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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2002年12月06日(金)
Vol.230 クリスマスなんて大嫌い! なんちゃって

おはようございます。りょうちんです。

数あるクリスマスソングの中でも、俺が選んだココロにしみる究極のクリスマスソングベスト3は、辛島美登里「サイレント・イブ」、平井堅「even if」、B'z「いつかのメリークリスマス」。ふいにFMからこんな曲が流れてくると、無意識のうちに一瞬仕事の手が止まり、思わず聴き入っちゃう。3曲とも歌詞がとっても切ないんだよね。HAPPYでラブラブなのよりも悲しいクリスマスソングの方が好きなのは、俺にラブラブなクリスマスの思い出がないからかもしれないな。
思い返してみれば、社会に出てからのクリスマスイブは、毎年仕事をしていた。仕事柄、それは仕方のないことなんだけど。じゃあ学生の頃のクリスマスイブはどうだったのかと言うと、これまたずっとバイトに明け暮れていた気がする。つまり、クリスマスイブは仕事をがんばる日として、俺の中にインプットされてきたのだ。
しかしそんな俺でも、大学生だった頃、たった1度だけクリスマスイブにデートをしたことがあった。でも何をまちがえたか、クリスマスデートに選んだ場所は浅草。「クリスマスにあえて和のテイストで行こう」なんてコンセプトで、浅草寺や仲見世に行ったりした。まったく発想が俺らしい。だから結局俺の中には、ラブラブクリスマスなんて思い出はないに等しいのだ。
できることなら、俺だってラブラブなクリスマスをすごしたいなんて、密かに思ったりしている。かわいいツリーとか飾ってる部屋にふたりっきりで、ケーキとかチキンなんかをアーンとかしちゃったりなんかして、外は雪が降ってるけど「部屋の中はふたりでいるからあったかいね♪」なんて言っちゃたりして、なんとなく良いムードになっちゃって手と手を取り合って見つめ合ってるうちにいつのまにかチュウなんかしちゃったりし…。はっ、やばいやばい。また妄想の世界から帰って来れなくなるところだったよ、俺。
とにかく、今年のクリスマスイブも仕事をがんばることになりそう。あーもう、クリスマスなんて大嫌い! なんちゃって。



2002年12月04日(水)
Vol.229 出会うということ

おはようございます。りょうちんです。

京都までヒッチハイクをした時に、俺を車に乗せてくれたNさんと会うことになった。1ヶ月ぶりに会ったNさんは相変わらず気さくで、笑顔がステキだった。俺もヒッチハイクのお礼がちゃんと言いたかったし、その後の話もしたかったので一緒に飲む約束をした。
あの時はもちろん初対面だし、車に乗せていただいたのもほんの2時間だけだったから、あんまり深い話はできなかったけど。今回一緒に飲むことになって、Nさんといろんな話をすることができた。ヒッチハイクでの出来事、仕事のこと、将来のこと、ものの考え方…etc。Nさんは俺と同い年らしい。それなのに、俺なんか比べ物にならないくらいしっかりした考え方をができる人だった。しかも、俺とは全然違った角度からものを考えられる人で。コトバでは言いにくいのだが、なんだか人間的にとても魅力のある人だと思った。
「お互いにあの時の出会いを大切にしたからこそ、また会うことができた。今日会えたことを感謝するよ!」。Nさんの言ったコトバが、俺の胸に響いてきた。そして俺たちは、年明けに再び会うことを約束した。忙しい仕事をわざわざ割いてくれたNさん、ホントにどうもありがとうございました。
今、地球上には60億もの人間がいる。その中でいったい俺は、どれだけの人と接点を持つのだろう? どれだけの人とすれ違うのだろう? そして、どれだけの人と出会うのだろう? 「♪あの日あの時あの場所で君に会えなかったら 僕らはいつまでも見知らぬふたりのまま」なんて、何も考えずに歌っていたけれど。たしかにその通り。出会うということは、いくつもの偶然が重なって生まれたものなのだ。だから。俺も大切な出会いを粗末にしちゃいけないんだと思う。Nさんと会って、改めてそんなことを教えられた気がした。



2002年12月02日(月)
Vol.228 野生の血

おはようございます。りょうちんです。

家に帰ってきて電気をつけると、じょーじくんがいない。ケージの入口が開いていて、中はもぬけのからになっていた。しまった。今朝えさをあげた時に、入口を開けっぱなしにして仕事に向かっちゃったに違いない。ケージから床までは50cmほど高さがある。あの重いカラダのじょーじくんが、この高さをジャンプできたのだろうか? 心配になって部屋中を探してみると、押入れの隙間からごそごそ音がする。じょーじくん発見。心配しちゃった俺の気持ちなど知らないで、ケガもなく元気に走り回っていた。
翌日。家に帰ってきて電気をつけると、またじょーじくんがいない。昨日とまったく同じで、ケージの入口が開いている。もしかしてこれって、俺が開けっぱなしにしちゃったんじゃなく、じょーじくんが自力で開けたのか? そんな疑問を抱きつつ、じょーじくんをケージに戻してあげた。
さらに翌日。家に帰ってきて電気をつけると、やっぱりじょーじくんがいない。今朝は、絶対にケージの入口が閉まっていることを確認して出ていったはず。ということは、あきらかにじょーじくんが自力で脱走していることになる。すごいぞ、じょーじくん! ケージの入口を開けるということを覚え、重いカラダで50cmをジャンプすることを覚えたなんて。
そしてやっぱり押入れの隙間からごそごそ音がする。そんなところじゃ寒いでしょう。暖かいケージに戻ろうよ。俺は押入れを開けて、目が点になった。なんとじょーじくん、押入れの隅っこにしっかり巣を作っていたのだ。ティッシュや雑誌やジーンズの切れ端なんかを集めてきて、その中でぬくぬくと丸くなっていた。ちゃっかりえさも溜めこんである。つーか俺のジーンズ、じょーじくんにかじられてぼろぼろになっちゃったし。
過保護に育てられてても、やっぱりどこかに野生の血は流れてたんだね~。でもじょーじくん、そんなところじゃ冬の寒さは越せないから、やっぱりケージに戻った方がいいと思うよ。



2002年12月01日(日)
Vol.227 冬がはじまるよ

おはようございます。りょうちんです。

大学時代にお付き合いをしていた彼女は、8月生まれだった。そんな彼女の誕生日プレゼントに、俺は半袖と長袖のシャツを選んであげた。それはその年の冬もそれからも、ずっと一緒にいたいと思ってのことだった。さて、ここまで読んでピンと来たかな? マッキーの「冬がはじまるよ」の歌い出し。実は俺もこの曲をまねして、ホントにこんなことをしちゃったことがあるんだ。毎年この季節になってこの曲を聴くと、あの頃のあまずっぱい記憶を思い出しちゃうんだよね。
今日から師走。気がつけば、いつのまにかあちこちでクリスマスの準備が確実に進められている。駅前のイルミネーションはすっかりクリスマスカラーだし。ケーキやチキンの予約も至るところで始まってるし。FMからはクリスマスソングもたくさん流れてくるし。と思えば、年賀状印刷承り中ののぼりを発見したり。おせちの予約とかもやってたり。門松やしめ縄も売ってたり。もうすっかり年末ムード。こりゃぼけっとしてたら、またあっという間に今年も終わっちゃうぞ。
最近俺は結構忙しい。仕事も忙しいけど、プライベートでもなにかと忙しい思いをしてる。いろんなところに行ったり、いろんな人と会ったり、いろんなことをしたり。それだけで休日が終わっちゃっている。それに加えて、12月は毎年仕事が忙しくなる。去年も、あれもこれもしなくちゃなんて思いながら、気づいたら年末のあわただしさに飲まれて年が明けていた。どうやら今年も、そんなあわただしい年の瀬になりそうな予感100%なんだけど。
「終わり良ければすべて良し」なんてことわざがあるけれど。今年もHAPPYに締めくくれるように、もっとがんばらなくっちゃね。さぁ、12月。本格的な冬がはじまるよ。



2002年11月30日(土)
Vol.226 動物園にやってきた

おはようございます。りょうちんです。

夜通し飲み明かした翌朝。ふたりはナチュラルハイテンション。お酒のせいか。眠気のせいか。秘密のデートはまだまだ終わらない。さらに無謀な計画を企むふたり。通勤サラリーマンたちの流れに逆らいながら。ラッシュの電車に揺られて向かった先は…。上野動物園。
上野公園はすっかり晩秋の気配。いちょうももみじも鮮やかな色。そういや昔。まだ俺が10代だった若かりし頃。初めてのデートの時。この上野動物園にやってきたっけ。そんなことを思い出しながら。売店でお菓子とお茶を買いこんで。すっかり遠足気分。9時半の開門を待って。一番乗りで園内に入る。
いろんな動物がいた。パンダ。りんご食ってる。竹で遊ぶ。歩く姿が超かわいい。ゾウ。でかい。乗ってみたい。意外と毛むくじゃら。ライオン。赤ちゃんがいる。猫みたい。ごろごろママに甘えてる。ペンギン。並んでる。ひなたぼっこ。歩くのはへたくそ。その他にも。アシカにえさをあげた。モルモットをだっこした。ヤギやヒツジと戯れた。ずっと探したかったトンキーとワンリーのお墓。そう。あの「かわいそうなぞう」の話。今は。園で亡くなったすべての動物の慰霊碑として。ゾウの厩舎の脇に立っていた。
そんなこんなで。動物たちに囲まれて。ふたりはテンション上がりっぱなし。気がつけば閉園の5時が間近。時間切れで「カエル展」は見れず。ちょっとがっかり。それでも。開園から閉園までめいっぱい騒ぎ通したふたり。これで600円はとってもリーズナブル。だけど。動物園ではしゃぐふたりは30代。こんな30代なんて聞いたことがない。
結局。前日の沖縄料理からほぼ丸一日ハイテンションのまま。眠ることも忘れて。ただただ楽しむことに命を賭けた。俺らだからできること。できることはできるうちにやらなくちゃね。次は何して遊ぼうかなぁ。



2002年11月29日(金)
Vol.225 秘密のデート

おはようございます。りょうちんです。

「一緒にごはんでも食べましょう」なんてお誘いを受けた。ふたつ返事でOKした俺。夕方、電車に揺られて待ち合わせの新宿へ向かう。途中、メールが来た。「仕事が早く終わったから、先に待ってるね」。だけど。俺はあと1時間かかります。
午後7時半。俺はすこし遅れて到着。ごめんなさい。待ったよねぇ? さてさて、さっそくごはんにしましょう。おなかぺこぺこだもんね。何を食べる? いろいろ迷ったけれど。今夜は沖縄料理に決定。実は俺、沖縄料理ってはじめてなのだ。前から興味はあったんだけどね。
で、やって来たのは沖縄風居酒屋さん。ミミガー、ゴーヤチャンプル、ソーキそば、そしてオリオンビールをオーダー。まずはビールで乾杯した後、ミミガーにチャレンジ。うまい。バンバンジーみたい。食感がこりこりしてていいカンジ。次にゴーヤチャンプル。以前自分で作ってみたことがあったけど。その時は非常にまずい仕上がりだったっけ。でも。うまかった。ゴーヤもそんなに苦くなかった。こりゃ家に帰ったらもう一度作ってみっか。最後にソーキそば。激うま。うどんなのか? ラーメンなのか? どっちにしろうますぎる。半分食べたところで、お好みで入れるとさらにおいしくなるという島とうがらしを入れてみる。この島とうがらし、とうがらしを泡盛で漬けこんだものらしい。ふたを開けるとお酒のにおい。さっそく入れてみた。失敗。入れ過ぎた。非常に辛い。おいしかったソーキそばが台無しに。でも。初の沖縄料理に大満足。ごちそうさまでした。
さてそれから。気がつけば終電の時間まであとわずか。ちょっと考えたけど。明日も休みだし。今夜は飲み明かしちゃえ。まだまだ話し足りないもんね。それじゃ、いつも行くお店に行って飲み直し。結局朝までいろんなことを語りながら。夜通し飲み明かすことに。そして。俺たちの秘密のデートは、実はまだまだ終わらなかったりしちゃうのだ。



2002年11月25日(月)
Vol.224 呼びこみのオヤジ

おはようございます。りょうちんです。

とある駅近くの路地にて。この道は駅から続く大通りよりもひとつ外れた裏通りにあたるため、細い道の両サイドにいくつものいかがわしい風俗店が軒を連ねている。午後8時。俺も、仕事帰りのサラリーマンたちの波に紛れて歩いていた。
それにしても、風俗店も競争が激しいのだろう。派手な看板を持った人やチラシを配る人、そしていちばん厄介なのがいわゆる「呼びこみ」と言われる通行人に声をかけてくる人など、ホントにいっぱいいる。そんな勧誘には、完全に無視することを決め込む俺。マジでうざったい。だからこの時間は、あんまりこの道は通りたくなかったんだよ。
そんな中、ひとりの呼びこみのオヤジが、ターゲットを俺にしぼったようで。俺に話しかけてきた。俺は相変わらずの無視。しかしこのオヤジ、どういうわけかかなりしつこい。いろんな誘い文句を俺に投げかけながら、もう50mくらいも俺についてきた。いくら仕事とはいえ、そんなにせっぱつまっているのか。
俺も負けじと、オヤジと目線を合わせることもなく歩くスピードを早める。「1万円で本番付きだよ。安いでしょ? お兄さん、どう?」。どうって言われたって、1万円だろうが10円だろうが、俺にはさらさらそんな気はない。そんなところでお金を払ってエッチなことをするくらいなら、とっととハッテンバにでも行ってるっつーの。それとも、俺ってそんなに性欲に飢えた顔で歩いてたか? 
あまりにもしつこいオヤジに、俺のイライラもマックスに。腹が立つというよりも、むしろオヤジがあわれに思えてきちゃったよ。きっと彼にも彼なりの苦労があるんだろうけどさ。今度あのオヤジが声をかけてきたら、すこしくらい話をしてあげようかなぁ。いやいや、お客さんにはならないけどね。



2002年11月24日(日)
Vol.223 ストライクゾーンどまんなか

おはようございます。りょうちんです。

友達のHPつながりで、あるサイトにたどり着いたのね。で、そこの管理人さんが、俺のめちゃめちゃタイプだったりするわけ。もう、ストライクゾーンどまんなかなの。そのサイト、さっそくお気に入りに追加しちゃったよ。
俺ってさ、ひとめぼれってあんまりしない人なのね。知り合ってからだんだんその人の性格とかを把握していって、いつのまにか好きな気持ちが生まれてくるっていうのが、今までのパターンなんだ。今回もいきなり好きになっちゃったってわけじゃなく、その人のことをもっと知りたいなぁって思ってるんだけどさ。
でね、日記とかプロフとか読んでみると、なんと俺んちの近くに住んでるらしいじゃない。ここから数駅離れたところにある、駅前のデパートで働いてるんだって。ホントかなぁなんて思いつつ、実はこの前仕事の帰りに寄り道してみたのね。その人がいるであろうフロアをきょろきょろ探してたんだけど。したらさ、発見しちゃったんだよね、その人を!
もうさ、俺ってばその人にくぎづけ。だってさ、サイトで見てた画像よりも、全然ステキだったんだもん。思わず目がハートになっちゃったよ。でね、せっかくだから声をかけてみようかなって思ったんだけど。ダメなんだよね~、俺って。勇気が出なくってさ。その人も忙しそうにお仕事してたからさ、俺もなかなかタイミングがつかめなくて、お店の前を何度も素通りしたり柱の影からじっと見つめてみたり。かなりあやしい人になっちゃったかも。いえいえ、けしてストーカーではないんだけどね。結局その日は、何にもできないまま帰ってきちゃった。ダメダメじゃーん、俺。
でもさ、俺の中にも、まだこんな汚れを知らないピュアな部分も残ってたのね…。いや~ん、もう俺ってば、中学生みた~い♪ よ~し、今度こそはちょっと勇気を出して、「お友達になってください♪」なんて、HPにカキコしちゃおうかなぁ。



2002年11月22日(金)
Vol.222 チキチキ私の鍋代はいくら?・人生ゲーム大会!

おはようございます。りょうちんです。

さぁ今日は、毎月恒例のチキチキの日。いつものメンバー、Sくん、Uくん、Kさんと俺で集まって、おいしいものを賭けていろいろ対決しちゃう真剣勝負の日なのだ。今回は、「チキチキ私の鍋代はいくら?・人生ゲーム大会!」。
最高気温の予報が8℃って、そりゃもうすっかり冬でしょう。ってなわけで、今回の賭けの対象はお鍋。今まではおいしいものを求めて食べに出てたけど、みんなでお鍋をつつくのもいいかもってことで、俺んちを使ってホームパーティー形式で。で、今回は何で勝負するかというと、人生ゲーム。今までのボーリングもカラオケもそれなりにワザが必要だったけど、人生ゲームはやっぱ運でしょ。
夕方みんなが集まった後、まずはスーパーに買い出しに。今回のお鍋は、よせ鍋&Uくんおすすめの豆乳鍋。肉やら野菜やらシーフードやら、みんな買い過ぎだってば。しっかりデザートまで用意しちゃった。家に戻ったら手際良く準備して、お鍋が煮えたらさっそくいただきます~♪ えび、うまっ。かき、うまっ。ほたて、うまっ。しいたけ、うまっ。はくさい、うまっ。スープも、うまうまっ。お酒も入って、またまたごきげんモードの俺ら。
そしておなかも満腹になったところで、いよいよ真剣勝負の開始。今回もトップを取れば代金は10%の負担でOK。逆にビリになったら、40%も負担するはめに。
さて、俺の人生は…。学生時代は野球部に所属し、そのまま職業は野球選手に。メジャーの選手になるが、玉拾いのまま選手生命が終わる。途中何度かハプニングに遭遇するものの、宝くじを当てたり南の島のリゾートを買ったりとかなり順風満帆な人生を歩む。最後は手堅く人生最大の賭けには乗らず、そのままゴール。強いて言えば、結婚したかったなぁ。で、結果は…。見事、トップ! いぇ~い! V2達成! すごいよ、俺。
さぁ、次のチキチキは来月半ばの予定。みんな、今度は何で勝負する?



2002年11月21日(木)
Vol.221 ビデオに出たら悪いのか?

おはようございます。りょうちんです。

知ってる人も多いと思うけど。先日ある週刊誌に、某大学の野球部の選手が、以前「ゲイ向けのビデオ」に出演していたという事実をすっぱ抜かれたのね。実は先日おこなわれたドラフト会議では、かなり有望視されてた選手なんだけど。彼のことを獲得しようとしていた球団は、「諸般の事情を総合的に検討した」ということで、今回のドラフトでは指名を見合わせたんだ。
おいおい、ちょっと待てよ。それ、おかしくないか? なんでドラフトの指名候補からはずしちゃったんだよ? 野球選手がビデオに出てちゃいけないのか? ましてや、ゲイじゃダメなのか? 彼が高校球児だった頃から俺は彼のことを知ってるけどさ、彼の野球のセンスはものすごいものだよ。ドラフトで狙ってたくらいだから、そんなことはわかってるよね? 彼の野球のうまさと、彼がゲイであるってことは、全然関係ないことじゃん。
たしかにプロ野球選手って、ある意味ショービジネスだからさ。見られてなんぼ、目立ってなんぼってとこ、あるよね。だから、そういういかがわしいたぐいのビデオに出演していたことに対して、球団のイメージダウンにつながるってことは考えられるかもしれないけど。でも俺は今回の球団の対応の方が、よっぽどイメージダウンだったよ。俺は「世間にゲイを認めさせよう」なんてアクション、特別に自分からしようなんて思ってないけどさ。でも今回の件に関しては、ひとこともの申すってカンジだよな。まったく、ガッカリだよ。
今年のドラフトを棒に振った彼は、これからどうするんだろう? いつかまた、彼がマウンドで投げる姿を見てみたいな。ずっと彼のこと、俺は応援してるからね。
それにしても、いちばん許せないのは週刊誌。今度は別の週刊誌が、「有名大学のラグビー部と陸上部の部員が、ゲイ向けのビデオに出演していた!」なんて記事を載っけていた。もううんざり! ビデオに出たら悪いのか? だったら今度は俺が出てやる!