ワ ス レ ル タ メ ニ
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彼はとうとう私に会いにきました。
家に来られたら。
さすがの私も無視できません。
車でいつもの公園に行きました。
ドライブの帰り。
なかなか離れたくなくって。
いっつもよっていた公園です。
公園のわきに車を止める。
場所もいつもと一緒。
しばらく黙ってたいたけれど。
私は。
「彼女ってどんな人?」
と聞きました。
別に彼女がどんな人なのか知りたいわけでもないのにね。
今思えば。
彼を苦しめたかったのかしら?
彼女のことをぽつぽつ話す彼の言葉をさえぎって。
「ふ〜ん。じゃあ仲良くやってね。」
と私は言いました。
そうしたら。
「でも俺はまきのが好きだから」
まさくんはそう答えました。
・・・
じゃあどうして。
なんで他の人とせっくすするんですか。
私はまさくんだけでよかったのにねぇ。
まさくんだけがよかったのにねぇ。
そのまま話を続けても。
私にはきつい言葉しか出てこない。
「でもまさくん子ども好きでしょ」
とか。
「だったらちょうどいいじゃない。その彼女さんと結婚すれば?」
とか・・・。
そしてまさくんは。
半分泣きながら言う私を哀れ思ったのか。
彼は私をぎゅ〜ってしようとしたけど。
そんなことされたらたまらない・・・と思った私は。
「子どもいるくせに・・・」
・・・自分でもびっくりするぐらいきつい声で。
そう言いました。
たぶんそれは。
彼が一番言って欲しくなかった言葉でしょう。
彼はまた話そうって言いましたが。
私はこれから会うたびに。
彼にきつい言葉を言いつづけよう。
そして離れよう。
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