初日 最新 目次 MAIL HOME


りょうちんのひとりごと
りょうちん
MAIL
HOME

My追加

2003年10月31日(金)
Vol.390 30分で会いに行く

おはようございます。りょうちんです。

俺んちの近所に、と言っても車で30分弱の場所だが、ニシダくんが引っ越してきた。彼は俺の前の仕事の時のバイトくんで、知り合った当時はまだ初々しい高校生だったのだが、あれから彼も大学を卒業して立派な社会人になり、仕事の都合でひとり暮らしをはじめることになった。うれしいことに今でも俺のことを慕ってくれるニシダくんのために、俺は早起きをして引っ越しの手伝いを買って出た。
けして多いとは言えない彼の荷物の運搬は昨日のうちに済ませたらしいので、今日はその整理をするということだったのだが。新しく住む彼の部屋に行ってみると、彼と彼の彼女で作業もすでにほぼ終わっていた。あとはTVの配線がわからないと言うので、ケーブルを買うついでに近所のショッピングモールを散策することに。100円ショップに寄ったりスーパーをのぞいたりと、彼が新しく暮らしていく街を俺も一緒に見て歩いた。新しく住み始める街を、彼は少し不安げに歩いていたが。早くもちょっとだけホームシックにかかってしまったようで、彼女がいる前だというのに、時々ため息をこぼしながら「帰りたい…」とつぶやいていた。
俺も、はじめてのひとり暮らしがスタートした時は、不安で不安でたまらなかったように。今、彼のココロも負けそうなくらいの不安が渦を巻いているんだろう。連休明けからはじまる新しい仕事、家族や彼女と離れてしまうはじめてのひとり暮らし、どこに何があるのかさえわからない見ず知らずの土地。昔から不器用だった彼がこの先ちゃんとひとりでやっていけるのか、実は俺もちょっとだけ心配だったりするのだが。
でもね、ニシダくんなら大丈夫。彼の持ち前の明るさと人見知りしない性格と楽天的な考え方で、絶対にやっていけるはず。不安なのは最初だけ。辛くなったら、いつでも俺を呼んでよ。元気をつけに、30分で会いに行くからさ。だから、がんばれニシダくん!



2003年10月28日(火)
Vol.389 新記録達成

おはようございます。りょうちんです。

いやぁ、すごいすごい。何がすごいかって、前回書いたひとりごとへの反響。何人もの方から、メールをいただいたり掲示板へのカキコをしていただいたり。メッセージを俺にくれた方、ココロからうれしく思います。どうもありがとう。で、ホントは今日は違うネタを書こうとずっと決めてたんだけど、あまりの反響っぷりに急遽変更することにしました。
実はひとりごとには簡単なアクセス解析がついていて、どこからどのくらいの回数見にきてくれてるのかわかるようになってるんすよ。それが今回、新記録達成。カウンタもくるくる回っちゃうってもんですわ。んもう、いつもはもっとおもしろいこと書いてるんだから普段からみんな見に来てよ〜、ってのが俺の本音だったり。
でも、なんでこんな大ごとになってるのか、いちばん驚いてるのは俺だったりするわけで。昨日は実家に帰ってたんで夜はPCも立ち上げずに寝ちゃったから、今夜になって2日ぶりに自分のサイトを見て、なんだかすごいことになっててマジで驚きました。自分でまいた種とはいえ、なんかキツネにつままれたってカンジっす。
内容によっても違うんだけど、いつもひとりごとを書くのに俺は30分くらい時間を必要としてるんすよ。場合によっちゃ1時間以上もかかっちゃう時もあるんだけれど。じゃあ、前回のひとりごとはどのくらいの時間を要したと思います? 2時間っすよ。多忙な俺が、大げさじゃなく2時間も。何度も書き直したりして苦戦したのにもかかわらずどうしても書いておきたかった内容だったから、一生懸命コトバを選び必要以上に慎重になって完成したものだったんすよ。それでも伝えたいことの半分も伝えられなかった気がして、まだ納得いかない部分もあったんですが。
まぁ、少なからず物議をかもしだした前回のひとりごと、まだまだご意見をお待ちしております。俺自身、もっともっと考えなきゃならないところもたくさんあると思うしね。



2003年10月26日(日)
Vol.388 俺の自由でやっている

おはようございます。りょうちんです。

俺はここ数年、ずっと坊主頭で通している。他人が俺の髪型を見てどう思おうが、俺はこの坊主頭がすごく好きだし自分ではカッコイイと思っているから、今のところ違う髪形にすることなんてまったく考えてない。髪が長く伸びてくれば短く切るし、短くした時はやっぱり気持ちがいいものだ。
もしも。もしも相方に、「その坊主頭をやめて欲しい」と言われたら。それでも俺は、坊主頭を続けるだろう。この髪型で誰かに迷惑をかけているわけでもないし、そもそもどんなに親しい間柄であっても、どんな髪型にしようがどんな服装でいようがどんな友達と付き合おうが、そんなことまで拘束される必要はない。あくまで相方の理想は聞いたとしても、それに答えるかどうかは俺個人の問題になる。
お付き合いをしていく上で、少なからずある程度の自由を拘束されるのはやむを得ないと思う。だが、必要以上にお互いを縛ってしまうのは良くない。お互いが窮屈になってしまうだけだ。だから、髪型さえも自由にできないほど縛りつける恋愛なんて俺は相方には望まないし、俺もされたくない。
人は、いろんな影響を受けて日々変化していくものだ。でもそれは自発的に変わっていくというのが前提であって、誰かに強制的に変わらされるのは進歩とは言わない。今の俺の坊主頭が違う髪型に変わる時は、おそらく俺が自発的に変えようと思った時になるだろう。この坊主頭について誰が何と言おうと、俺の自由でやっていることだ。そう簡単に、俺の自由を手放したりはしない。この俺の考え方、まちがっているだろうか?
う〜ん…。今日のひとりごと、俺の言いたいことがちゃんと伝わるかなぁ。伝えたいことの半分も表現できてないような気がするんだけど。とにかく。俺は近々、髪、切ります!



2003年10月24日(金)
Vol.387 胸の痛みが消えた時

おはようございます。りょうちんです。

あいつ、に会った。正式に別れてから1年半以上もの時を経て、その後新しい出会いがそれぞれにあり、お互い別の恋をしている中でふたりだけで会うのは、あの日以来初めてだった。久しぶりに会ったあいつは幾分痩せたようにも見えたが、一旦話しはじめるとあの頃と何も変わらないあいつだった。「考えてみたら、会うのは今年初めてかも?」の俺のコトバに、「じゃ、あけましておめでとうございますだね」とあいつは笑ってみせた。
あいつは、いろんなことを俺に話してくれた。あの頃よく会っていた友達のこと、最近の仕事のことや新しい恋の話など、あの頃と同じように俺はあいつの運転する車の助手席に座り、ずっとあいつの話に耳を傾けていた。俺はただ100%純粋な気持ちで、懐かしさを感じていた。別れたばかりの頃はやけどのようにひりひりと痛んだ胸の傷も、1年半という時間のおかげでいつのまにか懐かしい思い出に変わっていた。俺らは完全に友達に戻れたような気がした。
サヨナラをして夕闇にあいつの車のテールライトが見えなくなったあとで、俺はふと思った。そういえば、俺はあいつの話を聞いてばかりいたのに、俺のことはあんまり話さなかったな。あいつは、俺のことをいろいろ聞いてこなかったな。そう思うと、もう今じゃすっかり胸の痛みなんて俺は消えたのに、もしかしたらあいつはまだ胸が痛いままだったのかな、なんて気になってしまった。ホントは久しぶりに会った俺のことをもっと知りたかったのに、あいつは気を使って聞いてこなかったのかもしれない。あいつは、そういう人だ。
もしもそうだとしたら、俺はあいつに伝えたい。あの頃もとても楽しかったけど、俺は戻りたいとは思ってないんだ。今がもっと楽しいからね。完全に胸の痛みが消えた時、今度は友達として再び会いましょう。その時は、今日約束した銭湯にも一緒に行っちゃおうね。



2003年10月23日(木)
Vol.386 京都への旅

おはようございます。りょうちんです。

去年の今頃、俺は京都の街にいた。4連休だけの遅い夏休みを取り、突然思いついたヒッチハイクの旅で京都に向かったあの日から、早いもので丸1年が過ぎた。不安だらけの気持ちのまま、「京都」と大きくマーカーで書いた画用紙を頭上に掲げて、秋晴れの空の下を知らない人の車に揺られながら西へ西へと向かった前半の2日間。そして、京都の街をどらちゃんとココロから楽しんだ後半の2日間。あの日のことが、つい先日のことのように思えてくる。1年前の今頃はきっとこの辺にいたんだよななんて、今日は仕事中にふとそんなことを思い返してしまった。
富士川から眺めた頂上を白く雪で輝かせた富士山も、きらきらとひざしが反射して眩しかった琵琶湖も、紅葉にはちょっとだけ早かった清水寺も、穏やかに流れていく水面を見つめていた鴨川も、静かに暮れてゆく夕闇の迫る渡月橋も。1年前のあの日のように、今日も秋の空の下で同じように過ぎていったに違いない。
今になって改めて思うと、京都へ行ったことは俺にとってとても大きなことだった。いろんな人と知り合えたり京都の街をじっくり観光したり、普段の生活からかけ離れた非日常をたくさん経験できたことは、無駄なんてひとつもなかったと1年たった今になって思える。その証拠に、できることならまた京都へ行ってみたいとココロから思っている。
京都への旅をきっかけに、俺自身も大きな変化をしたと思う。自分ではどこが変わったのか上手く説明できないが、少なくともプラスになっただろうと思っている。またいつか、できれば近いうちに、更なる成長ができるような旅をしたい。俺の中の好奇心は、まだまだ満たされてはいないのだから。



2003年10月21日(火)
Vol.385 ペンギンのぎん太

おはようございます。りょうちんです。

きっと誰も知らないとは思うけれど、ペンギンのぎん太について知ってる人がいれば教えて欲しい。
今から約20年も前。たぶん俺が中学1年の頃だったと思う。当時、俺は部活の朝練のため、毎朝早朝6時に起床していた。その頃から朝が弱かった俺は少しでも早く目を覚ますため、起きるとすぐにTVをつける習慣があった。今でこそ6時よりももっと早い時間から朝のお天気番組などを放送しているが、当時は7時から始まる朝の情報番組の前は、アニメの再放送やせいぜいニュースなどが放送されているだけだった。どこの局でやっていたのかさえも曖昧なのだが、その中にプロモーションビデオだけを流している音楽番組があった。もしかしたら歌う天気予報みたいに字幕スーパーで天気予報くらい流してたのかもしれないが、記憶が定かではない。
その番組の中で、ペンギンのぎん太の歌が流れていた。歌のタイトルも歌ってる人もわからないのだが、俺の記憶では、どう転んでも売れそうもないアイドルっぽい女の子2人組が奇妙な振り付けで踊る姿が印象的で、全体的にとてつもなく安っちいプロモだった気がする。で、その歌の歌詞の内容は、ペンギンのぎん太がカモメに恋をしてダイエットをするのだが、どういうわけか最終的にぎん太が死んでしまい、最後は天使になったぎん太が恋をしたカモメと一緒に空を飛べるという、ハッピーエンドなんだか悲しい結末なんだかよくわからないストーリーだったことを覚えている。あの頃の俺は、この歌を聞いたあとで学校へ向かっていた。
あれからずいぶんたった今、どういうわけか突然ふいにこのペンギンのぎん太の歌を思い出し、口ずさんでしまうことがある。でも残念なことに、フルコーラスで歌えないのだ。俺の記憶が曖昧過ぎてもう調べようにもわからないことだらけだし、そうなると余計に気になってしまうのだ。
誰か、ペンギンのぎん太のこと、知ってる人はいませんか?



2003年10月19日(日)
Vol.384 メル友になってください

おはようございます。りょうちんです。

うちの店で働く女子高生バイトのMちゃん。とあるお客さまを接客の際、帰り際に1枚の紙切れを渡されたらしい。何かと思って見てみると、そこにはお客さまのメールアドレスと「よかったらメル友になってください!」のメッセージが。それを見た瞬間、Mちゃんの口からは「うわ、きも〜い!」のコトバ。
そのお客さま、やや髪の毛も後退しかけた30代半ばのメガネをかけた一見マジメそうな男の人。たしかにお世辞にもカッコイイとは言えないし、けしてさわやかでもないカンジ。Mちゃんに、「1回くらいメールしてあげれば?」なんて冗談を言ってみたものの、当たり前だが彼女は速攻で紙切れを破り捨てていた。
そんなウワサがあっという間に店中に流れ、別の女子高生バイトのYさんの耳にも入ると、意外な事実が発覚した。実はYさん、以前にそのお客さまに同じようにメールアドレスが書かれた紙切れをもらっていたらしいのだ。お客さまの特徴や来店された時間などから考えると、どうやら同一人物に違いない。もちろんYさんも返事なんて出さなかったそうだが、「そんな気持ち悪いことしてるから、メル友どころか彼女もできないんだよねー」なんて言われていた。
でも。もしも、本当に友達がいなくてメル友を探しているのだとしたら。仮に接客したのがMちゃんやYさんではなく、俺だったら。お客さまは、俺にもアドレスの書いた紙切れを渡していただろうか。100%純粋な気持ちで友達が欲しいと思ってやったのなら、俺なら返事を返してあげるかもしれない。だけど、接客した相手がかわいい女の子だったからという理由だとしたら。下心があって、あわよくばステキな恋人になってくれたらなんて期待しての行為だとしたら。それはちょっと違うだろうと思う。そんなことしてるから恋人もできなんだよと、俺だって思っちゃう。少なくとも俺だったら、紙切れなんか渡すんじゃなくて直接コトバで言っちゃうな。それくらいの勇気がなくちゃ、友達も恋人さえもできないと思うしね。



2003年10月18日(土)
Vol.383 隣の芝生は青く見える

おはようございます。りょうちんです。

市役所に勤務するPくんは、毎日定時の5時で仕事が終わるんだそうだ。残業は年に数えるほどしかなく、選挙など特別なことがない限り週末は休みだし、公務員だからお盆休みも正月休みももちろんある。きっと有給休暇なんかもそれなりに自由に取れるに違いない。一方俺はというと。就業時間は毎日不規則だし、日によっては1日15時間も働いちゃう時だってよくあるし、休みの日も電話1本で駆けつけなきゃならないことも頻繁にあるし、まとまった連休なんて遠い夢だったりする。
「市役所はいいなぁ」とPくんにこぼすと、彼はこう反論した。「俺だって仕事から帰ってきたら、新聞は読まなくちゃいけないし、インターネットだってチェックしなきゃならないし、ジムにだって行かなくちゃだし、何かと忙しいんだよ。やりたいことはたくさんあるのに、いくら時間があってもたりないよ〜!」。
ところがそんな中、今度は先日の新潟旅行のことを知るIくんにこんなことを言われた。「旅行かぁ。いいよなぁ、お前らは暇で!」。おいおい、ちょっと待て。俺はけして暇なんかじゃない。毎日眠る時間も割いて仕事して、なんとか苦労して作った時間の中でたった1泊しかできなかった窮屈な旅を実現させたのだ。旅行の楽しいひとこまだけを切り取って話せば、それが優雅に時間を使っているように思えてしまうかもしれないが、本当はめちゃくちゃ多忙な日々の中での旅行だったのだ。そんな発言が一瞬喉元まで出かかったが、俺は静かにコトバを飲みこんだ。
そうか。これが、隣の芝生は青く見えるということかもしれない。みんな忙しい中を生きているのに、ほんの少しの断片的な情報だけでそれがすべてだと錯覚してしまい、他人のことを暇だと誤解しうらやんでしまう。きっとPくんも、本当は忙しいのだろう。自分の尺度では他人がどのくらい忙しいのかなんて正確に測ることはできないから、こういったことが起きてしまうに違いない。時間は誰にだって同じだけ流れている。忙しいと思う前に、他人のことをうらやむ前に、時間は自分で作っていかなくちゃ。そんなことを改めて思った。



2003年10月17日(金)
Vol.382 母が泣いた理由

おはようございます。りょうちんです。

母と同じ病室に入院していたKさんは、母の良き先輩だった。同じ病気を患い同じ手術を受けた母に対して、病院のことや残った障害のことなど、いろんなアドバイスをしてくれていた。タイクツな入院生活で仲良くなった友達として、いつも母とKさんのふたりは一緒にいた。
Kさんには身内の家族がいなかったんだそうだ。両親はすでに他界し、だんなさんとはずいぶん前に離婚し、兄弟も子供もいなかった彼女は生涯ひとりぼっちで、お見舞いに来てくれる人もあまりいなかったそうだ。母のところにしょっちゅう訪れる俺らを見ては、よく「いいわね〜」なんてうらやましそうに言っていたが、それはけしてひがみではなく、暖かい目で母や俺らのことを見てくれているのがよくわかった。
そんなKさんの容態が急に悪くなり、突然帰らぬ人となった。人の命なんて、本当はあっけないものなのかもしれない。思いもかけない訃報を耳にした母は、お見舞いに行った父の前で大粒の涙をぼろぼろこぼし、声をあげて号泣したんだそうだ。
母は、なぜ泣いたのだろうか。誰にも見取られずにひっそりと死んでいったKさんを、かわいそうに思ったからか。大切な友達を突然なくしてしまい、寂しくなったからか。それとも、同じ病気をしていたKさんが急死し、死ということが怖くなったからか。ひとしきり涙を流したあとで、「もう大丈夫!」といつものように母は笑って見せたそうだが、母が泣いた理由は本当のところはわからないままだ。
退院したらKさんの家に遊びに行くという約束は、もう果たせないけれど。落ち込んでいる姿は、全然母らしくない。少しでも早く元気になること、それがKさんがいちばん喜んでくれることなんだと思う。だから、前向きに、前向きに。



2003年10月16日(木)
Vol.381 10ヵ月分のおめでとう

おはようございます。りょうちんです。

高校時代の友達とは、去年の暮れの忘年会の時に飲んで以来ずっと連絡がないままだった。去年は去年でみんなおめでたいことが続いてたから、楽しく飲みながらそんな幸せ話に花を咲かせていたのだが。便りのないのは元気な証拠。あの日のまま、みんなとの記憶は俺の中ではずっと止まっていた。
突然、Hさんからメールが来た。来年の夏、とうとう結婚するらしい。去年の忘年会の時はいつ結婚に踏み切るのか、もう時間の問題だろうとみんなしてウワサしていたのだが。それがついに決定したみたいだ。そんな報告を聞いて、おめでたいことがまたひとつやってきたと思っていたら、他のみんなにもぞくぞくHAPPYがやってきていることがわかってしまった。
まず、去年の秋に結婚して名前が変わってしまったSさんは、今月の頭に元気な男の子を出産していたんだそうだ。彼女のママっぷりなんて俺にはなかなか想像できないけれど、今は里帰りしてそれなりに子育て奮闘中なのだろうか。そして去年パパになったKくんには、年明け早々第2子が産まれる予定なんだそうで。忘年会の席ではすっかり良きパパっぷりを発揮していた彼に、さらにおめでたいことが続いていたようだった。
最後にみんなで会ってから10ヵ月。俺の知らないうちに、みんなはみんなのそれぞれの生活の中で、ひとつずつ確実に幸せをつかんでいっていたんだなと思うと、なんだかココロが暖かくなった。結局結婚からはひとりだけ取り残されてしまった俺としては、やっぱりあせる気持ちがないわけじゃないけれど。会えずに伝えられなかった10ヵ月分のおめでとうを、ココロをこめてみんなに届けたい。さぁ、それじゃあ今年の忘年会はみんなの幸せ報告会。12月に会いましょうぜ!