ってもらう。 エミリンは「地図帳買ったから」と、『深夜特急』を全巻。 スワッチは「まあ一応」と『銀河英雄伝説』。 イッキちゃんは「本嫌い」と言って、食器とビデオ。 楽しんでくだされい。
そしてコージ苑は、今から突貫工事で引越し準備。 本当に明日退去できるのか!?
待て次号!!
2002年07月27日(土) |
上野発の夜行(じゃないけど)列車 |
HPは、宿屋に泊まると全回復します。
※※※※※
茶道&華道教室。 どうやら「最後、最後」と唱えながら精神統一できたらしく、 今まで上手に活けられた例がない石化柳を、いい感じに仕上げる事が出来た。 先生の御厚意により、普段一回しかやらない御点前を、2回やっていただく。 こちらも「最後」の呪文がきいている。 普段なら形ばかりになるお茶道具の「拝見」だが、 今日ばかりは本当に名残を惜しむ気持ちになった。 そうかそういうことか、と、何となく納得いったお稽古なのだった。
お出かけモードにして、東京へ出発。 実はコージ苑、今日初めて「オフ会」というものを体験したのだ。 お会いするのはごーりっしゅさんとlengさん。 どちらも掲示板で知り合った。 上野で待ち合わせという話だったので、電車に乗ってさあメール。 しかし、そこですんなりいかないのがコージ苑なのだ。 予め聞いて、メモしておいた彼女の携帯アドレスが通じない。 何度やっても「正しい宛先を入力してください」って…ちゃんとやってるよう。 これはまずいことになった。 頭をフル回転させて、対策を考えること30秒、頭上に豆電球が点灯する。 (もしくは一休さんばりに「チーン」と音がする) とみぃにメール、過去ログを確認してもらい、アドレスを送ってもらった。 はじかれたアドレスと一字も違わないけどなあ…と首をひねりつつ送信。 「メール送信完了しました」 からかってんの?ねえコージ苑のことからかってんの!? でもまあよし、通じたんだし。
上野駅のハードロックカフェ前で待ち合わせ。 自己紹介後、近くのアイリッシュパブへ向かう。 ごーりっしゅさんはかなりのアイルランド好きな女性で、 自らダンスを習い、先のW杯では合宿地から日本韓国の試合、殆どに足を運んだそうだ。 写真を見せていただいたところ、アイルランド代表選手とのツーショット写真が山の様に! 更に監督やコーチ、選手の御家族との写真も海のように!(意味わかんない) lengさんには、バルト三国を旅行されたときの写真を見せていただいた。 ラトビアには冬に行かれたそうだ。 …写真、カラーなのにモノクロみたいですね。 「慣れですよ、きっと」 と慰めてくれたお二人だったが、根っから南国人のコージ苑に北国の春は微笑むのだろうか。
どうしても日帰りしなくてはならず、名残惜しいがギネス1杯でお別れする。 上野駅では、常磐線に乗るコージ苑を、お二人が入場券まで買って見送ってくれた。 発車に合わせて万歳つき。 さようなら、というより行ってきまーす、という気持ちになりました。 ありがとう~!
8年続けたマクドのアルバイトも、今日で最終日。 なのに出勤してみると、プラン上1時間カット(短縮)されている。 元々発表された時点で、希望より1時間カットされていたのに、この上またか。 まあね、店舗運営厳しいからそれもしょうがないかな、と思うんだけどね、 なんだか寂しい幕切れではありませんか。 別に花束持って見送れとは言わないけど、最後くらい稼がせてくれよ。
昼前、大学の先輩が本棚と机を持っていく。 着々と減る家具。 自分の声だの物音だのが響くように感じ始めると、引越しモードだ。
昼過ぎ、大学のある先生と待ち合わせである。 全くの偶然だが、コージ苑が今秋から勤めるラトビアの大学によくいらっしゃっている方だそうだ。 双方初対面なので、事前連絡の時に車の色や駐車場の場所等を決めておいた。 「じゃあ、わたくし新聞を丸めて持っています、目印に」 と仰った先生に、意味もなくスパイ映画の出演者の様な風貌を思い描いていたコージ苑であるが、 実際にお会いしてみると、全く気さくな女性だった。 「あちらは寒いから」と電気毛布や靴下、靴をくださったり、 ご自宅で大学の学生が書いたレポートを見せてくださったり。 初対面ながら、楽しいひと時を過ごす。
待ち合わせのハシゴ。 クモスケ君と、留学生センターのS先生である。 クモスケ君といえば、落語に関する論文を先日提出したばかり。 帰国前の今は、積極的に各地を歩いているという話。 3人連れ立って、コーヒー専門のカフェへ行き、おしゃべりに興じる。 マスターのサービスでトルココーヒーを入れてもらったクモスケ君、 S先生に「コーヒー占い」というものを披露。 コージ苑はといえば、本日早くも5杯目のカフェイン飲料に、ちょっとびくついていた。 最近の「詰まった」生活のおかげで、胃炎が再発気味なのである。
帰宅後、引越し準備を続けなければ、と頭で分ってはいるものの、 ここ数日の寝不足で動く気力もない。 ゲームで言えば、HP残量が既に10以下。別名瀕死。
目の前が暗くなってきました。 皆さんさようならああぁぁ…
2002年07月25日(木) |
あなたといれば東京砂漠 |
起きたくないけど起きなきゃ。 8時起床も、睡眠時間は4時間を切っている。 昨夜の、まことに学生らしい飲み会の結果である。
疲れているであろうに、エンユキ嬢は早朝帰宅という羽目になってしまった。 相すまぬ。 コージ苑も急いで身支度し、再び東京へ。 都内に入った頃から雨が降り出す。 しかもごく細かい霧雨なので、傘の効果全く無し。 たちまち前髪が情けないことになる。
酔卯ちゃんと会いたいなー、と連絡したコージ苑だが、 彼女が今日夕刊担当だということを知らず、迷惑メールを送ってしまったも同然である。 14時あたりにちょっとなら、というお返事だったので、2時間ほど時間があまった。 新大久保に行って、新しい眼鏡をみつくろっちゃおうかな、と一瞬動きかけるが、 外は相変わらず雨だし、大門→新大久保→大手町、というのが効率悪いので、 伏魔殿1階にあるカフェでのんびり時間をつぶす。 気持ちのいいお店だったよ、魔物いなかったし…(笑)
大手町にかなり早い時間ついたにも関わらず、地上に出るまでに20分かかってしまった。 あの駅大きすぎ。 いっそ分けろ。 運動不足を実感しつつ階段を上がると、目の前はもう酔卯ちゃんお勤めの会社だ。 大きいなあ~、とおのぼりさんチックに見上げてみる。 天辺が見えない。 うーん、大きいなあ~。 地上に視線を戻すと、背中で「Y」の字になったサスペンダー着用の男性発見! 新聞記者って感じだ!と喜ぶコージ苑、ドラマに影響されすぎである。
遅い昼食はパスタ。 1時間程度、おしゃべりをする。 酔卯ちゃんの眼鏡がステキである。赤いの。 来月のビアビアの集いも楽しみだ。
夜はバイトの後輩と、不用品を譲ったついでに夕食に行く。 今日も焼肉。 二日連続なんて、なんだか幸せである。 (でももう当分いいや)
東京は水戸の逆方向。
※※※※※
外務省デビューのコージ苑である。 あらかじめ、担当の方に道順を説明していただいたものの、 地下鉄は普段さっぱり使っていないので、料金表の前で立ち止まり、 乗り換えで立ち止まり、出口で立ち止まる。 田中氏言うところの「伏魔殿」は現在、大門駅近くのビルに仮住まいだ。 指定された階に行くと、いきなり警備に身分証の提示を求められ、 先日の水戸県警同様、身に覚えもないのに緊張気味。 さすがは天下の外務省。
と思ったのも束の間、中に入るとそこには予想外の世界が広がっていた。 「領事課」「受け付け」「申請用紙」などの看板、全て段ボール製である。 一時的なこととはいえ、なんて質素なんだ。 そして、私たちを出迎えるのは、受付のお姉さんともう一つ。 「オコジョさん」のぬいぐるみ(!)である。 …すんげー。 まるで民間企業。
申請自体はものの5分で終わり、つくばにとんぼ帰りである。 QOO吉さんが来訪しているので、飲み会をコージ苑宅で催すのだ。 引越しも佳境に入り、人が集まれる部屋ではない現在の状態を少しでも改善すべく、 帰宅して2時間近くを掃除に費やす。
居残り組と、一時帰国中のエンユキ嬢など、合わせて10名程度が集まった。 夏らしいもの、ということで焼肉。 (エンユキ嬢希望の流し素麺は、諸般の事情により却下。つーか出来ないから) 景気よくジュウジュウと焼き、手巻き寿司なんかを一緒に食べ、 最後に焼きそばもつけた。 やっぱり麺類がないとね、最後にはね。 肉を買いすぎたため、そば:肉が1:1というとんでもない比率の焼きそばであった。
最終的なお開きは夜3時。 エンユキ嬢はコージ苑宅に泊まる。 うちに泊まる客の常として、空気ベッドをふくらませてもらった。 お疲れ~。
暑い中ご苦労様です、と自分に言ってあげたい今日一日。
4時に目覚ましをかけていたが、暑くて30分前に目が覚める。 二度寝すると二度と起きられなくなりそうなので、仕度してバイトへ行く。 朝のニュースによると、今日は「大暑」という日らしい。 文字面だけで汗を呼ぶ暦である。
店は夏休みモード。 普段よりも確実に、一人当たりの単価が高い。 そんなに食べるなよ朝っぱらから… (いえ、いいんですよ、食欲があるって素晴らしいことです←店員の建て前)
10時にあがって、自宅に戻らず水戸へ直行。 先週申請した「無犯罪証明書」を受け取りに行くのだ。 さすがに寝不足が効いて、電車内で居眠りしてしまう。 手すりにガンガン頭をぶつけて、自ら脳細胞を減らすコージ苑。 水戸近くなっても眠くて眠くて、いっそこのまま青函トンネルまで…とあほな考えが頭をよぎる。 できるわきゃあない。 第一、乗り換えあるしね、青函トンネルまでに。
県警も二度目、感動は今ひとつだったが、書類が無事できただけで大満足である。 身に覚えもないのに、「犯罪歴あったらどうしよう」とおびえる一般市民の心理。 警察の方々は、職務質問等の際には、そこらへんご考慮を。 (受けたことないけど…いや、一度あるか)
用事が終わって、つくばにとんぼ帰り。 長年お世話になった教授に、最後のご挨拶に伺う。 最後といっても、こっちはあくまで一時のつもりなんであるが、 先方がどう考えていらっしゃるのかは…(苦笑) それはそれとして、赴任先の国名覚えてくださいY教授。 リトアニアじゃないです、その一つ北です。
夜は、テレビとレンジを後輩に譲るので、車を出す。 遂に音のない部屋に。 そして同時に、料理もしづらい部屋に。 なのに明日飲み会をやろうとしているコージ苑は愚か者ですか。
飲み会は酒があればいいのさ、と嘯いてはみるが…いいのか?本当に。
暑くて、目覚ましが鳴る前に起きてしまう。 健康的なんだかそうじゃないんだか。
午後イチで、留学生センターお引越しバイトに出かける。 大して筋力のないコージ苑は、主に配線処理担当。 やってるうちに、何となく専門職っぽい気持ちがしてくるから単純である。 以前の講師控え室とは異なり、専任の先生方はそれぞれブースをもらうことになったのだが、 当初設置されていた場所から、ずりずりと仕切りが動いている。 先生方、口々に「あと10センチでこの机がね」だの、 「○○先生が広げるんだったら、位置そろえた方が綺麗よね、じゃあ私も♪」だの仰っておられる。 自宅でなくても、引越しというのはやってる最中が一番楽しい。 にっこり日払いでお給料をもらい、他に色々とお土産を貰う。 これも引越しの手伝いをした時のお約束。 「針の要らない(しかし先生方がもてあましてしまった)ホチキス」一つ、 「マウスカバー(しかしマウスを使う時には外さなければならない)」一つ、 「最新の教育論集(しかし一般の人々には興味の対象外)」一つ。 「目玉(これをつけると何でもキャラクター化する)」一つ。
夜はバイトの先輩とお食事。 一度行ってみたいと思っていたレストランで、パスタコース。 オードブルから結構ボリュームがあり、パスタで胃はぱんぱん。 だめ押しでデザートも、普通のメニュー並みの大きさ。 もうだめ。もう入らない。
目が覚めると、後輩の家だった。 ごーめーんー。
帰宅途中でコンビニに寄って、二日酔いセットを買う。 焼けた咽喉のためのお茶のペットボトル(大)と、フルーツジュースのパック(大)。 荒れた胃を落ち着かせるための、サラダうどん。 ふらつく足で、ようやっと部屋に戻る。 吐き気は止まらず、数回トイレに駆け込む。 情けねー。
しかし、いつまでもぶっ倒れているわけにもいかない。 今日は、とみぃが来訪するのだ。 昼過ぎに到着した彼女、見事に日焼けしていた。 何でも、仕事とUSJ二本立てで「やってしまった」らしい。 しばらく喋ったり、不用品を物色してもらったりした後、 かつて彼女とコージ苑がバイトしていたマクドへ出かける。 つい先日判明したのだが、今在籍している社員の一人は、 とみぃが実家近くの店にいた時のマネージャーだった。 暇な時間帯を狙って行ったので、少し話す事ができた。 1時間ほどだらだらとコーヒーを飲み、河岸を変える。 ケーキが食べたいと言うとみぃのリクエストにより、 「コージ苑特選のケーキが美味い店」に連れて行く。 予告どおりケーキを食べるとみぃの傍らで、コージ苑はホットサンドセット。 最早夕食である。
帰り際に、大学時代の共通の友人が勤める書店に立ち寄る。 考えてみれば、コージ苑にとっても彼女と会うのはもしかして最後? しばし立ち話。 仕事中に申し訳ない。
再度拙宅に戻り、とみぃ念願のオーディオセットを引き渡す。 CDラックも、もう読まない文庫も日焼け用ローションも、持っていって持っていって。 貴女が作る私の引越し(費用)。
ジョッキ2本、 焼酎ロック1杯、 日本酒500ml瓶を2本。
で、つぶれました。
あーもう、コージ苑てば最低。 後輩に迷惑かけるなよ。 立つ鳥としては、あとを濁したくないのに。 目が覚めた時には恥ずかしくて恥ずかしくて。
穴があったら入りたいけど、それは出来ないし、しちゃいけないね。 この経験を糧にして、今後は気をつけ…ようとは思うけど、 酒のことは、中々うまくいかないなあ。 自分の理想の酒飲みになるのは、まだまだ先の様です。
留学生センターのお手伝いも、今日が最終。 数ヶ月かかった改装工事も、いよいよ大詰め。 来週頭に、新しい教官控え室にお引越しだ。 従って週末の今日は、配線をしたり、資料を段ボールに詰めたり。
あっちもこっちもか! 引越しだらけのコージ苑である。
東欧の某国から、E嬢が一時帰国している。 今日は、大学居残り組が彼女を迎えて、初夏のキムチ鍋大会を催した。 当然、最後のラーメンつき。 なんつーか、熱いし暑い。
食後は「たほいや」に興じる。 本日のお題は、以下の6つであった。
①だいぼんげ ②はるごり ③へきこ ④かいとうげ ⑤えぶりすり ⑥あいまいや
貴方はいくつ知ってますか。 ちなみに、本日最も爆笑を誘ったのは、⑤えぶりずり に対するこの回答。
「エルビス・プレスリーの従兄弟。歌手。代表曲に『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』」
作者はウメ氏。 勿論、全然違います(笑)。
今日で語学学校の非常勤講師の仕事はおしまい。 といっても、普段どおりに準備をし、普段どおりに授業をする。
昼間はチャンさんwithジェイソン君。 今日のジェイソン君は、最後というのを知ってか知らずか、いいご機嫌である。 チャンさんによれば、教室に来る前にしっかり昼寝をしていたらしい。 授業終了時に、小さな紙袋をもらう。 中身は台湾のお茶、2種類。 「あちらに行っても、お茶は飲みますね」という言葉。 感涙ものである。
夜はティンさん。 図らずも、夫婦同日に終了という事になってしまった。 後任の先生を紹介するので、彼にはもう一度会うのだが、 一応自分の授業は最後ということで、彼らの住所とメールアドレスを聞く。 どこまで続くかわからないけれど、せっかく知り合えた人達だ。 人と人の糸は、あちこちでつながっている方がいいと、コージ苑は思うのだ。
たった3ヶ月の付き合いでも、自分が担当した学生との別れは寂しい。 これから、こういう別れが何度も何度もあるんだろうな、 でも、慣れきって無感覚にはなりたくないなと、帰りの車の中で考えた。 だから、この日のことをちゃんと覚えておこう。
※※※※※
相変わらず、余った食材一掃処分キャンペーン実行中。 干しシイタケ、卵、うなぎがあったら何をするか。 3秒考えて、散らし寿司(もどき)に決定した。 酢もたくさんあるし、と順調に作っていったが、思わぬところに落とし穴。 コージ苑宅、黒い砂糖しかなかった… ということで、黒いお寿司2合分が今、コージ苑の目の前に。
2002年07月16日(火) |
嵐のファーストフード |
今年は関東にとって、台風の当たり年らしい。 先日6号がやってきたばかりなのに、今度は7号がご訪問。
そんな日に限って、コージ苑はバイトに入っている。 早朝4時に起床すると、窓の外から強風の音が聞こえる。 その瞬間、店が吹き飛ばされて休みになんないかな、と妄想を抱く。 関係ないが、かつて友人が同様の台詞を吐いたことがある。 当時、社会人一年生だった彼女は、仕事がテンパってくる度に、 「明日の朝、誰かが線路に石を置くかなんかして、電車が不通にならないかな」とか、 「出社したら会社が燃えてないかな」とかいう物騒な事を考えていたらしい。 人間の怠け心というのは、つくづく恐ろしいものである。
こんな日だ、さぞかし売れなかっただろうと思うのは素人なのだ。 (自慢にならん) 朝っぱらから、混みまくりの売れまくりである。 週末の売り上げで、平日の人数。 忙しいのは当然である。 しかも、常連さんはともかく、学生の集団が「ひえー」などと笑いながら入ってくる。 いきおい、心の中で毒づく事になる。 「あなた方みたいな人がねえ、台風見に行って波にのまれるのよ!」 コージ苑ってば心が狭いよ… しかし、後で聞いてみると、同僚は軒並み同じ事を考えていたらしい。
恐ろしいのは、何も怠け心に限らなかったようだ。
水戸行き電車。 (元ネタが分る人は少なかろう。しかも我ながら分りにくい)
※※※※※
渡航先で査証取得のために、無犯罪証明書がいるとのこと。 県警本部でないと申請できないので、早起きして滅多に行かない県庁所在地へ向かう。 水戸駅前は工事中。 何でも、今月末には美しいペデストリアンデッキができるそうだが、 こういうのを見ると何が不況だと思ってしまう。 (コージ苑は所詮働いていないので、そこらへんの切実さは今いち身に染みていないのだ。 申し訳ないと常々思ってはいるが、しかし無責任に分ったふりもしたくない。) シャトルバスで県庁へ直行する。 どうやら割と最近新設した庁舎らしく、一面緑の風景の中に突然高層ビルが建っている。 新市街地として活性化を図っているのだろうが、広すぎる土地をもてあましている印象がある。 やけに立派な道路が、かえって侘しい。
県警本部はとっても立派。 エントランスから既に、コージ苑の頭の中では「踊る大捜査線」の音楽が鳴りっぱなしである。 受付で申し込み用紙を記入し、通行証を貰って係官の迎えを待つ。 …そうです、なんと「お迎え」が来るんです。 おそらく余計な所に行かないように、という警戒の意味での「送迎」なんだろうが。 エレベーターの各階案内には、鑑識課、警備課、交通課などにまじって 「B1 道場」というのがなんとも警察。
無犯罪証明書には、やたらとたくさんの書類が必要になる。 と同時に、全指の指紋を採取されるのだ。 部屋に入った時から注目していた謎の機械は、指紋記録のためのハイテクマシーンであった。 一本一本指をのせて、指紋をとられる。 これで警察の記録にコージ苑の指紋情報が…と思うと、わけもなく緊張してしまう。 あまりのスキャニングの精巧さに、他の所も見てみたいと思ったが、 あちらもそんなに暇じゃないらしい。
※※※※※
夜は再び上京してきたぶっひーちゃんとお茶をする。 ファミレスでうだって2時間。 もう中々会えないね、遠くなるねと、別れを引っ張ってしまった。 梅雨明けも近し、からっといきましょう。
コージ苑が長らく家庭教師をさせていただいたベルさん宅に行く。 同行するのは、やはり家庭教師をしていたバイオ氏と、 水泳部時代の同期で、娘さんに泳ぎを教えていた宮氏。
お邪魔して、まず出てきた娘さんに驚いた。 背が伸びている。 その上、昨今の若者らしく、胸の下に即脚がついているスタイルのよさである。 彼女が小学校で、分数に躓いていた頃から教えたコージ苑にとっては、 この成長っぷりは、非常に感慨深い。
すぐに塾に出かけて彼女を除いた5人で、夕食をいただく。 素晴らしい量である。 引越し中で、ろくな食べ物を食べていないコージ苑と、 研究に明け暮れているため、自宅にいるくせにろくな食べ物を食べていないバイオ氏と、 典型的な男性の一人暮らしで、ろくな食べ物を食べていない宮氏は(結局全員である)、 五臓六腑に嬉しい悲鳴をあげさせるべく、精力的にそれらのごはんを頂いた。
2時間後、戻ってきた娘さんを交えて、楽しくお話をする。 彼女はどうやら天然系らしい。 「うちの高校ね、聖徳太子の写真飾ってあんの」 ……写真?
おしゃべりが弾み、結局辞去したのは10時過ぎだった。 何だかんだと言いながら、とても仲の良いご家族を見ていると、 自分の帰省が待ちきれなくなってくる。 あまり早くその日が来られると、引越し間に合わないから、それはそれで困るんだけど。
※※※※※
阿川佐和子『タタタタ旅の素』 また旅行エッセイか、と言うなかれ。 我ながら状況に乗りやすいというか、やっぱりカエルの子はカエルなのね。 軽くて読みやすいし、嫌味のない書き方をする人だ。 この人と女優の壇ふみのエッセイは、確か何かの賞をとってたなあ。 そっちも読んでみようかしら。
足を見せますか、見せませんか。
※※※※※
花の話である。 池坊流では、花の足元は極力見せないように活ける。 平たい水盤ではことさら気をつけないと、剣山にささった複数の花の足元が、 ごちゃごちゃとした印象を与えてしまう。 しかし、この場合は剣山の針が花の重さをきっちりと支えてくれるわけで、 一度決めた形は、きちんとケアしてやれば崩れる事はない。
秋からの仕事で、どうも華道茶道が必要になりそうな雲行きに、 多少の(というかかなりの)焦りを感じているコージ苑である。 今日の華道教室で、先生が午後に投げ入れをなさると聞きつけ、急遽見学をお願いした。 花材は、ユーカリの枝とカラー、その他あしらいの花々。 花器はほぼ球形の、口の狭い壺である。 かなり大きな枝ぶりのユーカリを、先生はいつものように、ためらいなく剪定する。 ただ、それを活けても中で動いてしまうよなあ…とコージ苑がぼんやりと思っていた矢先に、 先生はバキバキと脇の枝を折り、それをギュウギュウとつぼの中に押し込んだ。 こうやって、壺の中にいわゆる「網」をつくるのだそうだ。 似たような手法を、フラワーアレンジメントで見たことがあるが、 そうか、華道も一緒のやり方をするのか。
ふと思って質問した。 「でも、透明な花器では、中身が見えてしまいますね」 先生によると、だからフラワーアレンジメントの場合は、水に入る部分の葉を落とすんだそうだ。 花の足が見えた時にも美しいように。 (勿論、華道でもガラス器を使う場合はある。) そして、垂れるものは自然に垂らして使うんだそうだ。 これは逆に、水盤には向かない。 だから、花を見て花器を決めろと。
考えてみれば当たり前の事。 しかしこれは同時に、知らなければ知らないままの事。 何となく清々しい心地がした午後を過ごしたコージ苑であった。 たまには、こういう日もあるのよ。
コージ苑は、洋画の日本語吹き替えが嫌いだ。 なんというかこう、わざとらしいというか、どんな話でも一気に白けてしまう。 従って、テレビで放映される映画は観ないことにしている。 いや、「していた」。 吹き替えの楽しみを教えてくれたのは、新妻@北九州。
それは、日本語訳の中の「死語」を探そうという、極めてあほな楽しみ。 死語といっても完全なやつではなく、微妙な死語。 それを使うことによって残酷な(諦めのつかない)世代差を思い知らされるような言葉である。 以下の例を見よ。 ① 基本型「ナウい」「やっちまえ」 ② 実践型「おい、見てみろよ、あいつらアツアツだぜ」
明日公開される「スターウォーズ エピソード2」。 テレビで「エピ1」を今日放送するのは、まあ興行収入アップを狙った正しい戦略かと思われる。 コージ苑は「エピ1」を観ていなかったので、一応チャンネルを合わせた。 確かにCGすごいんだけど、これを楽しむにはコージ苑は少々年を食ってしまった。 チャンネルをかえようとしたその瞬間、モノラルテレビからコージ苑の部屋に流れた声。
「ワーオ、めちゃんこ強いのねー」 「あのごうつくばりにも、何か弱点があるはずだわ」 「ィヤッホー!ヒュー!!」
めちゃんこって。 ごうつくばりって。 ィヤッホーって。 …ワーオって…
大した事じゃないけど、何だかうまく行かない日がある。
その① 友人お勧めのドラマを見ようと、急いで帰宅したのに、 番組開始ジャストに、九州の父上から電話。 さっさと切ろうと思い、タイミングを見計らうも、そのまま2時間続いた会話。 夕食もまだだったのに… 冷えたビールも微妙に温まってしまった。
その② コンタクトをつけようと思ったら、水道管に流れていった。 慌てて水を止めても、もう間に合わない。 外出直前だったので、その場はあきらめる。 帰宅後、水道管を外して救出しようと挑戦したが、 思いのほかビスが硬くしまっており(っていうか当たり前)、断念。 引越しで何かと入用な時に3万円の出費は痛いよ。
…大したことかも(特に②が)。
コージ苑は、時々発作的に「家事やりたい病」にかかる。 腐っても一人暮らし歴12年、それなりの技術は持ってるつもりなのだが、 根が怠け者なので、普段その「爪」は隠しているというか手入れしてないというか。
今回の発作のきっかけは、父お勧めの料理研究家の本だった。 有元葉子『家族のためのごはん作り』 一人暮らしのための料理本というと、基本の基本!というのが多い。 米の炊き方とか、だしのとり方とか、野菜の切り方とか。 これは、今更そういうのはねえ…という人のための本。 それなりに料理のテクニックを楽しみつつ、簡単に調理できる皿がたくさん。
引越しが近いので、家にある食材の総決算フェア開催中のコージ苑。 本日は余った乾物その他で煮物を作った。 ここ数日のごはんのお供。
汗びっしょり。 お風呂ばっかり。
物には、時に単位っていうものがある。 小学生の時に、よく単位変換をやらされたものだ。 dl←→ccとか、㎎←→tとか、㎡←→haとか。 今の日本、上記のようなカタカナ単位が主流となっている。 それはまるで、世界におけるマイクロソフト社のシェアのごとし(関係ない)。
しかし、一部の世界では「升」とか「尺」とかも未だに使われているわけだ。 あれはあれで厳密な単位なのだけど、 「○○一杯分」のようにハカる単位も、何となく大らかでコージ苑は好きだ。 もしかしてそれは、馬鹿馬鹿しい懐古主義なのかもしれないけれど。
何でこういうこと言い出したかって、 今日引越し準備でCDやら何やらを「3箱分」詰めて、 それを見て引越しって箱単位だなあ、とぼんやり考えていたと、ただそれだけの話。
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大移動の時には、大移動の話を読むのが良い。
妹尾河童『河童が覗いたヨーロッパ』 定規なんて使ってませーん(しかし十分精密)、というスケッチのみならず、 本文まで手書き文字なところが、なんとも味がある。 活字使ってるのは解説だけ。
尾田栄一郎『ONE PIECE(24)』 一年離れていたら、何冊出るんだよ…(ぐったり) 初版部数、史上1位らしい。 そんなマンガを買っている自分がちょっと悔しい気も…面白いんだけどさ。
須賀敦子『ミラノ 霧の風景』 この人の原点がここにある。 文学少女が静かに年を重ねた、その記録。 しかし、イタリアで彼女が身を置いた活動は、決して静かなものではなかったのではないかと思う。 社会に対して、声高に主張する類のものではなかったにせよ。
毎週恒例、母親と2時間程度の長電話。 やはり、ここ最近の話題といえば「引越し」と「出国準備」だ。 母は、海外には行った事がない。 しかし好奇心は強いらしく、外国の話を至極面白がってくれる。 今日は、冷蔵庫の話をした。
コージ苑の秋からの住まいは、赴任する予定の大学の寮だ。 留学した時の経験から、トイレ・シャワー・キッチンは共同だと思っていたら、 どうやら各部屋にちゃんとついているらしい。 おまけに、前任の先生が冷蔵庫等も置いていってくれるとのこと。 「大きくてうるさいロシア製だけど、使えると思います」との伝言を聞き、 昨日F嬢と食事をしていた時にその話をし、 「よく冷えそうだねー」と冗談を言った。 すると、数年前にブルガリアに住んでいたF嬢の返事はこうだった。 「あんたバカだねえ、あの辺での冷蔵庫っていうのは、 冷やすためにあるんじゃなくて、凍らせないためにあるんだよ」
今回コージ苑が向かう土地は、冬は零下20度ほどにもなる。 凍らせるのであれば、外に食料を出しておく方が早いのだそうだ。 食料保存の温度を一定にするために、冷蔵庫があるのだと、 F嬢はそう言った。
これを聞いた母は、いたく喜び「おもしろそうねえ」と笑った。 こんな話で喜んでくれるのなら、いくらでも話そうと思った。
一緒に大学院を卒業した友人達が集まって、一足お先に夏のバーベキュー大会。 …があったんだけど、コージ苑は東京でお勉強(悔涙)。
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講演会は午後からなので、午前はお茶の教室へ行く。 習い始めてからまだ数ヶ月しか経ってないが、一つだけ言えることがある。 コージ苑は、茶道には向かない。 茶菓子の甘さが今の3分の1程度に下がらない限りは。 毎回毎回、一口を飲み込むまでに必要とする時間と努力と言ったらもう… それでも、様々な和菓子を見られるのは楽しい。 今日の一つは「枇杷」。 形や色が似せてあるだけではなく、ちゃんと真中には小豆で作った「種」が入っているのだ。
そして、その菓子のせいですっかり血中糖度があがってしまい、 朝抜きだったのに、昼ご飯も食べ損ねてしまった。 そのまま講演会へ。 場所は麹町、食糧会館。 同日に別の学会があっているため、あまり人もいないだろうと思っていたが、 後で聞くと定員の100人、きっちり申込みがあったらしい。
講演会自体は興味を持って聞くことが出来た。 やっぱり、自分の研究分野っていうのは自分が好きな領域なんだなー、と再確認。 会場から出た質問が少々「…(←苦笑)」ってなものだったけど。
予定では、静岡帰りのとみぃと落ち合うはずだったのだが、 彼女の疲れもたまっていたようで、今日はお流れ。 おとなしく自宅に帰ろうと思ったら、バーベキューに参加しているF嬢から電話。 夕食を一緒に、ということだったので、大学付近で待ち合わせ。 コージ苑の「ガツンと攻撃的なものが食べたい」という注文により、本日は四川料理をチョイス。 二人で四品、ついでに場所をかえてコーヒーを一杯。 「来年の夏はワルシャワで会おうねー♪」と、鬼も爆笑の計画を立てる私達であった。
朝っぱらから携帯で話しながら店に入ってきた彼女。 しばしカウンターの前で、うろうろしながら電話を続けた。 聞きたくなくても、喋りの内容が耳に入ってくる。 ヘビーだ、朝7時半からとってもヘヴィー(←下唇をかんで発音せよ)。
やっと終わって、彼女の朝食が始まる。 トレイを持って客席に落ち着き、半分ほど食べ終わったところで、再び高らかに鳴る着信音。 電話に出た彼女の声は、またもや真剣モードである。 うーん、時間を選ばずシリアスな話題に入れるのは青春の証よのう… と、勝手に納得しているコージ苑をよそに彼女は。
彼女は話を止めることなく、トイレに直行した。
今まで、「道を歩きながら電話」とか、「運転しながら電話」は見たことあるが、 「トイレに入りながら電話」というのはさすがに… (しかも足取りに躊躇無し) 何となく「トイレで隠れ煙草の中学生ヤンキーの図」を思い描いたコージ苑であった。
外に行きゃあいいのに…
oasisのアルバムをかけた。 1曲ごとにタイトルチェックしながら、それなりに堪能した。 最後は日本版のみのボーナストラック。 リピート設定にしといたから、繰り返し聞けるんだもんねー。
ジー ジー ジー ジー ……
ええと。 ↓(一瞥) CD 12 28:25
何だこれは。 オーディオのせいかと思って、他のCDをかけるも、異常なし。 不良品に当たっちゃったか? oasisのアルバムなんて、日本版だけで何枚出てると思ってるんだ。
先日のコンビニ弁当のラベルといい、コージ苑ってある意味強運の持ち主? (ただしネガティブ方面限定←それは強運と言いません)
昨夜は結局2時間弱しか寝られず、重い目をこじ開けてバイトへ行く。 そして、こういう日に限って店がやたらと忙しく、 帰ってみれば、部屋は昨日の残骸があちこちに散乱しており、 やっと片付けて眠れる状態に持っていったと思ったら、 普段ろくにならない携帯が、今日に限っていいタイミングで鳴る。
最後には「サイレント」にしたね、着信音。
2002年07月02日(火) |
起きていた 起きろ起きれば 起きた時 |
クモスケ君の論文提出日が近づいてきた。 今日は最終の添削。 何回か経験のあることなので、「まあ3時間もあれば」と軽く考えていたのが間違いだった。 どうやらコージ苑の前頭葉と相性の悪いテーマだったらしく、作業が遅々として進まない。 ただでさえ、他人の論文に手を入れるというのは神経を使うものだが、 今回の添削ほど頭を悩ましたのは初めてのこと。 昨夜からの寝不足も手伝って、ようやく完成させた時には、既に深夜を数時間過ぎていた。
枕に頭をつけたと思ったら目覚ましがなった。 …なんでこんな日にバイト入れたんだろう、コージ苑ってば… はっきり言って「起きろマフィン(仮)」を売る気分じゃないんですけど。
サッカー熱が薄紙をはがしていく様に引いていく7月最初の日。 雨天は変わらず、しかし生ぬるい空気が夏の到来を告げるようだった。
コージ苑の夏はひたすらばてて、軟体動物の一歩手前までどろどろになる。 しかし、今年は固体をキープせねば引越しができない。 それにしても、今の時季は今の時季で、湿気でへなっとなった前髪とか、 汗もかいていないのにじとっとした体とか、 自分の表皮に湿気の膜がはってるみたいで、気分は軟体動物だよなあ…
床にシリカゲルでも蒔いてみるか(やめとけ)。
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