甲斐犬ジロー通信
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山車
大人神輿 共に疎開させていたので、我が3丁目町会は戦災を免れ戦前のものです。
山車を引くお子ちゃまは就学前のおチビちゃんが多いので 保護者が片手を繋ぎ、その間を婦人部が挟むようにガードして引きます。
ヨチヨチ歩きの子は時々スピードについていけず、綱を持ったまま 引きずられる場面もあって、その度に周りの人に助けられていました。 でも泣かずに果敢について歩くので将来は神輿野郎になること 間違いありませんね。
こちらは子供神輿。 大人が支えて、担ぎ方のマナーを教えて行きます。 この子達が中学生になったら大人神輿を担ぐようになるので、神様を 担ぐ非日常的な儀式も継承させるため、叱られたり褒められたり しながら覚えます。
休憩時間にはチビ達が親に抱っこされて
ドーン、ドーン、カッカッカ
というリズムを叩きます。 ほとんどやることなすこと、見て聞いての継承です。 どのおチビちゃんも、町内をひと巡りしてくると、リズムを覚えてしまい バチを持たせるとちゃんと叩きます。
大人神輿を担ぐ人のハチマキの結び方も色々
個性があるので、参考にしたいと思うオシャレ〜〜な人もおります
深川は白い半だこに白足袋が基本ですが、ふんどしもいます。 色ふんどしの人もいたり、ジロ家に来た女の子はふんどしがカッコイイと それはそれは絶賛してました。
絶賛と言えばこのお二人さんも着こなしが素晴らしい! ご主人は外人さんですが、高下駄履いてここまで着こなされたら 恐れいりました!
お昼休憩中、袢纏を干して
水をかけられて冷えた体を干して午後に備えます
ワンコも祭りファッションで、、、、。
午後からは盛り上がりました〜
女神輿ではないかと勘違いしそうなくらい、女性の担ぎ手が多いんです。 我が息子も友達も肩が痛いとかで、直ぐに交代して情けないのに 女性陣は立派に最後まで担ぎ通しています。 ここでも恐るべし女がいっぱい!
お巡りさんも担がされて、、、、始末書ものですけど。 今年は若い巡査さんを回してくれたのを良い事に
お前も担げ! 最後までやれ!
びしょ濡れで、先頭の一番重い棒を担いで辛そうなんです
ハイ! ハイ!
素直に応じているものの 警帽は青年部に取りあげられ、減俸ものですよ
ユリちゃんの頭にも警帽が、、、いやはや盛り上がって 神輿がなかなか神酒所に帰らないのです。
深川神明宮の祭りもこのように、下町の水かけ祭りと称される ぶっかけ合いの荒いものですが、年々担ぎ手の男衆が減って 勢いのよい女性が増えている現状です。 三年後、我こそはと思う男性がおられたら、担いでみませんか。 袢纏はジロ家がお貸ししますので。
今日からジロ母は新三婦人部の浴衣姿に笠をかぶり、たすきがけで 旅役者風情になってのお手伝いです。 昨年ほど抵抗は無くなりましたが、町会婦人部がどうしてこんな 浴衣を見立てたのかとそれがとても不思議です。
ジロ母は浴衣の下にクレープのステコ履いて、半分オヤジが入っての 素晴らしいいでたちです。
お神輿が帰って来たら、おしぼりを配り、お昼のお弁当と飲み物を 手渡すのがお仕事です。 まっ、小学生にも出来るお仕事です。
なにせ暑いもので、慣れない帯なんぞ絞めて動き回るのは疲れますね。 裏ではこんな恰好になってます。 出る言葉は
暑い〜〜〜!
炎天下で待つ時間の多い事。 三度笠風の被りものの上にハイビスカスの造花がポイント。 こちらもハワイアンが半分入っているので、素晴らしいお見立てだと 思います。 自分の姿を鏡に写すと、どこぞのひなびた温泉旅館の舞台で踊って いそうな気がしてきました。 そんな恰好をして、子供山車の付き添いをしました。 子供が少ないので、ほぼ三度笠おばちゃん軍団が一生懸命引いて 寂しいかぎりですが、暑いとか綱のチクチクが嫌だとか ブツブツ文句を言うお子ちゃまを励ましつつ町内を練り歩き 一生懸命に汗をかいて綱を引いた子供にはご褒美のお菓子や果物 アイスなどが配られるので、その時は働く事はえらく大変なことだけれど ご褒美は嬉しいという顔してました。
明日は町内神輿勢揃いして、祭りのクライマックスです。
本祭り3日間のスタートです。 御霊入をして、大人神輿、子供神輿、山車が神酒所に運ばれ いよいよ祭りの雰囲気が町中に広がりました。 子供はスイカ割りなどを楽しみ、まるで前夜祭です。
我が町会は明治神宮さんよりお神酒が届きました。 そんな有難いお神酒を頂いているのに、お手伝いの間にカメラを 落として壊してしまいました。 うんともすんとも動きません。 ですので、撮った写真はそのままカメラの中、なんだか不幸の 始まりではないかと思っています。
今日から日曜日までお盆休みです。 そしてジロ父は今朝、田舎に帰省しました。
珍しくジローが5階の自宅まで階段を上りたがるので 足を拭いて居間に入れてやったら、大人しく伏せしたり、そのまま 寝てしまったり、、、、以前とは比べものにならないくらい大人しいです。
年を取ったのだなぁ〜
そんな感じがしてきました。 長さんはジローと初対面なので興味津々で見ていますが 近づくとフーフー言って 背中を丸めるので、気をつけないとね。 他のネコ達は
あんた、また来たの? 随分、年取ったねぇ〜、まぁ、ゆっくりして行ったら。
と全く相手にもせずです。
掃除機をかけても、平気だし(多分、聞こえないのでしょう) 恐がらないどころか、吸いつけても大丈夫そうです。 半日、まったりと過ごし夕方には寝床に戻って行きました。
ジロ母が京都から帰って来たら、金太郎はかなり有名犬に昇格していて ジロ家の近所で
隅田川 金太郎
と言えば、預かり先に行きつけると思います。 すでに宝くじを踏ませて欲しいと要望もあるとか、凄いですね金ちゃん。 今日は金ちゃんを1週間検診に連れて行くので、迎えに行ってきました。 金ちゃんはジロ母を特別な人だと思っているらしく、顔みるなり テンションが高くなります。 ご近所の方が口を揃えて、態度が全然違うと言います。
病院で体重測定したら何と、1,4Kも太って10Kになっていました。 血液検査では未だ値が高いので、もう1週間薬を飲みます。 検便で鈎虫が見つかって駆除をしてもらいましたが、この虫は都会では 見られないらしいので、金太郎は遠く地方から迷子になって来たのでしょうか? もう少し時間がかかりそうです。
この夏はジロ家地域では3年に一度の本祭りが開催されます。 三丁目婦人部は3日間、お手伝いに回ります。 ジロ母は子供みこしと山車の係なので、浴衣にたすきかけて シャキシャキと働くつもりです。 今日は帯の結び方の練習です。
前で結んでグルッと回す、何度も練習してきました。
台風9号の影響で昨晩から大雨が降り続いています。 強い雨が時折、止むのでジローとお天気のチェックに出ました。
母ちゃん、大雨は勘弁してね。
バケツをひっくり返したような大雨は嫌なようで、2,3歩前進後 勢いよく帰ります。
集中豪雨にならないようにお願いします。
今日は京都の陶器市で買って来た、特にお気に入りの器を 並べて眺めています。
これはスープ用の器として、料理屋さんから頼まれて焼いたそうです。 見て直ぐに気にってしまい、無地と合わせて6枚買いました。 アイスクリームにも良いし、面白くて使うのが楽しみです。
これこれ、ワイングラスならぬ清水焼のワインぐい飲み。 早速、今日は白ワインを注いで飲みました。 高かったので1個のつもりが、自分だけってのも気が引けて、ジロ父の分も 思い切って買いました。 喜ばないかなと思いましたが、結構ご機嫌でした。
この土瓶は窯元のご自宅の玄関先に並んでいたので、やはり一目で 気に入ってしまい即決しました。 見た瞬間にコレダと思ってしまうので、この度は迷って困る事は ありませんでしたね。
料理というほどのものではありませんが、買い集めた器を使ってみました。 あ〜、気分は最高!
フランス人一家は昨夜遅く迄、大阪で遊んでいたらしく 大興奮で帰り着き、就寝も遅かったようでコトリとも音をたてず 爆睡中につき、ジロ母とお兄さんが一緒に朝食を取りました。 コーヒーが美味しいとか、サラダの具材当てをしたり仕事の話やら これまた、面白い話を聞かせてもらい女将さんも一緒に大盛り上がり。
今日の予定はレンタサイクルを手配して、再び五条の陶器市に行き 南禅寺から哲学の道を抜けて、鴨川を渡り仁和寺方面へ向かおうと 決めていたので宿にカッコいい自転車が届いた時には走る気満々。 しかしその事をサイママさんに話したら
そんな〜!!!
この猛暑の中、無謀だとのご指摘を受けてしまいました。 本当の夏の京都を知らないジロ母は後にこの計画がいかに無謀だったか 思い知るに至りました。
お宿を出て 自転車を押して五条坂を上がり下がりを繰り返しているうちに 頭がクラクラ〜、心臓バクバク、耳が遠くなり熱射病一歩手前の 危険な状態に陥りました。 頭から水を被ったようなずぶ濡れ状態に、、、、。
陶器も熱くなっていて気温と変わらない感じがしました。 見たい気持ちはあるものの、炎天下での自転車はこれ以上危険と判断して そそくさと宿に返しにいきました。 そして昨日、お世話になった京焼きのお店を再訪して、店内で一休み させて頂くことに。 ご主人が
今日のお昼は何処で?
何が食べたいか言ってくれたら電話をしておくからと、、、親切に お昼の心配までしてくれて、、、、。 ジロ母が買いこんだ器を(他所の店で買った物も)荷造りして 宅急便で発送するまでにして下さいました。 ジロ母も手伝いましたが、絶対に割れない梱包の仕方までレクチャーして 下さったので割れもの梱包はしっかり勉強させてもらいました。
ご主人一押しの祇園にある、割烹料理屋さんを紹介して頂き 雑誌にもテレビにも出ない名店で、ジロ母でも緊張せずに入れる小さな カウンター席のみの割烹料理屋さん。 こんな細い路地を入ります。
祇園「なか原」さん
急な訪問にも関わらず、鱧の天ぷらや粟麩、角煮、焼き魚、お作りなど お弁当を作って下さいました。
鱧のお吸い物が絶品でございまして、デザートの花豆シャーベットが これまた、ため息が出てしまうほど美味しかった。 ご主人から、京野菜の調理法など教えて頂きながら、目の前では その技が見られるわけで、ジロ母は目から鱗が何枚も落ちました。 京焼きのご主人もですが、なか原のご主人もオープンで世話好きで 今まで京都には何度も来ていますが、今回のように京都の地の方と 親しくお話をさせて頂き親切にしていただいた事は初めての体験です。
五条坂の裏手に入り込むと、古い民家が残っていて懐かしさを感じた
美容院らしき店のウインドーにはかつらが色々バージョンで並んでいて 履物屋さんも健在なんですね。 この時期は浴衣を着ていると各店舗で10%サービスを受けられることに なっていて、京都は文化を守り継承する姿勢が立派だなぁと感じましたねぇ。
さてさて、これからサイママさんと会います。 待ち会わせ場所は「鍵膳」さん。 25分待ちとなっていて、並んでいるとサイママさんから電話です。
「今、お店の前に着きました〜、何処におられますぅ?」
なんとすぐ傍でお互い携帯で話をしていました。 ひやぁ〜、サイママさんお久しぶり! ★#&・・・・☆?$!とひとしきりご挨拶が終わりお席にご案内されました。
席の後ろにこのような変わったものが、、、なんでしょう?
「赤熊」しゃぐま 今年の山鉾巡行の長刀鉾の真木に飾られていた七個のうちの一個です。
と説明書きが添えられていました。 拝みたい気持ちになります。 そのような目出度い赤熊の前で サイママさんとくずきりが頂ける事の幸せ!
黒蜜で頂きましたが本当に美味しいです! 大満足して、次は南禅寺さんへ行く事に。
緑に囲まれた静かなお寺、気候が良い頃ならお庭を見て歩いたり ゆっくり楽しめるのですが、今日はとても無理 ですので山門に上がって
「絶景かな、絶景かな」
という気分で一休み。
サイママさんの赤いパラソル、二人で足を投げ出してゆっくり お喋りをしました。 風が気持ち良くて生き返えります。 次は何処へ〜〜〜 サイママさんに案内されて、鴨川のレストランへ。
京都らしい佇まいのお店です。
席についた頃はまだ明るかったのですが、段々日が暮れて 川原を散歩するワンコが現れ始めました。
京都には京都の風が吹き、時間の流れにも独特の文化を感じます そういう贅沢な雰囲気の中で、美味しいお料理を頂き 贅沢な夏休みを過ごせるなんて、、、、幸せだね。ホント
お声をかけて下さったサイママさんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。 サイママさん、いろいろ大変な時にお声をかけて下さり、お付き合い頂き ありがとうございました。
サイママさんはリリィちゃんのお散歩に行かれ、ジロ母は京都駅に。 目一杯楽しんで、深夜に帰宅となりました。 ササッ、明日から通常通りでっす!
今朝、ジローの散歩中に金太郎に遭遇しました。 ジローは無視を決め込んでいましたが、金ちゃんはジローを見るなり
伏せして、服従姿勢です。 でも、少しするとヒンヒン鳴きながら遊びたそうにします。
ジローは関わりたくないので無視して、やり過ごそうとしていましたが 金ちゃんの遊ぼうコールに業を煮やし、ついに一喝 吠えられた金ちゃん
なんで〜〜〜???
遊んでやれば良いのにね。 金ちゃんはお利口なので、こりゃダメだと分かったら 失礼いたしました〜とばかり、静々とお帰りになりました。 この日の朝散歩は金ちゃんにお付きの人が付いていて何だか凄く立派な お犬様に見えました。
さてさて、お昼にジローの三回目散歩を済ませて、ジロ母は夏休みに 突入しました。 貴重な1泊2日を京都の「五条陶器市」に出かけます。 この日を楽しみにしていたので新幹線の中でもワクワクです。
京都に着いて、一番先に行ったのが北大路にあるちりめん山椒のお店
親戚の子がお嫁に行った先のご近所にあるお店なのですが、彼女曰く
「京都の人は観光客が行く店では買わない」
と言って、いつだかお土産に持たせてくれたちりめん山椒が あまりに美味しかったので、真っ先に訪ねました。 その日に作った分を売ったらお終いなのだそうで、ごっそり注文して 送って頂きました。
これから五条に向かい500店の陶器店を見て歩きます。
写真を撮るのも忘れていたので、なんと神社の写真が一枚だけ。 清水焼の老舗は普段でしたら、敷居が高くてとても入れませんが この期間はウエルカムムードで触らせてもくれて、私みたいな素人にも 話をして下さるので、居座ってしまいたいくらい楽しかったです。
宿は、私の他にフランス人一家と若いお兄さんと3組だけでして 一日に3組のみの家庭的なお宿は自分の家に居るような感じで おしゃべり女将と面白い話を沢山してしまいました。 本当に可笑しかった! この日は色々見て歩きましたが、買った器などお宿のテーブルに並べて ひとしきり感慨に耽りながら、眠りに付きました。 明日はサイママさんとお会いできそうです。
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