朝、バスに乗ってから 本を忘れたことに気が付いた。
普段はバックのなかに 必ず本を一冊は入れておくんだけど。 (まあだからカバンが重くなりがちなんだが) ちょうど昨日読み終わったので、 新しい本を入れるつもりで忘れてしまったのだ。
なんとなく手持ち無沙汰な一日の始まり。
そのせいかどうも一日調子が悪かった。
小切手一枚打ち損じたり。 おにぎりを買ったら小さな虫がついていたり。 本屋にいったらお姉さんがずっと同じ本棚の点検をしていて 本がチェックしずらかったり。 さらに帰りにバスから降りるときに足が滑って派手にこけてしまったり。
痛みで数秒立ち上がれなかった。 その数秒の間に、運転手は無言でドアをしめた。 なんとなく何か言って欲しかった気がしたが。 (まあ数秒後には立ち上がって、結局歩いて帰ったが)
帰り道に思ったこと。 不幸は簡単に数えられるけど。 幸福はけっこう忘れがちなんだろう。
でこぼこ道は印象的に残っても 平坦な道は普通に通ってしまうようなもの。
一日24時間記憶出来ればきっといいことのほうが多いはず。
こうやって文章を打っていられるんだから 結局たいていの数えうる不幸なんてたいしたことはないんだ。
と自分を慰めてみたり。 (左足首は下手に曲げると痛むのでシップを貼ってみました。歩けるけど)
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