最初に一言叫ばせて下さい。
なんなのあの順番はーーーーっ!
作品公開日の朝、画面の前でムンクの叫びになったのは言うまでもありません。
ネジ子さん曰く、乱数で配置決まったらしいですが、でもあれはないでしょーっ
ラストのHブロック、それも最後の11ですとっ?
もう頭ぐらんぐらんでしたよ。ある意味すごい場所につっこまれたというか。
尻尾振ってるワンコに「ほーら取っておいでー」と棒を投げてそのままくるりと背を向けた、あんな作品がラストでいいんですか、と。
もう嫌な汗だらだらでした。一部で伝説と呼ばれた時はガクブルだったんですよ(根が小心者ですから)
あーどうしよう、作品下げようかしら、注意表記したけどアレでよかったのかしらとテンパりまくりで……
でも皆さま温かい目で見て頂いてよかった。ふーーーー(お茶をすする音)
ええと、今回慌てて覆面かぶって顔半分見えてると言いましたが。
理由はちゃんとありました。
学生時代はそっち系ばっか書いてたってつぶやいてたし、前回の覆面4作品(ラブストーリー)もワンコもの。
何といっても自己紹介ページにある 「100質」の97問目に大ヒントが書いてあるし。
だからすぐバレちゃうだろうなぁ、と思っていたのですよ。
なのに誰もそこツッコミなくてほっとしたような、ちょっとさみしいような……
まぁ、そんなこんなで過ごした一か月強。
とても楽しませて頂きました。
以下あとがきテンプレートです。(異常なほど長いので要注意)
あとがきテンプレート
■作者名
和
■サイト名&アドレス
なごみのお茶屋さん
■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
H11 perfume of mystery
■ジャンル
なんちゃってミステリー
■あらすじ
警視庁から所轄に転勤になった長身の女刑事、瀬田あいり。彼女が赴任した直後、殺人事件の一報が入った。あるホテルの一室で男が殴られ死亡しているという。被害者は次期国会議員とも言われていた男だった。現場入りしたあいりはそこで、刑事でも鑑識でもない、警察事務官の甲斐健と遭遇する。場違いな人物にあいりは眉をひそめるが……
■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
こちらに載せてあります。
■推理をかわすための作戦は?
すべりこみ参加故、かわすどころか作品(モノ)自体が危うかったという。
オフがあまりにもバタバタしていたもので(今もそう変わりませんが)文章チェックする時間すらなく。前回同様、投稿後に誤字見つけて超へこんでました。
■作品のネタを思いついたきっかけは?
5年ほど前、ドライブ中(もっぱら助手席)にブ○ック・○ラックを噛んでた時に思いつきました。
最近は粒ガムが主流ですが、その時噛んでたのは板ガムで。
板ガムって銀紙に包まれて、その上に商品のロゴがついた包装紙にくるまれてますよね。でも私が持ってたガムは「徳用サイズ」でして、経費削減なのか包装はロゴの入ってない真っ白な紙だったのですよ。
あらー、これ広げちゃったら普通にメモ紙だよ。何の紙か分からないよなぁ。でもガムの匂いが残っているから何かを包んだ紙なんだなって思うよなぁ。これ、匂いだけで当てる人いたらすごいよなぁ――
なーんて思っていたらワンコがぽんと出てきまして。嗅覚に長けてる人間が事件を解決する話が構築されました。
まぁ最終的に包み紙ネタは別のものにすり替わってしまいましたが(「すー」で「苦っ」の台詞はその名残といってもいい)
こちら最初は公募用に考えたネタ(原稿用紙100枚程度)でした。 甲斐とあいりを主人公で五感(視覚 聴覚 嗅覚 味覚 触覚)をテーマに5話完結のショートミステリーにするつもりだったんですが、プロットと話の一部習作書いて止まっちゃった話。残念ながらデカワンコとの関連性はありません。(ネタは早いもん勝ちだと思ってるので)私としてはもう使えないかなぁと思っていたのですが、当初覆面に出す予定だった話ができそうになく、ネタ帳の中で一番まとまってるのを捜し当て慌ててリライトした次第です。
ちなみに当初出す予定だった話は、食物神に憑かれた女の子の話でした。神さまと関わったせいで嬉しいと口から金魚を吐くとか、悲しいと目から繭をこぼしてしまうとか。片思いの男の子の前でそれを見せないよう必死に感情を押し殺す話。学校の池で金魚を飼っていてそりゃねぇだろというのをコメディでオブラートして、神さまの気まぐれに「十人十色ならぬ十神十色なんだよ」とあしらわれるオチでした。まだこっちの方がお題の「色」に沿っていた気がします。
■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
一応感情は少なめに、淡々と言動を細かく、夜の二時間ドラマ(西村京太郎っぽいの)を目指して書いてみました。
苦労したのはテーマになってる「色」をどこにねじ込むか(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
前回とは違い、物語ありきで考えていたので「色」に関する縛りやテーマはなく、本当付属品程度になっています。事件の中にある小物にちょっと色をつけたという(うーわーごめんなさい)
■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
削ったと言うかなんというか。犯人誰だよ、という最大のツッコミがきてもおかしくないというか……orz
一応ネタとして
甲斐健→甲斐犬(あるいは飼い犬ww)
瀬田あいり→アイリッシュ・セッター
と、犬の名前もじってます。
詳しく突っ込むと
甲斐健
某所轄刑事課勤務 警察事務官(警察官や刑事ではない) 勤続3年
専門卒23歳。身長169cm。警察本部→現所轄(鑑識→会計)の順で転勤。仕事は主に事務作業。署内でもパシリ的存在で、同僚はおろか、隣にいる交通課の女性警官からも「飼い犬」と言われている。本人も誰かに頼りにされることを「至福」だと言うM男。行動も誉めて伸びるところも犬っぽい。
右・右脳(当時指組んで~とか腕組んで右脳【直感】か左脳【論理的】かが私の中で流行っていていた)な彼は直感的だけど言葉で説明するのが苦手。ただ文章などワンクッション置いて説明するとなると異常なほどの力を発揮すると。彼の外見に関しては高校時代に実際にいた先生の姿を参考にさせてもらいました。
瀬田あいり
某所轄刑事部強犯係所属 巡査長 勤続5年、交通課→生活安全課→現在に至ります。右・左脳で物事を直感でインプットし、論理的に説明できる人。甲斐がアレなので彼に負けずインパクトのある女性→長身のお姉さんがいいかな、と。私の中では長身→鉄壁のイメージがあって更に甲斐に「『今度異動して来る人が頑丈な人でよかった』って、皆言ってましたよ」という台詞を言わせたかったので、それなりの武勇伝を持った人に。
ちなみにあいりの武勇伝は
①交通課にて。交通安全教室で急制動の実演中パトカーに轢かれ無傷生還
(犬を助けようと飛び出し、思わず車のボンネットに乗り、柔道の受け身をしたため擦り傷程度で終わった)
②生活安全課にて。男装してストーカーやっつけたら、それに見とれた被害者がストーカーに。
また男装してホストクラブに潜入捜査をしていたら女性陣から高い人気を得てしまい危うく店のNO1になってしまったことも。
③非番の日に通り魔に襲われるも首にぶらさげていた携帯のおかげでナイフが逸れ軽傷。更に犯人確保に貢献する。
これがきっかけで刑事部に配属することに。
事件に関して甲斐犬はセーターだけじゃなく、ベッド回りからもお花畑の匂いをかぎ取っておりました。それは現場検証終了後、あいりと焼肉を食べてる最中に打ち明けることになってたのですが、規定枚数をはるかに超えるのでカット。ちなみに焼肉代は上司の鳥飼さん持ちです。万札ひらひらさせながら「これで犬に餌あたえとけー」みたいな(笑)
(蛇足)
タイトルはgloveの「Perfume of Love」をもじったもの。
歌詞から私はこの曲のタイトルを「恋の残り香」と訳してました。本来なら「残り香」は「Lingering scent」が正解なんですが雰囲気重視でああえて「Perfume of」 を使わせていただきました。ミステリーなら「匂い」より「残り香」の方が格好いいよね? みたいな。
あ、あと注意表記にしたのは血まみれの死体が転がっていたからです。細かい描写になってたんで一応保険というかたちでつけさせて頂きました。でも実際公開されて読み返したらそう大したことないような……どうせなら全裸にした方がよかったかも@被害者 なーんて思ったり。
■その作品の続編または長編化のご予定は?
ええと……「続きを」の熱いコールが殺到しているみたいで嬉しいような、冷や汗だらだら心臓バクバクな。
うーん。
あいりと甲斐の人物像を描いた掌握はひとつ書く予定でいます。が「perfume of mystery」の続きをを書く予定はありません(えっ)
プロットは最後までいきついているのですが、私は遅筆の上ジャンル違いの長編を同時に書くことはできないんです。そして何よりオフがてんやわんや状態で、今放置状態の長編すら書けてないorz 万が一書けたとしても何年後になるやらな状況。そう考えるとあまり期待を持たせても申し訳ないので、書きません。
正直あの文体で三人称で書くのにそうとうなパワーを使うし、もっと言うならミステリー書くなら資料ばーんと揃えて腰を据えて書かないと足元すくわれる気がして……
ごめんなさい無理です。というか誰か続き書いてください(何
でも気になるーーーって人もいるかも……
ということで、一応プロット上のあらすじを反転しておきます。犯人等々は伏せ字で。これで勘弁して下さい(土下座)
perfume of mysteryあらすじ
警視庁から所轄に転勤になったあいり。彼女が赴任した直後、殺人事件の一報が入った。あるホテルの一室で男が殴られ死亡しているという。被害者は次期国会議員とも言われていたT氏だった。現場入りしたあいりはそこで、刑事でも鑑識でもない、警察事務官の甲斐健と遭遇する。場違いな人物にあいりは眉をひそめるが、本部からの命令であることと、甲斐が警察犬並の嗅覚を持っていることを聞き渋々納得する。犬のように嗅ぎ回る甲斐。彼はクローゼットに入っていたセーターとベッド回りにそれぞれ違う匂いがあったことを報告するが、説明が不十分なため、たいした証拠にならないと皆から一蹴されてしまう。
その後、T氏が持っていた携帯の着信履歴から容疑者が浮かんだ。それはT氏と以前から揉めていた女性Kと彼女を支える男性スタッフY。警察側は二人の洗い出しとアリバイを中心に捜査を進める。
あいりは甲斐の言葉が気になっていた。ひょんなことから甲斐と焼肉を食べることになるが、そこでYが自首をしてきたという一報が。だが甲斐が言っていたフローラル系の香りと検死結果にある右側頭部の傷は左利きの人間しかできない事に気づいたあいり。左利きであるKを問いつめる。観念したKはTを殴ったことを告白。KをかばったYは証拠隠滅のために凶器を隠したことを自供した。
事件は解決したように見えた。だが、甲斐は現場にあったセーターの残り香の持ち主が真犯人だと断言する。更に後頭部の傷もKが殴るには不自然なことが分かる。捜査の結果、真犯人は事件当日FとKのやりとりをクローゼットに隠れて聞いていた右利きの人物と判明。事件は解決し、ここにあいりと甲斐の凸凹コンビが結成される――
■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
飼い犬が死体とチューするところww
■推理期間中、褒められた点は?
人物設定、でしょうか。
あいりも甲斐も身なりから経歴から性格・思考回路までつきつめたので、皆さん想像しやすかったのではないかと思います。中には素敵なアイディアを頂いたりと感想を頂くのがとても楽しみでした。
■推理されてみて、いかがでしたか?
突貫工事だったのですぐにバレるかとおもったのですが、前回より皆さんの回答がばらけてたのでちょっと安心しました(とはいえ私も鉄板組でしたが)
特に印象的だった推理は
藍間さんの【「まぁ」を含めた小文字の使い方】にぎくり。(やばい、前回もそれで他の方に見破られた気が……)
更に遍織さんの【擬人化的表現】にびくびく。両手を挙げて降参しました。
このお二人には名探偵と叫ばせて頂きます。
あと、前回ワンコだったから今回もでしょ! という推理がなくてよかった(ぇ
■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?
H02 Eve or Vandor ×1
H03 さようなら、おじさま ×1
H04 さいわいのきみ ×1
H06 くれなゐの鬼 ×1
H07 薔薇の娘 ×1
H10 水の、匂い。 ×2
こうしてみるとまんべんなくばらけております。
■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?
染井六郎さん ×1
永坂 暖日さん ×3
星野莢さん ×1
この結果からして、私は永坂さんの盾になったのかな?
■推理してみて、いかがでしたか?
今回まとまった推理はできませんでした。ピンポイントで推理してもダメだった……
■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?
おそらく赤点かと。
■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
突 貫 工 事 よ く な い。
ミステリーとなると、警察の常識や鑑識、死体に関する所見の専門知識が必要。かじった程度で終わってしまった上間違いもあったようで、まだまだでした。死後硬直に関しては吉田和代さんから指摘頂いて「うわあああ、何やってるんだ自分」と穴掘って入りたくなりましたよ。
あと今回長編の一部分を切り取った作品でオチなし投げっぱだったので、賛否両論だろうなぁと覚悟していたのですが、それとは別に「これで続きをwebに出して新規さんを呼ぶのかな」という意見が出てきたのには驚きました。
そうか、これだけ参加人数いたら「続きはwebで」なことできちゃうんだ、と今更ながら気がついたんですよ。
本人としてはもうあれでめいいっぱいで「一応私の中では最後まで決まってるけど、あとは皆さんの想像に任せよう、答えは作者の数だけあるんだ」的な考えだったので(超なげっぱ)
こういったヒキ方はよくなかったですね。反省。せめて残りの1000文字で犯人候補出させた方がまだよかったかも――と思ったけど余計に想像を掻き立てられるな。うーん。事件をもうちょっとライトに書けばよかったかも。
「続きはwebで」な期待を持たせてすいませんすいません。
■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
では各ブロックからひとつずつ。
A11 月影に色ふ
B01 ヘブンリー・ブルーはここにある
C12 色とりどりの世界
D08 ばら姫と枯れた魔女
E10 Queen in the dark
F02 覆面朗読会を始めましょう
G11 the day before you came
H09 ミューズ
F02については二人の今後についてが気になってその部分を想像して感想を出した所、作者のだもさんからお褒めの言葉を頂きました。うわーい。
■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
B11 カウントダウンは始まった
D01 俺の妻の手作り弁当がまずいわけがない
D02 マジで恋するうんたらかんたら
D03 荒野のニンジン
F08 愛情木端微塵斬り、同情十把一絡げ
目にとまったものから順に。今回はDブロックがタイトル勝ちでした(笑)
■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
A11 月影に色ふ
(感想でも書きましたが)淡々とした文章の中にドラマを感じました。
B05 シキ、若しくは渇いた刑場
あえて感情を抜きとったことで、読者に想像を委ねた、その手法に脱帽。
C12 色とりどりの世界
母親思いの少年が健気過ぎて涙ちょちょぎれました。ウワァァァァァァヽ(´Д`。)ノァァァァァァン!
この一か月間、沢山の感想を頂きました。嬉しい言葉も厳しいお言葉も真摯に受け止め、この先の執筆に生かせるよう頑張りたいと思います。
今回も素敵な企画&時間をありがとうございました。
主催者のネジ子さんに感謝を。参加者の皆さまに拍手喝采を。
そして次回もあったらリベンジさせて下さい。