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イベント中 - 2002年09月15日(日) 今日は天気が良すぎてみんなどこかへ 出かけてしまったのか午前中の出足があまり?? な感じで心配したのだが 午後から夕方にかけて お客さんドドっとくる。 きのうと同じくらいの客足で、まあまあ。 クライアントさんは私の担当の中では かなーり固めの大企業なのだけど、 こういう場所でお客さんを迎えながら 一緒にテント入ってバカ話してるのって、面白い。 会議室とかじゃなくて、こういうところで。 みんなでなにかやってる感じがとてもする。 帰ってから、今年最初で最後のスイカを購入。 台所に立ったまま、ひとりでたべる。 しみじみと、もうおわりですよ、という味。 この距離で緑から白、白から赤っていう グラデーションってすごいなあ、と皮をしげしげと眺める。 - 休日はどこへ消えた? - 2002年09月14日(土) 大麻ソルシティイベント会場へ。 天気がやたら良いのだけが救い。 イベントといっても私の仕事は 運動会の本部テントみたいなところで、 コーヒーをおとしたり いかがですかとか言ってみたりする 役なのですが まあ難しいことはあまり考えないので 楽といえば楽で 自分がつくった広告で こういう人がくるのかーとか こんな人までくるのかーとか このお家いいわ〜とか さっそく売約済みになりそうだったり クライアント含めこんなにたくさんの人間が 動いている仕事だったのだなと思ったり 客が来ないことに責任をかんじたり それはこの場にいなければわからないことので それはそれで面白いんだけど 連休返してというのは やはり思ったりするわけで…(←純入ってます) -- 仕事終わって友達の家へうどん届けるまで 時間があったので更新してみたよ。 しかし直島日記と今の日記と 両方書いてるのでへんな感じです。 - 明日から - 2002年09月13日(金) 月曜まで江別の宅地分譲地イベントに軟禁状態で しばらく更新ができません。 休日返上です。あー。 なんか休んだ分だけ休みが減るっていうのは 夏休みと呼べないよねと思う。 四国以来、手に汗胞とかいう 湿疹がぶぁーと出ていてかゆいわ気持ち悪いわです。 針でつついたような点々が手の甲に。 昨晩は寝ながらかきむしったようで かゆさでじんじんして目が覚めた。 触らなければそれほどかゆくないのだが…。 ★地域限定ネタ その宅地分譲地の新聞広告が 9/14(月)北海道新聞朝刊に掲載されます。 私とデザイナーO嬢とでつくりました。15段ブチ抜きです。 たぶん見たら私がやったとわかるような…感じ、だと思います。 - そうじゃなくて - 2002年09月12日(木) 深夜、タクシーに乗ったら液晶テレビがついていて、 “グラウンド・ゼロ”の式典が中継されていた。 運転手のおっちゃんが アメリカ、イラクに攻撃仕掛けようとしてるねえ〜、 と言うので でもそんなことくり返してたら永遠に終わらないですよねえ〜、 と答えると 「そうだねえ。ほんとにそうだ。 こうなったら日本に原爆落としたみたいに徹底的に潰さないと」。 いや、そうじゃないだろう。 それより運転しながらテレビ見るのやめないか、と 念をおくりながら家路につくただいま木曜午前1時。 - 水曜日である - 2002年09月11日(水) 仕事のポジションが変わってきて、 「このままで私はいいんだろうか」とちょっと落ち込む。 元気な時は「これでいい」と思う。 落ちてくるとどこまでも落ち込む。 -- ほぼメールだけの関係というのは ある日突然その人が(または私が)とても 残酷な感じでいなくなる、 というのと同じようなことが起きる。 もちろんそのときはたまたま忙しくて そうなったりしただけ、ということも考えられる。 そのへんのことは残念ながら伝わらない。 こっちからも、むこうからも。 ときどきこれを関係と呼べるのかと不安になる。 -- 帰ってきてから おかしな夢ばかり見る。 - いきいき四国旅行〜直島岡山の章〜 - 2002年09月10日(火) ◆朝の散歩 4時半くらいに、Kちんがごそごそと起きて外へ行くのがわかった。あとで聞いたら、星を見ていたんだそうだ。私はまだひとねむり。せっかくなので6時くらいに起きて、昨日見逃した野外作品を見に朝の散歩。「みっちゃん、私が起きなかったら寝てたでしょう」ああ、寝てたさ、寝てたとも。明るいところで改めて思ったのだけど、ここの島には落書きとかあまりないのね。作品も、けっこうほったらかしというか、あんまり神経質な見せ方をしていない割に、状態がきちんと保たれてるし、ゴミもほとんど落ちてない。浜辺で、ひとにぎりの砂利と小さな貝殻をひろう。Kちん「この花可愛い」とか言って、持って帰ろうとしている。も、もつ?札幌まで。日が高くなってきた。今日も暑そうだ。でも帰るんだ。もう。 ◆象でも飼ってるのか 本州方面、宇野港まではフェリーで20分。280円。近い。そりゃみんな通学とか普通にしてるさな。帰り、岡山駅前で少し時間があったので、うどんでも食べるかと(今更)てきとうに駅前の店に入る。選んでる余裕がなかったのもあったが、入った瞬間に「あ、なんかはずしたかも」という感じ。見る間にKちんの表情が険しくなる。「なんかこの店くさい」とK。「ちょっとね」「おくで象でも飼ってるのかっていう匂いする」…象の匂い。わからない。「象ってくさいの?」「くさい。」コソコソ。Kちんはタイで象に乗ったことがあるのだ。しかしうどん屋でする会話じゃないです。 ◆岡山空港から。 岡山空港から千歳までは直行。岡山なんて1時間くらいしかいなかったのに、重くなるからとガマンしていたお土産を空港で買いあさる。Kちんは桃をゲット。直島でつんだ花はちょっとぐったりしていた。帰りの便、岡山から札幌へ渡る修学旅行生と一緒になり、離陸で拍手喝采の大騒ぎ。うるさいけどちょっと面白い。千歳に着いたときは、ちょっと緊張して静かになっていた。あはは。うん、なんか空気がちがうものね。北海道。 ◇きょうたべたもの 朝:ブラック缶コーヒーとカロリーメイトブロック(パオで) 昼:おぼろ昆布うどん(象のうどん屋で) おまけ ◆直島、本村地区にて。 内藤礼の作品がおさめられた「きんざ」という町家を探す。 ひとりでてこてこと歩き、 てきとうに角をまがったら婆さんと目が合った。 婆さん「あれ、すごいなあ(とある家の庭先を指さす)」 わたし「え?」 婆「こんな季節なのにこんなになっとって」 わ「ああ!(きのこだよな?)大きなきのこですねえ」 婆「ここの家もなあ、ベネッセが買ってな」 わ「はあー」 婆「前は婆さんひとりで住んどってな。旦那さん、戦争行って亡くなってからずーっと。去年亡くなって」 わ「ああ、それで空き家に…(戦争て!)」 婆「ベネッセがな。」 わ「そうだ私、札幌から見に来たんですよ」 婆「札幌から!あらあ。ずいぶん前に、いっかいいったことあるな」 わ「そうなんですか」 婆「旦那とふたりで、いやあ、旦那と…(急に笑い出す)」 わ「だん、…」 婆「旦那とはもう行きたくないなあ」 わ「はあー。」 婆「あとな、前は娘夫婦と孫とな、ハワイに行ったりな」 わ「ずいぶんあっちこっち行ってるんですねえ」 婆「今度はどこ行こうかいうて。わたしの年金がおりるけえそれで行けるからなあ。旦那の年金で暮らせるけえ。かかかか」 わ「いいですねえ。……(はっ)…あの、“きんざ”ってどこですか」 婆「ああ、それやったらな、そこ、そこ。黒い壁の」 わ「あ、なんだ」 - いきいき四国旅行〜エンジョイ直島の章〜 - 2002年09月09日(月) ◆お遍路襲来 荷物は美術館で預かってくれるというので、キャンプ場にチェックインに行く前に館内を見学。…おお。おお? おお〜。光と影、外と内。なんでしょうこの気持ちの良さは。どこから外に出られるかなど、案内表示が最低限に押さえられているので不親切といえば不親切だが、ギリギリわかる感じなのが絶妙。ホックニーのがやっぱりいいなあと思う。大好き。相方が「ステラ見て、いいと思ったのはじめてかも〜」というので、どれどれと見に出かけると、階上からざわざわと大勢の人の声。しかも鈴の音? はっと顔を上げるとなんとそこにはお遍路さん団体が50人くらいいた。あ、まだ上にもいる。ああ〜。白装束に囲まれるステラと私。すごいへんな図。安藤建築とブルース・ナウマンとお遍路さん。とても写真撮りたかった。 ◆すてきだ スタッフのYさん曰く「お遍路さんの団体なんて始まって以来で…みなさん屋根付きのボートでいちどに上陸されたんですけど、上から見てたらまるで難民みたいでした」とのこと。ははは。スタッフの方はみなさんとても感じがいい。すてきだ。ひととおり見学後、ケーブル・カーで(こんなものまであるのだ!)別館を見学に行く。定員6名。狭い暑いでもたのしい。別館はホテルになっていて、外側だけそっと見学できる。新婚旅行らしき2人連れがテラスから出てくる。すてきだ。併設のカフェでお昼をすませ、キャンプ場へ。パオ、ベッドに冷蔵庫からサンダルからバスタオルまである。本気のキャンパーが見たら怒りそうだ。でもいいの。快適快適。 ◆予備知識なし この島には美術館だけでなく、海岸や防波堤の先や、それから古い民家をそのまま使った「家プロジェクト」という作品があり、そのすべてを宿泊料だけで見ることができる。なかでも私がショックだったのは、ジェームス・タレルという人の「南寺」とよばれる建物につくられた作品。内容については、あえてここでは書かないけれど、あれは、予備知識なしに行って正解だった。あんな種類の怖さを体験したのははじめてだったし、あんな面白さを体験したのもはじめてだった。すごい作品だ。「家プロジェクト」はふつうの民家の中にある。地図をもらって、探しながら歩く。民家というか、もうほんとに江戸時代みたいな街並みなので、ちょんまげが出てきてもあまり違和感がないんだじゃないだろうか。台所のおとや、笑い声が聞こえる中を、なぜか私が歩いている。しずかに、しずかに。おじゃまします。そう思いながらしーんとひとりで歩いていたら、カメラを構える気になれなかった。 ◆死ぬかと思った4 相変わらず私たちの時間軸はゆるりんと、伸びたまま。たぶんこの島にいる人はみんなそうなんじゃないかと思う。なんとまあこのキャンプ場には温泉もあるのですよ。ひと風呂浴びて、カップラーメンで晩ご飯。予約すれば、バーベキューもできたけど。とにかく歩き回ったので、カップ麺がめっぽううまい。夜中にもうひとつ、野外の作品見学を予約しているので、それまでゴロゴロ。ゴロゴロ、ゴロ…はっ。エッ。うそ。そこにいるのって、クモ?だよね。ぎゃー!!大げさじゃなく、足、入れたら直径10センチくらい。私は虫全般はだいたい平気な方だが、さすがにこれは引く。Kちんなんかもう、完全にダメ。しかしこれをほっといては眠れない。あり得ない。紙コップで…と構えて近づくが、だめだ、はみ出す。30分くらい格闘して、追いかけ回して出口から追い出す、というもっともしよーもない方法が見事成功。殺生せずにすみました。ナウシカ勝利。安眠約束。 ◆夜の海。 10時から「文化大混浴」というジャグジーバスの作品見学を予約していたので、水着持って向かう。どこにあるかというと、15分くらい歩いて山をおりた、浜辺の近く。懐中電灯借りる。聴いたことのない虫の声がりんりんと響く。世界中の人が、このジャグジーにつかり会話を楽しむ…という素敵なコンセプトの作品なのだけど、Kちんとふたりだ。混浴にすらなってない。まあ、こんな状況も滅多にないしね、とジャグジー堪能。ここの作品のすぐ裏が浜で、泳げるということを友達から聞いていたので、行ってみる。クラゲが怖かったのでおそるおそる、入る。おお!水、ぬるいっていうか、全然泳げるよ!きもちいいよ!Kちんはそんな私をこわごわと見守っている。上がったら海藻だらけになっていた。キャンプ場に戻り、もういちど温泉に入って、パオで休む。虫の音が気持ちいい。となりのパオが騒がしいけど、快適快適。はあ。天国みたい。お休み。 (つづきます) ◇きょうたべたもの 朝:全日空ホテルの朝ご飯(和食。豪華です) 水分:アイスコーヒー(ミスド高松駅店) 昼:トンポーロー丼(ベネッセの美術館のカフェで) 水分:ミネラルウォーター(島の自販機で) 夜:カップラーメン、チーズかまぼこ、スポーツドリンク ◇よく考えたら忘れてきたもの 飲みかけの生茶 (サンリバー大歩危の冷蔵庫に) 食いかけのドーナツ (全日空ホテルの冷蔵庫に) - いきいき四国旅行〜直島上陸の章〜 - 2002年09月08日(日) ◆うどんも龍馬も 四日目。高松なのに四国なのに結局うどんを食べ損ねた(金比羅で食べたけど)。龍馬も見逃した。だってほかのことで忙しかったんだもん、あはー。旅は臨機応変に。しかしアレだな、こっちの人って夜の10時とかでもおばちゃんどうしが駅前のベンチでおしゃべりしていたりするのね。なんだかこの土地の人たちは、たとえ決してお金持ちではなくとも(お金持ちもいるだろうけど)心に余裕がある感じがするねとKちんと話す。なんだか江戸時代の人ってちょっとこんな感じだったんじゃないかなあ、とも思う。 ◆これからがメインイベント 今日はいよいよ直島へ渡る。ホテルからフェリー乗り場までは5分くらいなので、朝の時間を使ってお土産を買おうと中心部をぶらぶらする、が、早すぎて目当ての店は開いていなかった。駅なら?と思い駅へ戻る。ぴかぴかの高松駅には「ビッグ・キオスク」というコンビニに土産物屋がくっついたような便利な店があり、品ぞろえもなかなか。食べ損ねたうどんをお土産用に購入。小豆島の「オリーブようかん」というのもあり気になったが、重くなりそうなのでやめた。ミスドでアイスコーヒー飲む。Kちんが点数がたまったから、といってトートバッグと引き替える。なんでもこちらでたまることを予想して、荷物が増えたらそれを使おうと考えていたらしい。すごい。あんだチミは。私には一生かかってもできない小技だ。 ◆フェリー、直島 フェリーは行きたい島ごとに乗り場が離れており、それだけでなんだか面白い。乗り心地は快適で、気持ちがいいのでデッキへ荷物ごと移動。宇宙戦艦ヤマトみたいなタンカーが通り、はどうほう〜!と騒ぐ27歳。視界には常になにかしらの島や橋や船が見えていて、誰かが生きている匂いが風にのってやってくる。そうこうしているうちに振り向いたらもうそこにドーンと直島があった。なんだか知らないがものすごくくうれしい。港に入るに従って、時間軸がゆっくりのんびりとずれていく。急いでも仕方がないのだ。お腹の出たおじさんが、防波堤の先にいるのがすぐそこに見える。何をしているのかは不明なままだったが、島でいちばん最初に見た人。 ◆いよいよベネッセへ ベネッセハウスは港から巡回バスで10分くらいのところにある。小さなそのバスはベネッセへ向かう人で超満員、超すしずめで私は自ら志願し荷物置き場に座る。ひとりだけ風呂桶に入ってるみたいな状態です。高松方面から来たと思われるオカアチャンのグループもいっしょで、まあとにかくいちいちけたたましい。なにか見えるたびに「あっら〜〜」とか「うっわぁ〜〜」とか、まるでテレビショッピングかみのもんたかって感じ。バスはわたしたちが今日泊まる国際キャンプ場を通過。可愛らしいモンゴル風のパオが並び(あれに泊まるのだ!)、ソテツが繁り、すぐそこは白砂の海。ぽつぽつと釣りをしている人などが見える。…イイ! 港の堤防の先に黄色くくずれた巨大な物体が見える。「左に見えるのが、草間ヤヨイのかぼちゃの作品です」と運転手さん。あっら〜〜。Kちんは、島の運転手のおじさんがクサマヤヨイ、と言ったことに感銘を受けている。 (直島編はつづきます) - いきいき四国旅行〜琴平高松の章〜 - 2002年09月07日(土) ◆さっそくやっちまう 今日はさらに北上して金比羅山参りをする予定。始発に乗りたいので、前もってホテルの玄関を開けておいてもらう。ホテルのおっちゃんの話では、小歩危(こぼけ)の駅まで歩いて10分くらいという話だったが…。東山魁偉の絵のような朝霧の中を、吉野川に沿ってKちんと歩く。…つかない。駅はまだ?とやっているうちに列車に追い抜かれる。あー、さっそくやっちまった。しかしこちらに来て思ったね。私の地元(北海道亀田郡七飯町)は全然田舎じゃない、と…。 ◆とりあえず 小歩危よりは接続列車が多いと思われる大歩危の駅まで逆の列車でもどる。それでも次の列車まで1時間くらいある。ホームで吉野川を眺めながらぼーっとする。トイレに行きたくなり、駅舎に近づくと事務室におっちゃん発見。琴平(金比羅山最寄り駅)までの列車の接続やらなにからなにまで聞く。さっき買ってしまった特急券を払い戻してうんたらかんたらすれば得だよ、という入れ知恵までしてくれた。親切なのだ。思わずいっしょに記念写真撮らせてもらう。それから、駅にいた高校生の女の子、めちゃくちゃかわいい。南アルプスの天然水ってかんじー。かと思うとルーズ+細眉もいたりするので気が抜けない。 ◆死ぬかと思った3 琴平到着。久しぶりに人のいる観光地に来た感じ。駅のロッカーに荷物を入れ、目指すは金比羅山。上までの階段しめて800ウン段。うっす。のぼるっす。参道の下の方は、両側にずらりと土産物屋が並ぶ独特の街並みだ。あちこち声かけられて少々うっとうしいが、まだ朝9時前とかなので閉まってるところが多い。そうやって登っていくうちに次第に無口になるふたり。暑い。…暑い!汗が噴き出してきた。息もあがってくる。まるでマラソンみたいだ。登ってる途中で金比羅山が神社であることに気づく私(バカ)。なぜかずっとお寺だと思ってました。やっとの思いで本殿に着いたらなんと工事中。はれ〜。さらに上にある奥の院を目指す。急に木がうっそうと繁り、日陰が濃くなる。降りてる人と「こんにちは〜」と挨拶。すれ違ったあと「ははは、フラフラだ、フラフラ」と笑われる。はいフラフラです。ついに奥の奥「奥の院」到着。しかしいちばん上だからといって何か凄いものがあるというわけでもなく、凄いのは階段だった。おみくじ買う。末吉。 ◆めちゃめちゃ都会 しかし四国に入ってから私は毎日どこかに登ってばかりだ。なんか痩せたかもー、などと他愛のない話をしながら四国の最終滞在地、高松へ。JRではなく「ことでん」というカワイイ名前の私鉄で向かうことにする。こっちの方が安いからね。向かうこと50分、電車はこれまでにないくらい都会な街並みに突入、山ばっかり見てきたのでなんだかとても嬉しくなってる自分が少々意外。今日はKちんの方のパックツアーで予約した全日空ホテルに泊まる。うわあーーー。高松、都っ会〜!!とはしゃぐ。駅とフェリーターミナルとホテルが隣接しているのだが、去年できたばかりとかきっとそんな感じだ。そしてホテルへ…。はあー。今後こんなとこ泊まること、しばらくないかも。というくらい立派でビビる。 ◆牟礼、石工の町で 荷物を置き、駅前からバスで牟礼という街へ向かう。しかし高松は瀬戸内海に面しているだけあって、人の出入りが多いのだろう。道路がよく整備されているし、街の規模も大きい。さて、目的地の牟礼(むれ)は、石工さんの町。ここには「イサムノグチ庭園美術館」があり、15時からの見学を予約しているのだ(往復ハガキで)。石工さんの工房がずらりと軒を連ねる間を汗をかきかき通り抜ける。たいした表示もなくたしかにココにあるはずなのにまるでないみたいだった。着いてみるとこの庭園美術館は拍子抜けするくらいに周囲の家並みになじんでいて、どこからどこが敷地なのかパッと見ではよくわからないくらい。見学は完全予約制で、この回は15人くらいが一緒だった。彼が生前使っていたままになっているアトリエや、作品群を見る。見るというよりはそこにいる、という方が正しいかもしれない。札幌で見るのと何かが違う。全然違う。場の力がとても強い感じ。私がここで感じたのは、彼の作品はその場所の空気に対して限りなく親密でやさしい、ということ。布に触り心地があるように、水にも触り心地があるように。そしてゆっくりと、先日亡くなった丸山先生のことを思う。遠い南の島で、改めて供養。 ◇きょうたべたもの 水分:生茶 朝:売店にあったパイ、缶コーヒー(ホテルで) 水分:ポカリスエットステビア 昼:ざるうどん(金比羅山参道・虎屋) おやつ:フレンチクルーラー1個 水分:ミニッツメイドピンクグレープフルーツ 夜:ビール、豚キムチオムレツ、ベトナム風なます、ルッコラのサラダ(高松港倉庫街のカフェバー) ◇きょうの発見 カフェというとこは札幌も東京も高松もくそもない(とてもおいしかったけど) - いきいき四国旅行〜大歩危の章〜 - 2002年09月06日(金) ◆鍾乳洞にする 二日目の朝。相棒Kちんとあれこれ協議し、龍馬記念館はあきらめて鍾乳洞を見に行くことにする。内部はガイドのおばちゃんがついて、案内してくれる仕組み。龍玄洞は昭和9年にふたりの教員によって発見された大規模な鍾乳洞で…って、そんな時代によほどの物好きっていうか変わり者だとしか思えない。てか、おばちゃんサンダルなのに進むのはやすぎー。外のお土産屋さんがイイ感じにひなびてて楽しい。Kちんは土佐包丁(エライ切れる)、私は銀杏細工(エライ可愛い)を購入。 ◆すばらしき駅弁 さて、昨夜はいきなりの妥協案で焼き肉を食べてしまいちょっと後悔。高知といえばなんだ!高知といったらかつおでしょう!でも店に入ってる時間ないし!あきらめきれない我々は、おそるおそる「かつおたたき弁当」という駅弁を購入。駅弁でかつお?ダイジョブ?しかも駅前にあったあやしい製造所(?)で買ったので、ますます不安。JRに乗り込みおそるおそる広げる。ん?んん?……んまい!!! かつおはきちんと保冷剤が入っており、それよりなにより切り方がブ厚い。焼きがていねい。北海道では口にしたことのないほどの脂ののり具合。おそるべし高知!土佐のかつおは駅弁でもうまいのね! ◆なんであんなとこに住んでんの 徳島県大歩危(おおぼけ)到着。思えば中学の頃、地図帳でこの地名を発見したときは大笑いしたもんだが、いまそこにいるとはね。降りると目の前に吉野川の絶景。スゲーーー。しかも山の上のあり得ない高さのとこに家というか集落がぽつぽつ見える。なんであんなとこ住んでんの。さて、本日のメイン「祖谷のかずら橋」へ行くには…。駅前の超ミニマムなロータリーでだべってる村営バスのおいちゃんに聞くと、バスの時間まであと1時間あるという。その上帰りは2時間後。そのあと吉野川の川下りもしたいんだがもっと早く行く方法はないかと聞くと「じゃ、15分待っててやるけえその間にかずら橋渡ってき。そのまま下まで乗せてきてやるけえ、終点じゃけ」という。ああしかしこの徳島弁ちがうかもしれない。せめて雰囲気だけでも。 ◆死ぬかと思った2 村営バスでかずら橋へ。どこかから帰ってきたじいちゃんばあちゃんも乗り合わせ、ネイティブおしゃべりの大合唱。「小学校のころな、竹槍の練習させられたけどな、あんなもんでアメリカさん倒せるわけないんじゃ〜」。…すごい話をしている。その間にもバスはぐんぐん山の上へ。ひえーーー!やっぱ道が狭い!!しかもガードレールなし、一寸脇は谷。シンジラレナイ。カーブを曲がったら正面からトラック、という場面が何度かあり、そのたびに私は「うわ〜」「ひえー」と声をあげるが、土地の皆さまは慣れたもの。「カーブじゃけんのう」かなんか言ってる。そういう問題じゃないだろう。しかし慣れとは恐ろしいもので、20分も乗っているとその景色にも慣れてくる。さっき下から見て「なんであんなとこに住んでんの?」と思っていた家よりもさらに高いところをバスは次々と通過。どうやら林業を生業としている家が多そうだ。ばあちゃんたちも次々と家へ帰っていく。仙人みたい。 ◆かずら橋 の凄さはこちらでどうぞ。今日は四国を体で感じる日だ。約束どおり15分で渡り(怖いから必死)、バスへ。帰り、おっちゃんしゃべりっぱなし。しかも妙にいろんなことに造詣がある。そういえば始めに話したときも、Kちんのデジカメ見て「それ何画素?」だったもんな。しかし橋の滞在時間よりおいちゃんとしゃべってる時間の方が長いな〜。ちょっと疲れてくる。「ところで姉さんたち何年生?」ははは。しかし四国のおっちゃんはみんなキメがこまかいというか、よそ者にとても親切だ。 ◆吉野川体感 本日のラストイベント、それは吉野川の川下り。大歩危駅前から、川下りをやっているホテルへの送迎バスにちゃっかり便乗させてもらう。運転手は氷川きよし似のとても礼儀ただしい青年(今回初の茶髪)。彼はどういうわけか標準語に近い。結局乗り場まで送ってもらい、最終の遊覧ボートにKちんと乗り込む。いつもは透明で底まで見えるという川は、きのうまでの雨でエメラルドグリーンに濁っていた。川面を滑るぬるい風。見たことのない景色。山の夕暮れ。 ◇きょうたべたもの 朝:パンとサラダ、コーヒー(ローソン) おやつ:かつおのゆず煮(龍玄洞の売店で) 昼:かつおたたき弁当(高知駅) 夜:金ちゃんうどん(インスタント。歩危マートで購入) ◇きょうの発見 四国の犬はみんなやせててきりっと小さくとても可愛い。 はとまでやせてる。 -
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