蜜白玉のひとりごと
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2010年12月28日(火) |
日常の仕掛け~2011年版~ |
寒いし時間もないし大掃除なんて面倒だぜ、とうだうだ言いながらも一昨日は冷蔵庫を整理して、電子レンジとトースターを磨いた。メダカ鉢と換気扇とお風呂掃除の残り半分は明日やるかな。カレンダーと歯ブラシを新しいのに取り替えたら新年を迎える準備は完了としたい。窓拭きは寒いからパス!
この時期になるとすぐそこに迫っている来年の目標(やることとかなりたい姿とか)を考えるのが楽しい。今年のはじめ、どんな目標を立てたかなんてもう覚えていないのに、また懲りもせず何か変われそうな気がしてつい考えてしまう。それはまっさらに愉快な心持ちだ。守れないどころか忘れてしまうような壮大な誓いはやめて、今回はこまごまとした日常の仕掛けを考えている。
1.うそ日記を書く 頭のねじを全部はずしてホラを吹く練習。ただの遊び。 小学生の日記帳を使う予定。誰に見せるわけでもない。
2.友人知人には自分から連絡をとる 出不精、筆不精、まことにすみません。
3.忘れてしまうのだからすぐにメモ 気になる本、映画、人、言葉、文房具、雑貨、なんでもメモれ。 ムーミンのメモ帳を愛用して年明けを待たずに開始。まずはこれをいっぱいに。
4.予定を入れないデー制定を模索 出典:Webマガジン幻冬舎:益田ミリ 前進する日もしない日も:第57回 「予定を入れないデー」 気持ちよ、気持ち。 でもこんなこと、本当にできたらいいな。
5.おおらかに 文字通り。 イライラしない。執着しない。自分も他人も追い込まない、追い詰めない。
6.月ごとに、小さな断捨離。季節ごとに、大きな断捨離。 捨てて減らしてスカスカにしたいわけじゃない。 見極めて、大切にしたい。
7.眼鏡を作る 以前から夕方の疲れ目はあったけれど、この頃は朝からもう一日中見えにくくて仕方ない。 特に文字。パソコン、新聞、本、案内板、掲示板、テレビ画面。 近くも遠くもダメ。今の今まで裸眼で勝負できたのに。でも眼鏡は憧れ。
8.ストレッチ これは毎年言っているような気がする。年をとるごとに体が硬くなっていくのがよくわかる。
9.植物の名前を覚える ネットで調べるのもいいけれど、何かいい図鑑ないかな。
10.(未定)
1~6は昨日までに決めていた。いちばんはじめに思いついたのが「うそ日記」というのがどうしようもない。7~9は今日ひらめいた。全部で10あるときりがいいから、残り1つは大晦日までに考える。
キンと冷えた朝、歩道脇の市民農園はいちめん霜におおわれて真っ白だ。日の当るところはまぶしく光って目が痛いほど。日陰の土は霜柱にぐっと持ち上げられ、ザクザクと踏みたい衝動に駆られる。見ていると実家の庭の様子が気になる。
先々週に移植したシランは、霜柱に持ち上げられて倒れていないだろうか。芽が出かけているとわかっていながら掘り上げたスイセンの球根は、新しい場所にうまくなじんでいるだろうか。
行くと日がな一日シャベルと熊手とスコップで土まみれだ。慣れない肉体労働に、翌日は二の腕や背中や手のひらが筋肉痛になる。今は土壌改良や移植が主な作業で、優雅なガーデニングからはほど遠い。固く締まった土を30~50センチの深さまで掘り返し、雑草の根や石ころを取り除く。地味でまめな作業の反復。雨で酸性に傾いた土は雑草が増えやすいので石灰を混ぜて中和する。2週間くらいしたら今度はそこにたい肥や腐葉土を混ぜてふかふかで栄養のある土にする。新しい植物を植えるのはそれからだ。目標は3月までにそれを庭全体に施す。少しずつ位置をずらしながら、植物をあっちへやりこっちへやり、植生やら人間の動線やら2階からの眺めやら考えて頭も使う。
それでも時間を忘れて黙々と作業するのは心底楽しく、東京にいる間は遠い庭を思って次の手順を考えてにんまりする。
たいして忙しくもないのに、12月だからか気持ちがせわしない。忘年会とか帰省とか、移動に散財にご馳走だ。その前に大掃除だし。12月中に、今年中に、あれもこれもってみんな欲張り。仕事も先月あたりからずっとムカムカする感じ。3月まで仕方ないと割り切ろうとしても、口をついて出る言葉は愚痴っぽくて嫌になる。蹴りたい。追い込まれた寒空の下、年が明けたら就職活動だ。32歳、既婚、子どもなし。ミドルエイジクライシスって、じゅっぱひとからげにされてもな。私は私の道を行くよ。いつものごとく先は見えないけどさ。先なんて見えたためしがない。それっていけないことか。ふつう見えないんじゃないの。
週末に素朴すぎるクッキーを焼くこと2週目。砂糖もバターも極力使わないで、おからとかきなことか、ある材料を思いつくまま入れて作るいんちきダイエットクッキー。1回目、まずくて食べられん。2回目、ソイジョイみたい。3回目、ギンビスのアスパラガスみたい。製菓というより実験か工作のよう。おもしろい。
文字通り、太った。スカートがきつい。ジーパンがきつい。夏から気づいてはいた。でもそれほど気にとめてもいなかった。
とにかく暑かった夏がどうにかこうにか過ぎ去って、あとに残ったのは仕事から帰ってビールを飲む習慣と皮下脂肪だ。皮下脂肪はどっかりと居座ってしまい、ちょっとやそっとでは立ち去る気配はない。
いかんね。こりゃ、いかんよ。これを受け入れてしまっては私が私でなくなる。それくらい危機的だ。とりあえず理由のないビールと、運動のないお菓子は禁止。確実に太る年末を前にしてこの状態はおそろしい。
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