夢見る汗牛充棟 DiaryINDEX|past|will
文芸社 四六判……でいいのかな? なんか、幕末の人々は自分とは死生観がえらく違うって点で時に 宇宙人ほど隔たって思えるのが、例外なく繊細で実は寂しがりやで わかり難い優しさをもった不器用な男ばかりだったんです、とか。 夢見がちでも、希代の悪人よりかは、幾分そういう面があったほうが 現在の価値観に照らして親しみを覚え、理解しやすいのは事実だな、 と思う。今も昔も根本的なところは違わないかもしれないのだし。 実際、人間なんて多数の面があるのだから、ほんとにそうだったかも。 ……とか思っている時点ですでに負けなのか? わたし。 新撰組関係の小説で大好きなのは ①新撰組血風録(司馬遼太郎)TVドラマの方も好き。 ②新撰組三部作(子母澤寛) ③明治無頼伝(中村彰彦) ④西郷暗殺行(新宮正春)※短編 あたりです。 微妙に偏っているのは、私が山口一さん斉藤一さん山口次郎さん 一戸伝八さん藤田五郎さんが好きだからであります。 天寿を全うし、謎めいていて強いのが良い! と思います。 ですが、いろいろ死をもたらし、かつ死を眺めてきたその精神の 有様はどのようなものだっただろうとか考えてもてんでわかりません。 あと新撰組では芹沢さんも好きだったです。 「雪霜に色よく花のさきがけて散りても後に匂う梅が香」 という歌が好きだなと思ったせい。 ありがちな心理ですが、実は繊細な人なんではないかと思ったのでした。 新撰組以外ではダントツに坂本龍馬さんが好き。
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